第七女子会彷徨 10 (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 113
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199505188

作品紹介・あらすじ

金やんと高木さんはごく普通の女子高生。でも彼女たちが暮らす世界は私たちの世界とは微妙に異なっていて、奇妙で奇天烈でSFでファンタジーな出来事がごく日常的に展開されている。例えば亡くなったクラスメイトはデジタルデータとしてデジタル天国で存在し続ける。友達選定制度によって入学と同時に友達を学校によって決められてしまう。それを不思議とも思わずに彼女たちの日常は続く――…。第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品!

感想・レビュー・書評

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  • はー、すげぇわ……。最終巻ということで若干身構えて、久々に一巻から全部読み直していたのがあまりにも効いた。本当にどうなってるんだ作者の頭の中……。非常にベタに、掌編を描くことが上手い作家だという印象と、恐怖を感じるくらいに支離滅裂な内容を描きっぱなす鬼才というイメージが、完全にここで両者流れ込み、融合している。つばなに昔からどこかで求めていたような、まさに一つの到達点にまで着地していました。SFと思春期ラブストーリーの金字塔。最後は、社会人百合になるよ!

  • 良い物語とは、真実で紡がれる虚構である。と言う訳で良い物語でした。高木さんの身勝手でプリミティブでままならない愛情も行動も、それだけでうまく行くはずもなく、それを失う事もなく。個人の差こそあれ普遍的感覚であるこの真実をたっぷりの虚構で翻弄し、優しく恐ろしく描く。素晴らしかった。それにこの高木さんのキャラの造形には舌を巻く。そして金やん。神の如くもあり、等身大の友達でもあり。登場人物たちの幸せを強く願わずに居られないお話たちの完結。

  • 今までの表紙買い漫画の中で一番の大当たりだったこの作品もついに完結。
    初期の少し不思議な話からこの結末にたどり着くとは想像も出来なかった。
    また読み返そうと思って久しぶりに一巻を少し開いてみたら絵柄の変化にびっくりした。

  • 終盤のエモ展開はもちろんいいが、比べられる作品が膨大にあってしかもそれらの作品群と比べたときに何かスペシャルさがあるかというと特に思いつかない。

  • 序盤のライトなSFタッチから、SFをギミックとした思弁的漫画に。
    「それ町」の石黒正数ももちろんだが、つばなさんもF先生の文化的遺伝子をはっきりと継いでいる。
    だからこそ齎される感動。
    つばな先生ありがとうございました。

  • 第七女子会の彷徨は終わった。

    おっそろしくすばらしい漫画だったなぁ。
    少し変で、その変が変ではなく受け入れられたり、やっぱり変は変だったり、そんなすこしふしぎな世界だったこと、時々襲ってくるとんでもない孤独、特にここ最近覆っていた「崩壊」の気配。そして七年77本。
    気付いてない、把握してないことが一杯あるんだろうなぁ。
    10年後の今の私のために今の私が頑張らなければ。
    ああああああああああああああああああ。

    友情と言えばいっつも思い出す、ブギーポップ「パンドラ」での後書き。あの後書き。

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著者プロフィール

第1回龍神賞【銅龍賞】受賞作『子宮と部屋』が「COMICリュウ」2007年9月号に掲載されてデビュー。同誌2008年8月号より『第七女子会彷徨』連載開始。現在も続く大人気連載となる。同作品で第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選ばれている。他のコミックスに『見かけの二重星』(講談社)、『バベルの図書館』(太田出版)がある。

「2016年 『第七女子会彷徨 ⑩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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