三つ目の夢二 2 (リュウコミックススペシャル)

著者 : 大塚英志 ひらりん

• 徳間書店 (2010年10月13日発売)

感想・レビュー・書評

[ひとまるさんの感想 · 2017年8月11日]

最後のパノラマ写真が何かよくわからなかったけど、甘粕事件という実在する事件のワンシーンだったんだと皆さんの読書コメントで知る。
大塚さんが原作の漫画は正史を知らないと楽しみ半減以下だなぁと実感。

ところでお葉さんのキャラがどんどん開けっぴろげになってる気がする。ミステリアスで妖艶な女を取り戻して欲しい。
夢二のダメっぷり好きなんで続編期待。

[jyunnnnさんの感想 · 2015年11月9日]

絵の好みがかなりわかれると思います。
いい意味で大正な雰囲気を楽しめます。

[あまくらさんの感想 · 2012年7月20日]

アニメーション、写真、騙し絵、パノラマ館、現実、虚構。そんなものたち。漫画が扱う内容自体が大塚先生の台本のようだった。あまり書くとネタバレになってしまうから。男の娘メイド忌が可愛い。第一部完のようだ。

[りんさんの感想 · 2011年3月19日]

大塚 英志の民俗学シリーズは、好きです。
これは、若干構成を複雑にしずぎた気もします。お話が、実はわりとと単純なのでこうなったのかな。ひらりんの資質という気もします。

お話は、おもしろくなってきたところで、本質的な問題には触れずに、やっぱり、うやむやに……。
ぜひ、仮想マンガ史は読んでみたいです。

[柊龍司さんの感想 · 2010年10月28日]

物語が進めば進むほどに、物語の中が現実とは違うパラレルワールドの世界に思えてくるので、何でもあり状態になっている。現実世界の影の物語を、架空世界の夢二が見ているということなんだろうなぁ

著者プロフィール

大塚 英志（おおつか・えいじ）：大塚英志（おおつか・えいじ）：1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』（KADOKAWA）他多数、評論に『「暮し」のファシズム』（筑摩選書）、『物語消費論』『「おたく」の精神史』（星海社新書）、他多数。

「2023年 『「１４歳」少女の構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」