推しが武道館いってくれたら死ぬ 1 (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199504914

作品紹介・あらすじ

古参にして唯一の舞菜ヲタ「えりぴよ」。収入のすべてを舞菜に貢ぎ、自分は常に高校時代の赤ジャージ。舞菜への愛で鼻血が出てしまう…伝説の女。「推しが武道館ライブまで駆け上がってくれたら…自分は死んでもいい」そこまで深い愛をアイドルに注ぐファンの想いが報われる日は来るのか!?『まんがの作り方』の平尾アウリ最新作は「アイドルとファンの百合」。アイドルヲタあるあるネタ満載のめちゃめちゃ楽しい作品ですが、裏テーマは「純愛」です!

感想・レビュー・書評

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  • すごいタイトルだなと思って実は期待せず読み始めたが
    オタクあるあるが詰め込まれているし、いい人ばかりで
    ほんわかしながら読める可愛らしい漫画。
    はまってアニメも見た。

    激しい舞菜推しのえりぴよさんのキャラも良いし、
    れお推しのくまささん、空音推しの基さんも
    それぞれキャラも推し方も違うのに仲良くやっていて
    こんな仲間がいて一緒に現場を回って遠征もして
    ランダムグッズも交換して、という応援の仕方をしていたら
    推し事もとても楽しそうで羨ましい。

    ランダム商法が嫌だったり、ランブロ交換で待ち合わせたり
    自力で全部引いた人がいると話したり
    ライブ中は推し定点していて他の人は見ていなかったりと
    あるあるネタがのっけから楽しい。
    握手券をえりぴよさんが買い占めるのが
    結果的に舞菜推し潰しになりかねないのは
    現実ではちょっと笑えないことではあるが。

    自分も、推しにはもっと売れて欲しいタイプのおたくなので
    えりぴよさんの気持ちがわかる。
    もっと知られて欲しい。こんな人類の宝を知らない人がいるなんてもったいないと思う派。
    「舞菜は私がいなくても何も思わないだろうけど
    私の人生には舞菜の一分一秒が必要なんです」
    客観的に冷静に推しが好きなオタクで
    同じことを思っている人は多いと思う。

    カラーがサーモンピンクなのは良いが、キャラモチーフが鮭って
    他の子たちはフルーツやお花なのに、実際にあったら
    運営のいじめにしか思えない。笑

    朝からずっと並んで待っていて、裏口がないから
    チャムのメンバーが列の横を挨拶しながら通ってくれるなんて
    待ってる甲斐があるよなと思う。
    自分も入場列にいたらアーティスト本人が列を見に来たことがあって
    その場にいたファン全員フリーズしていた。笑

    楽しみにしていた新衣装が可愛くない、
    オタク考えた方が5億倍可愛いというのもあるあるだ。

    GFにフェンディとドルガバでくるくまささん、一応おしゃれにしてきたけど
    おしゃかわな女の子たちばかりで空気に呑まれちゃう気持ち、わかる。
    推しが出てない場面でも盛り上がるべし、というのは
    オタクの鏡なのに、なにあの人たちという目で見られるのはきつい。
    流石に声があげられないくまささんに気がついて、
    固定レスをしてくれるれおちゃんが本当に神対応で
    こんなことしてくれたらそれは応援しちゃうよなぁと納得。
    舞菜は出ないと諦めて、でもかわいいれおが見れてよかった
    と言うえりぴよさんも偉いし、
    まだ終わってませんと言ってくれるくまささんも優しい。

    私のことなんて誰も待ってないと思った、という舞菜。
    えりぴよさんが来てくれて嬉しいのに、
    えりぴよは自分がいてキモいと思って泣いてるのかな
    と思ってしまうすれ違いが面白いけれど哀しいところ。

    舞菜ちゃんを気遣うれおちゃんも優しいし、
    サイズの小さい衣装があって選ばれるのも
    そういう運を持っているのも実力の内だと思う。

    自分もそうなので、えりぴよさんが手紙を出したことない
    というのに共感する。
    どうせ返信ないし、読んでるかすらわからないしと思ってしまうが
    地下アイドルでファンの絶対数が少なかったら自分なら出すかも。
    いいなファンレなんてもらったことない、という舞菜ちゃんに
    きゅんとしたし、周りがファンレ欲しいってアピールしようと
    試行錯誤するのも可愛かった。
    仲良しなのが微笑ましくて良い。

    短冊に関しては、ちょっと真剣に拾わないし
    舞菜に来てたのに無くしましたと謝罪もしないスタッフに腹が立つ。

    みんなが舞菜の可愛さに気づいて欲しい、
    その中でも私が舞菜のこと1番好き。
    わかるし、オタクの姿勢として偉いと思う。
    基さんの妹のれなちゃん、とっても可愛いし、
    ドルオタなんてキモイとかじゃなくて舞菜ちゃん可愛いってなるのも
    とっても良い子。
    れなちゃん来てるのにCD買い占めちゃって反省するえりぴよさん好き。
    CD分けてくださいって言えるれなちゃん結構積極的だ。
    何枚欲しい?って訊いちゃう筋金入りオタクと
    え、1枚ですけど…ってなる一般人の会話に笑ってしまった。

    理想では舞菜ファンが増えて欲しいのに、
    実際自分以外に笑いかける舞菜を見て嫌な気持ちになるのも
    推しを武道館に行かせるには自分の力だけじゃダメだとわかっていても
    もやもやするよなと思う。好きという気持ちにはどうしても
    独占欲も含まれてしまうものだと思う。

    そんなに好きなのに、たまたま同じ電車の車両に乗り合わせて
    車両変える、というのが品行方正なオタクで素敵。
    舞菜ちゃんがいつもありがとうって言ってくれて良かった。

  • 若手に推しがいる身だと、とっても共感出来る。

  • お互いの存在が嬉しいものになってるのにすれ違っててやきもき。
    いつかどころか今すぐ通じ合ってくれ!

  • 『推しが武道館いってくれたら死ぬ』
    テレビ朝日/毎週土曜深夜放送
    2022年10月8日から

  • 現在ガチガチのアイドルオタクをしてる自分からしたら胸熱な漫画。男性だし地下じゃないしそこそこ売れているんだけどね。でも私の推しは正直メンバーの中でも人気1.2番目くらいにないから、なんでこんな良いのに人気ないの!?!?意味わかんねーー!!!!って叫びたくなる気持ちもわかるし、だからといってオタクが増えるの複雑なのもわかる。私の推しもいつの日か輝けますように…。

  • 楽しい
    お互い一途で可愛い

  • キャラの見分けがつくまで結構時間がかかった…。ようやくついたと思ったらライバルグループの子たちが登場して再び混乱する。絵はめちゃくちゃ好き!
    台詞回しやキャラのテンションが独特だから、慣れるまではちょっと「???」となることが多かった。
    表情の移り変わりがパキパキしてるから、時々紙芝居を見ている気分になる。でもその淡々とした感じが一周回ってクセになってきた

    えりぴよと舞菜ちゃんがフィーチャーされているお陰で私も舞菜ちゃんの良さを知ることができているけど、もし自分が作中のオタクだったら軽率に優佳ちゃんを好きになっていると思う。一発で舞菜ちゃんを見つけ出せたえりぴよはすごい。

  • え、良すぎた。岡山のマイナーオタクとTOたちの話。オタクの行動が共感できる点も多く、それだけて楽しいが、「推し」側の視点でもストーリーが描かれているところが最大の魅力。ここのアイドルは地下アイドル感があってオタクとの距離感が近いからこそ、掛け合いが面白い。

  • 雑誌「月刊COMICリュウ」で連載されている平尾アウリの「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の第1巻です。2020年1月から3月にTVアニメ化されました。フリーターのえりぴよとえりぴよの推す岡山のご当地地下アイドル「ChamJam」のメンバー舞菜を中心に、えりぴよのオタク仲間やその他のアイドルたちの様子を描いた作品です。多少(?)の誇張はありますが、この界隈のあるあるを上手に取り入れつつ、ギャグとして笑わしてくれます。それにしても、えりぴよは根は真面目だね。

  • 岡山のマイナーアイドルとオタク達の話。グループ内でファンが極端に少ない舞菜を唯一猛烈に推してるえりぴよが「推ししか勝たん」を体現していて面白い。女子が女子をかわいいと思ったり、一番仲の良い友達とのやりとりとか、女友達ってこういう感じだったというのを思い出させてくれる。

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著者プロフィール

8月30日生まれ。岡山県倉敷市出身。2007年に第2回龍神賞<銀龍賞>を受賞。受賞作『まんがの作り方』がそのまま「COMICリュウ」で連載化され、コミックス全8巻の人気作品となる。2015年~同誌で『推しが武道館いってくれたら死ぬ』連載開始。2020年にテレビアニメ化され、大好評を博す。2022年10月~実写ドラマ放送開始。現在は【COMICリュウWEB】にて大人気連載中。他のコミックスに短編集『4月1日』(徳間書店)『夏空に、きみと見た夢』全2巻(フレックスコミックス 原作・飯田雪子)『OとKのあいだ』『センセイと僕』(幻冬舎)『今日も渋谷のはじっこで』(祥伝社)『わびさび』(KADOKAWA)『青春の光となんか』(竹書房)がある。

「2022年 『推しが武道館いってくれたら死ぬ(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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