ここで待ってる (キャラ文庫 な 2-6)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 296
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199008047

作品紹介・あらすじ

小悪魔ビッチ好きという嗜好のせいで、なかなか恋人に恵まれない成田。
ある夜、ゲイバーで一目ボレした美人の飴屋といい雰囲気になるけれど、
すんでのところで逃げられてしまう。ところが数日後、成田が師範代を務める
空手道場に、飴屋が子連れで現れた!? 小学一年生の論が空手を習いたいと
言うのだ。好みど真ん中だけど妻子持ち──以来、飴屋と子供を挟んでの微妙な
付き合いが始まって……!?

感想・レビュー・書評

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  • 凪良ゆうさんのBL小説を初めて読み終えた。登場人物それぞれの距離感がとてもいいなと感じた作品でした。
    誰もが他者と関わることへの責任感がきちんとあった。
    皆、辛い過去や事情はそれぞれ抱えているけれど、それを上手く補いあって一緒に居ることを選んでいて素敵だと思った。

  • 展開はアルアルで読めたんですけど、なんてーか真正面からちょいエロな月9してたんじゃないかな…
    ツンデレ系美人受け好きで著名な凪良先生ですが、ヘタレ系イケメン攻めはレアかもしれない…

  • 二度と会えないと思っていた相手に再会できた成田。恋人じゃなくて友達でも。と、飴屋と論の側にいようとする。みんなでワイワイしているのは楽しそうだけど、成田を見ていると、自分の想いを伝えればいいのに。と言いたくなる。成田にとっては周りのことを優先するのは自然なのかもしれないけれど、今後は少しずつでも自分の気持ちを口に出せるようになれるといいな。

  • 成田と飴屋、そして論とお爺ちゃんとのばら、5人の家族の物語。
    全員が前向きに一生懸命真面目に生きていて
    そしてみんな優しい。
    読み終わってほぉ、っと息をつくような素敵なストーリーでした。

  • 今までツンデレ受は好みじゃないと思ってたけど、決してそうではなく、むしろ好きなんだと自覚したのがこのお話。受の芯の強いところ、突っ張っていながらそれを周囲に悟らせずにちゃんと父親しているところなど、ビッチ受でもなお余りある魅力的な受でした(それに言うほどビッチでもない)。そんな受を絆していくのが包容というかオカン攻。期待しないようにしながらも、つい受のためにまめまめしくしてしまう男前なんて素敵すぎて、心から応援したい二人でした。
    子供とじいじの描写も心温まる。恋愛もだけど家族愛もあって読み終えてしまうのが本当に惜しい本でした。

  • 積本崩し。小悪魔系ビッチが好きな空手の師範代・成田×ビッチな元ヤンで大工・飴屋。最初はどうしようもないビッチ受に攻が振り回されるお話なのかと思っていたら、そんな簡単な話じゃなかったのはさすが凪良さん。一番の良い男はおじいちゃんでしたが、みんなそれぞれが一生懸命で素敵なんですよね。ただ、のばらの母親の件だけが心配です… あの様子じゃなかなか諦めなさそう。あと成田の母親も嫌いでした!

  • 情緒も何もない言い方だけど小説として面白かった。小さい範囲で完結しない関係性とか、いろんな人の人生を感じ取れる話だった。

  • 家族愛!のお話でした。攻めも受けも思いやりにあふれてて、ほっこりあったかくなるお話。BL的に色っぽいとこが少なめですが・・・。

  • うーん…「父親」するなら、息子に恥じないような慎みを持って欲しい。セフレどころじゃないし…。
    テーマがテーマだけに、貞操観念が低いとなんだかアンバランスさを感じてしまう…。

    攻めがビッチ好き、という感覚が分からないので、受けのどこに惚れたのか分からない…見た目?性欲?貞操観念どっちも低い。。攻めは仮にも空手の「先生」だし、受けは「父親」なんですから…。
    そもそも高校生で妊娠とか、ちょっと地雷。産まないという選択肢も、よく考えても良かったんじゃないかな…。もちろん考えた末なら産んで良かったし堕胎なんて可哀そうだけど、今回は特殊な子になってしまう本人のことも考えてあげないと…。

  • 単純に子連れBLが好きなので凪良さんの子連れBLだワーイ\(^-^)/などと軽い気持ちで手を出して驚きました。
    勿論イケメン二人が出会って恋に落ちてお付き合いするようになるのですが、BLらしさはない。
    一般書籍ではないけれど、BLとしての萌えに重きを置いていないような印象を受けました。
    飴屋の家族と成田の家族の物語だと思います。
    読了後には成田と飴屋の恋より、飴屋家族の真相とお互いを思いやる深くて不器用な愛が頭に残っていました。
    設定が現実では有り得ないのに、何故だかとてもリアリティーを感じてしまい、解決しない問題もあるのに
    「まあまあ、現実はそんなになんでも片付いたりはしないよね」なんて自然と考えていた自分がいたり(笑)
    ただイケメンが二人イチャイチャしていれば良い!という方には向かないと思いますが、重めの家族愛の物語が好きな方には読んで損のない作品ではないでしょうか。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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