美しい彼 (キャラ文庫 な 2-5)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 2122
感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007804

作品紹介・あらすじ

幼いころから緊張すると言葉がつかえてしまうため、内向的で、高校でも目立たない存在の平良。
そんな平良が憧れるのは、クラスメイトの清居だ。人目を惹く美貌に、誰にも媚びない態度で、
クラスの王様として君臨する清居。「彼にとっては、誰もが平等に無価値なんだ──」
グループのみそっかす的な平良は、清居に忠誠を尽くすのが喜びだったけれど……!?

感想・レビュー・書評

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  • 凪良ゆう先生「美しい彼」TVドラマ化記念展 ~Behind the scenes~が11月19日より池袋虜にて開催!|株式会社TORICOのプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000260.000005279.html

    【ドラマ特区】美しい彼-【MBS】毎日放送
    https://www.mbs.jp/utsukushiikare/

    キャラ文庫『美しい彼』特設サイト
    https://chara-info.net/utsukushiikare/

    美しい彼 - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/book/b509145.html

  • 友達に貸してもらったんだけど、
    なんというか、この世界観に一歩踏みだしちゃった感笑
    凪良ゆうさん、こんな雰囲気のものも書くかたなんだなあ。。。
    …続きも読みます。
    もちろん読みます。

  • 美しい彼はこちらの小説を読んでから好きになり、ドラマを観て、映画館の大スクリーンで映画を観るくらいにどっぷりこの世界観に沼りました。
    底辺ぼっちな平良(ひら)とクラスの頂点に君臨する清居(きよい)の心理描写がこれでもかというくらい繊細に描かれていて夢中になりますね。
    BLにありがちな性的描写さえも清々しくて美しいなと、圧倒されます。

  • Amazonさんありがとうございます。確かに受け取りました。

    美しい彼 2014年発刊なんですね。入れ替わりが多い中、息が長い作品です。
    清居と平良が出会った高校時代から、再び、出会い、(この出会いが清居の画策という所が、憎い演出。)お付き合いが始まる迄。

    超美形・S寄りの俺様、清居。キモださ・ネガティヴ平良は、出会いの頃から性格はそのまま。清居を神か王の様に付き纏っていた平良。
    高校卒業後、音信不通になった二人。当然、自分を追いかけてくると思っていた清居は、茫然自失。自分で再会迄、画策。ネガティヴ過ぎて、会話もまともに噛み合わないが、どうにか納得させて、ようやくお付き合い。良かったです。
    BL作品は、縛りが多いらしいけど、その縛りが、多くの女子が沼落ちする味の素的な要素になるのかしらね。

  • 凪良ゆうさんの作品は「流浪の月」しか読んだことがないが、「一言では言い表せない、世間には受け入れられない関係性」を描くのがとても上手な作家さんだと思った。「美しい彼」の2人も、形容しがたい関係を経て恋人になる。アヒル隊長やガラス瓶の貯金箱など、読者の印象に残るモチーフや、キャラの家庭環境の描写がお見事。なんだか上から目線になってしまったが、本当にすごい作家さんだと思う。

    ここまでは真面目に書きました。
    ここからは腐ったヲタクの叫びです。

    あーー好き!気持ち悪い攻め好き!受けに対して信仰に近い激重感情抱いてる攻めくん好き!冷酷な王様と思いきやただの素直になれないツンデレ女王様な受けくん好き!ありがとう!きよひらじゃなくてひらきよにしてくれてありがとう!!!これで左右逆だったらここまでハマらなかったと思います!形容しがたい2人の関係性が尊くてあまりの萌えにヘドバンしました。実は常識人な清居くんかわいい……振り回される女王様好き……変態で1歩間違えれば犯罪者の平良くん好き……
    「清居は神様でキングだから」とか訳分からないこと抜かして恋人になろうとしない平良くんに焦れったくなって清居くんが自分から距離を縮めようとするけれど持ち前のプライドの高さが邪魔して素直になれなくて半泣きになる清居くんはいいぞ。

    幼い頃から「誰かに命を尽くして愛されたい」という欲望を持っていた清居くんには、やっぱり平良くんじゃないとダメだったんだよね……。安っぽい言葉だけど、この2人は運命で、出会うべくして出会ったって感じ。

    ダラダラと長くなりましたが結局ひらきよは最高!「美しい彼」最高!凪良ゆうさん最高!です!


  • 『流浪の月』『汝、星のごとく』に続き3作目の凪良ゆうさんの作品でした。

    読んだ2作が好きだったので前から気になっていたもののなんだか手が出せずにいましたが、本屋大賞受賞と映画化のタイミングが重なり読んでみた次第です。

    BL作品ということで、自分は今年33歳独身のヘテロセクシャルの男性なのでたのしめるのだろうかと半信半疑でページをめくると、まーあ、おもしろかったです。いやいや。

    なんか、やはり性別のことは関係なかったです。単純に凪良ゆうさんの文章が好きだし、成熟した世界観が好きだし、構成のうまさが好きだし、初期の頃からやっぱりすごい力量のある書き手だったんだなあと、改めて思いました。

    ここから、流浪とか汝にたどり着くというのも一人の作家の才能が開花していくストーリーとして大変興味深くおもしろいですし、凪良ゆうさんが人気なのがよくわかりました。

    あとがきで「気持ち悪い攻めが好き」と嗜好を書かれていましたが、そのテーマをこれだけピュアに描ききれるのが最高です。

    気持ち悪さへの愛を感じますが、読みながら自分自身の気持ち悪さも受け止めてもらえるような気がして感動しました。青春のキラキラとした貪欲なエネルギーに触れられたのも今の自分にとっては貴重な栄養でした。

  • 凪良ゆう作品ということで手に取った。気持ちいいくらいのド直球な恋愛ものだった!!

    最初はこのスクールカーストのトップとボトムの2人がどうくっつくのか、無理ない?って思ったけど、slaveというか忠犬みたいな平良の一途さが、あんな独占欲強いキングの心をこう捉えたのか!と両サイド視点を読んですごく納得。

    神を崇めるような平良の気持ちはなんかちょっとわかるところがあって、憧れの君はもうそこにいるだけでよくて自分なんかが触れて良いのか、ましてや相手が自分をどう思ってるかなんて考えたこともなかった、っていうあれはオタ出切ってるのか感覚でわかりみが深い。
    一方の清居の感覚のもめちゃわかってなんでこんなやつに振り回されてるんだ俺は!っていうキング気質とのギャップ、平良じゃなくても萌える。

    ポイントだけ抑えると校内の王子様、面は爽やかだけど実は性格ちょっと悪い男の子と非モテ女子がひかれあってく、っていう少女漫画に良くありそうな設定なんだけど、それが濃縮されたような作品でした

    2022.8.20
    118

  • 美しい彼 (キャラ文庫)
    著作者:凪良ゆう
    発行者:徳間書店
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    凪良ゆうさん原作 ドラマ版に続き映画化が決定。
    劇場版、美しい彼〜eternal〜
    放送開始日:2023年4月7日〜金曜日スタート
    公式サイト:https://culture-pub.jp/utsukushiikare_movie/
    Twitter:https://twitter.com/utsukare_mbs
    Youtube:https://youtu.be/9xLQTCPmRWo

  • 吃音症のためにまわりに溶け込めなかった平良は、高校生の春、一年間の平穏を願って新しい教室にいた。しかし無残にも自己紹介で吃音がでてしまう。
    まわりが凍り付くのを感じ、どうしていいか分からなくなりかけた時、ふいに教室の空気を一変させた存在が居た。
    遅刻して入ってきた彼は、驚くほどうつくしい人だった。
    彼はその存在感でカーストの上位に君臨し、そして底辺の存在としてなんとか教室の空気になっていた平良を言葉ひとつ、目の動きひとつで支配していく。
    そしてそれが平良にはたまらなく幸福な支配だった。
    たったひとりのキング。
    そう心の中に彼を崇めていく平良の献身に、状況の変化のなかで彼の態度にも変化が起きていき、、、

    作者さん曰く、気持ち悪い攻めが好きなのだとか。
    分かる、、、
    病的に心酔して全てを捧げても幸福しか残らないような気持ちでうつくしい彼を見つめる平良くんと、それに快感と充足を感じてしまった彼こと清居の、恋の物語。
    凪良先生の書く繊細で共感を呼ぶ書き方がすごく気持ちいい。
    ドラマをめちゃくちゃ勧められて見始めて、いっしょに原作も読み始めたのだけど、どちらもとても満足する作品だった。ドラマはうまいことBLの困る描写を摘み取ってくれているのではじめて見る人も安心。エピソードも上手に改変して入れているな、と思った。

  • 久しぶりにBL小説を読んだ。美しい彼を知ったのは、YouTubeの美しい彼のドラマまとめを観て、その後コミックを買い、やっと原作に戻ってきたという感じ。
    久々に、挿し絵のある本を読み気恥ずかしさもあったが、きれいな絵で美しい彼にぴったりだった。

    幸せになって良かった。攻めも受けも好みの設定で読んで良かった。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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