花嫁と誓いの薔薇: 砂楼の花嫁2 (キャラ文庫 と 2-16)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007460

作品紹介・あらすじ

砂漠の国の王子・イズティハールと結ばれ、異国の王家に花嫁として
嫁いで新生活を送っていた秋成。そんな中、ついにイズティハールの
双子の弟王子・ハミードの婚約が発表されるが、ハミードは、いまだ
秋成への想いを断ち切れずにいた──。ところがある日、外遊中のイズ
ディハールを乗せた飛行機が墜落!! 生死不明との報せが入り……!?

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい作品でした。
    この前編に当たる「砂楼の花嫁」を読んだのがまだ2週間ほど前のことです。
    偶然、見つけて読んでみたら、とても面白くて夢中になりました。更に初版が出て六年後に続編が出ているということも知り、すぐに取り寄せました。
    2巻とも読むのが勿体ないくらい楽しくて、でも、一度読み始めると夢中になって、読み進めずにはいられないというほどでした。
    ここまでのめり込む作品とは、なかなか出逢えませんので、貴重な出逢いだったと思います。
    私自身、最近、両性具有の主人公の話を書いたばかりで、それで興味を持って検索している中に出逢った作品ですが、BLという枠を越えて、小説を読むということの楽しさを久々に堪能させて貰いました。また、大変勉強になりました。
    二冊とも今も繰り返して読んでいるほどです―笑

    何といってもヒロイン(受け・ヒーロー)の人柄が素晴らしかった。
    凛然としていながら、そこはかとなき色香を感じさせるヒロインは人柄も高潔で優しい。
    対するヒーロー(責め)も愛する人のためには、あっさり皇太子の位を棄ててしまうほどの情熱家でありながら、何事にも動じず、いつも沈着。
    この実に魅力的な2人のヒーローの出逢いから結ばれるまでを描いた前編、更に、皇太子の双子の弟ハミードが清廉な秋成(受け)に横恋慕していたことから起こる試練を描いた続編、魅力的なキャラたちが織りなす物語りに終始、惹きつけられてやみませんでした。
    これでもう続きが読めないと思うと寂しいですが、いつかまた続編を期待したいと思います。

    また、前編では男性にしか見えなかった秋成のイラストが続編では女性らしさと男性らしさを併せ持った不思議で妖しい美貌になっているような気がしました。
    元々美麗なイラストだったので、こうなると、もうバッチリという気がします。

  • 何も考えずに読み進める派なのでワクワクしながら読めました。イズディハールの出番が少なめだったけど、出たら甘々で相変わらずかっこよかった。ハミードは幸せになれるかなー?

  • 続きがあったなんて!

  • memo: コミコミ特典イラストカード付

  • まさかまさかの展開で、ドキドキが止まりませんでした。
    前作はわりと王道かなと思わせるストーリー展開だったんですが、今回は二人での日本へのハネムーンで甘々イチャコラばかりですかと思わせといて、衝撃的でした。
    深刻な事態が勃発。
    もちろん、二人きりの甘い時間もしっかり描かれているんですが、幸せがしっかり描かれているからこその、その後の思ってもみなかった衝撃はさらに大きいです。
    …読ませます。

    心を支えてくれ、排除しようとする輩から守ってくれる心強い存在だったイズディハールが消息不明になったどころか、生存が危ぶまれるという最悪の事態。
    憔悴しきった秋成に救いの手を差し伸べたのはハミードです。

    腹立たしいのはファイザ、許せない悪女ですね。何もお咎めなしなんでしょうか?ガツンと懲らしめたい!
    一方、今回はいつも不遜なハミードが恋に苦悩する姿に激萌えしました。封印していた恋心が、兄の飛行機事故で再び燃え上がってしまったハミード。
    彼の気持ちを考えるとまた切なくて…!

    イズディハールの生死がわからず弱ってるところに、あれだけ姿かたちがそっくりなハミードにやさしくされたら、さすがに秋成も…と思ったりしましたが、揺らぐわけないですね。わかってたけど、すごく切なかったです。
    それくらい、今回ハミードもカッコよくてステキだったということですね。
    まあいくら良くても、そこはやはり愛と包容力で上まわる兄には勝てないんですが。

    アラブの花嫁もの、またこの続編が出たら買ってしまうおそれは充分です!

  • (感想)

    ハミードそうきた?!

    まさか続きが読めるなんて幸せだ~っ!!
    このレビューを書くまでに、何度再読したことか(笑)

    今回も秋成の試練でしたね。
    前作でつらい思いをしてきて、
    やっとイズディハールと幸せになれた矢先
    まさかのイズディハール死亡?!
    (実際はちゃんと生きてましたが。)
    前作で出てきたテロリストを今度こそ根絶やしにするため
    イズディハールが自分の死を利用しいろいろと動いていました。

    そのせいで弟のハミードと秋成がっ…

    いやいや今回は本当に読みごたえありました!!
    まさかハミードが秋成にそこまで想いをため込んでいたとは?!
    兄の死で抑えていた感情も爆発したんでようね。
    本当に亡くなっていたなら、
    すぐにとは言わずとも秋成を幸せにしてくれ
    とも思いますが、やっぱりね(^^;)
    いい奴だけに切ないよ。
    秋成のように静かだけれど芯の通った人物もいいけど
    結構やんちゃで、手のかかるような子とくっついてもいんじゃない?
    文句言いながら、世話焼いてそう。
    スピンオフか何かで幸せにしてあげて~っ!!

  • 「砂楼の花嫁」の続編。

    両性具有の秋成が花嫁となって半年。
    イズティハールの双子の弟・ハミードが婚約することに、、。


    すごく好きな話なんだけど、私は基本両性具有のびえるは必要ないと思ってる派です。
    それを差し引けば遠野さんらしい甘さや戸惑いや華やかさがあって良かったです。
    びえるにおける両性具有の必要性がイマイチ分かってないけど。
    絵師さんにも助けられてる作品だなぁと思います。

    ハミードにも春をお願します。
    途中、イズティハールが消息不明になってしまって、BL展開として死にネタはないので安心して読んでたんだけど、死んでしまって数年後にハミードを受け入れる話もアリだな、と思いながら読みました。


    蛇足ですが読んでるとハミードのセリフがCDの小西さんで聴こえてきました。
    私は安元さんのファンですけど、でもこれはイズティハールのイメージは安元さんじゃないのよね(とCDの感想でも書いた)ので、イズティハールも小西さんで脳内変換wwww

  • 続きが読めて嬉しい。
    前作でもハミードの方が好きだったのでこの展開はアリだけどやっぱり不憫に終わるのね…。

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著者プロフィール

貴族や名家の御曹司等、きらびやかな世界観を表現した作品が数多く、読者の支持を集めている。

「2017年 『なんでも屋花曜祐介の事件譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠野春日の作品

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