おもいでエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-1)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 323
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199050084

作品紹介・あらすじ

異国風の彫りの深い顔立ち。すんなりと伸びきった肢体。ジーンズにナップ・サック。ながい髪、おおきな瞳、そしてわずかなそばかす-。彼女はエマノン、ぼくが出会った不思議な少女。彼女は言った、「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」と。彼女の口から紡ぎだされる、母から娘へと伝えられたさまざまな『地球』のおもいでたち。表題作から、初収録の最新作までをおさめたピュアSF連作。「この作品の絵は、他の人に渡したくなかった」という鶴田謙二がイラストを担当。

感想・レビュー・書評

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  • え、そこで終わり?次のお話には関連もなくエマノンというキャラが全く同じ設定で出てくるだけという感じなのがどうもダメで5つ目まで読んで終えてしまいました

    シリーズ化されているの期待をしていたのですが・・・
    長編の方が良さそうです、私には

  • こういう話だったのね。
    SFの小話的な感じで、設定は面白いと思うけど、その世界をそのまま感じて揺蕩う物語なのかな。

  •  2014-12-21

  • 表題作他7編収録。

    イラストレーション / 鶴田 謙二
    初出 / '83.05徳間書店刊

  • ともかく、「おもいでエマノン」がいちばん!あの話があるから、ほかの話も繋がる。鶴田さんの絵は、まさにエマノンの為にあった。そう思わされるほど、見事なマッチング。

  • 新装版で読了。

  • お気に入りは「あしびきデイドリーム」のラスト。

  • 生きるとは、過去を記憶していくことなのだと教えてくれたのがエマノンだった。
    記憶さえ次の生に受け継がれていけば、本質的な意味で人は死ぬことが無い、ただ周囲との係わりが移り変わっていくだけ。
    だがそれは壮絶なまでに孤独な生でもあるだろう。他者が刻々と移り行く中で、自分だけが永遠に立ち止まり続ける生。
    その孤独を梶尾真治はエマノンの中に静かに沈み込ませる、あるがままに受け入れさせ、しなやかな母性で包み込ませるのだ。
    その柔らかな強かさに僕は胸を打たれる。
    だから、さすらい続けるエマノンから目を離す事ができないのだ。

  • エマノンの存在を現実味を持たせつつ描くことには失敗している。

  • 30億年の記憶を持つ少女の物語
    特に印象的だったのは、「おもいでエマノン」と「あしびきデイドリーム」
    この作品集自体が、ある意味時間ファンタジーである中で、特に時間SFとして特徴的なのが「あしびきデイドリーム」。
    そしてこの作品の主人公である布川輝良は「クロノス・ジョウンターの伝説」での主人公と同じ名前である。
    「クロノス・ジョウンターの伝説」では自身が時を越えている。
    話の連続性がないので、単なる偶然なのかもしれない。もしかしたら、作者に何らかの思い入れがあるのかもしれないが、その点については分からない。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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