監督稼業めった斬り: 勝つために戦え! (徳間文庫カレッジ お 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199070297

作品紹介・あらすじ

人生において"勝利"とはいったい何なのか!?鬼才・押井守が名匠&巨匠の勝敗論を一気に読み解く!ヒットメイカー・宮崎駿監督は、はたして幸せなのか?『アバター』のJ・キャメロン監督が目指したものは?最新インタビューを追加収録、増補版として文庫化!!

感想・レビュー・書評

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  • 「勝つために戦え! 監督篇」を、増補したり省略したりして、「監督稼業めった斬り―勝つために戦え!」として文庫化。
    単に足すのではなく、鈴木敏夫との対談を引いているあたり、単行本も文庫も買わなければならないように誘導する悪しき風習だと思うが。

    記録によれば親となる単行本を読んだのは2012年……同じ時期にネット上の押井守の動画や音声を蒐集していたから、押井守の作品と同時に「喋り芸」に心酔していたわけだ。
    そのきっかけになった本書を、文庫で読み返して、面白くないわけがなく。
    しかも十年前には無関心だった特撮を経てみれば、たとえば樋口真嗣の所謂「イス理論」で、樋口真嗣って「パンツ理論」とか喋りそのものが面白んだろうなとか、もう無限に押井守の喋りに耽っていたい気になってしまう。

    押井守ルパンを間もなく見ることのできる幸福な2021年10月に記す。

    @@@@@

    内容説明
    人生において“勝利”とはいったい何なのか!?鬼才・押井守が名匠&巨匠の勝敗論を一気に読み解く!ヒットメイカー・宮崎駿監督は、はたして幸せなのか?『アバター』のJ・キャメロン監督が目指したものは?最新インタビューを追加収録、増補版として文庫化!!

    目次
    常勝監督の悲劇(宮崎駿 鈴木敏夫 高畑勲)
    キャメロンの冒険
    押井守の発明品
    三池崇史の気質
    手塚治虫の功罪
    ヴェンダースの祝福 リンチの呪縛
    チャンバラ映画の消滅
    深作欣二の動機
    タルコフスキーの執念
    樋口真嗣の理論
    北野武の間合い
    ヒッチコックの方法
    実相寺昭雄の変容
    ウォシャウスキーの趣味—デル・トロの戦略
    ゴダールの価値
    その後の勝つために戦え!追撃篇

  • 押井守が監督業の観点から古今東西の監督をメッタ切り。
    今となって読めば相当外しておりますが、押井守自体の背骨がしっかりしてるので、あまり気にならない。

  • 勝つために戦え! 監督篇(2010年刊)の増補改訂

  •  勝負の判断が今一つ理解できていないが、なんとなく言わんとするところはわかったような、わからんような、と不思議な感覚に陥った。映画について知識や見た記憶があまりないからかもしれない。ヒッチコックは自分は大好きではあったが、氏の言う視点も理解でき、別の視点を得られて良かった。そんなにつまらなくははにとは思うが・・・パトレイバーよりうる星の方の印象が強いので、氏の感覚の変化の仕方がドラスティックだったのだろうか?と勝手に解釈。変化し続けていないと監督なんてやってらんないと記されていますが・・・。

  • 映画監督の異常な様相,とでもいうのか,自分自身の世界に対する立ち位置の模索とそれに対する苦悩とを精神的にどう折り合いを付けるか,その人の性格に最後は帰着する気がする.少なくとも日本の場合,アニメーションによる長篇劇映画はもうないことは簡単に予想される.こと日本を見れば,映画という文化(だけでないところに恐ろしさがあるが)に不寛容な,未成熟な単なる消費社会に成り下がった.

  • 文庫化に伴い、再読。

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著者プロフィール

映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。
竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。実写映画も多数監督し、著書多数。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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