【Amazon co.jp限定】パブリックスクール-八年後の王と小鳥-書き下ろしショートストリー付き (キャラ文庫)
- 徳間書店 (2016年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784199008474
感想・レビュー・書評
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可愛いレイも良かったけど、
これからエドを受け入れていく綺麗な礼のお話しも読みたい。
周りの男を手玉に取ってもらいたい・・・ -
パブリックスクールシリーズ、「檻の中の王」「群れを出た小鳥」に次ぐ3作目です。
「八年目のクリスマス」は、リーストンから8年経って、紆余曲折の末やっと恋人同士になれたエドと礼の初めてのクリスマスの話。
2冊目を読む前に小説Charaでこれ読んで、二人がこの先どうなったのかネタバレしてしまったという痛恨のミスが忘れられません…それでも胸がいっぱいになって、思わず涙でした。
エドの独占欲やヤキモチばかりが目につくけれど、裏返せば礼だけが彼のすべてという証。
傲慢で偏見に満ちた貴族社会で生きてきたエドが、礼を恋人として愛し守るために重ねてきた今までの努力の物凄さを改めて思い知りました…
だからこそ、クリスマスに礼と会えることはエドにとってとても楽しみであり大切なことなんだと切実に伝わってきます。
エドの気持ちにとても寄り添える話でした。
書き下ろしはその続きになっていました。
これも二人の人間性が生身で感じられて、すごく胸に迫るものがありました。
俺様で聡明で、自分の意見は決して曲げなくて、礼にはおそろしいほどヤキモチを焼いて束縛するエドと、優しくて大人しくてひ弱かと思ったら、意外に芯は強くて自立心も旺盛な礼は、何かとぶつかることが多いです。
日本人の血を引く礼が英国貴族社会の中で生きるのは、なかなかハードです。礼が身をもってそれを実感していく辛さを、エドはすでに察していた結果あんな横暴な対策をとり、逆に誤解されることにww苦労性かも。
勝手に仕事に手を回されたり、エドの叔父に蔑まれ殺されかけたりと、礼にとっては心外な事ばかりが起きるけど、エドの恋人となる現実を思い知らされたことによって、礼にも覚悟が生まれます。
エドらしいやり方ですね…
エドの「眉一つ動かさず、敢然と辛苦に立ち向かう」姿は、グラームズに王として君臨する強さと、そして孤高の淋しさがにじみ出ていて心動かされるものがありました。
健気な礼の愛情でエドが満たされて本当によかったです。礼も一途だけど、やっぱりエドの方がめちゃくちゃ必死な気がしますww
ギルやジョナスやオーランドが今回もいい活躍ぶりだったけど、なんと!さらにエドの第一秘書のロードリーがものすごくデキる人で!!
Amazon限定番外編は、このロードリー視点からの「秘書は今日も悩んでいる」でwww
エドにものすごくツッコんでいて笑いました。世界の王とその小鳥をさりげなくサポートの、できた秘書。この人なしではエドも礼もやっていけません…! -
★3.5 後日談が読みたいファンサービスの一冊。英国には貴族がいて、歴然とした階級がある。EUを離脱してしまうのもむべなるかな。
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その後の話。
絶対に分かり合えない価値観の違いを最後どうまとめるのか想像できなくて面白かったです。
全てを捨てるENDなら容易ですが、そうはならないのが新鮮で良かったです。