KEYMAN 13 (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 41
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784199505591

感想・レビュー・書評

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  • ボビーの鍵を折るところからバトラー戦の決着、扉を閉めて後日談まで。
    最終巻。
    なんかライブ感って言うの?物語の後半は思いついたまま描きました感があった。
    P.97 に誤字がある。
    「楽園へと変える」じゃなく「楽園へと帰る」では?
    (むしろ生命のスープを流し込んで地獄へ変えるつもりだろうし。)

    ピートが完全な二重螺旋の扉だったのなら、ボビーが鍵になって折られる必要なかったんじゃ・・・?
    そしてバトラーはやっぱ小物だったな。

    「攻撃が通用する!」とか「この身体でも戦える!」みたいな台詞は相手に遊ばれてるフラグだよね・・・。
    ピートは顔に鍵穴があったのか。
    そりゃフロルに見せられないワケだ。

    バトラーって自分の目的のために魔術を人間に与えて成熟するのを見守ってたのに、如何にもネクロに召喚されましたみたいに登場して契約のために尻にキスさせたの?
    なんというか、なにやってるの?
    カッコイイとでも思ってるの?
    はっ!?もしやウォルターも尻にキスを!!??

    アレックス×サリーの双子は親に似たのか。
    何の法則性もなく獣人が生まれてくるワケじゃなかったのか。
    ・・・いや、扉が閉じたから普通に親と同種の子供が生まれるようになったのか?
    どちらにせよアレックス似の方は授乳時に乳首が噛み千切られそうで心配。
    っていうか、表紙を見る限りミザリーが二人の子供(養子)に納まってハッピーエンドかと思ったのに、まさか実子が生まれるとはね。



    ボビーを助けた子供って女の子だったのか。

  • とりあえず身内にはいて欲しくない人物だらけの謎解きゲーム。登場人物みんな濃いんだわ。
    一番悪いのは誰だ?ってのは分かってるけどもはや過程じゃなくなるって言う悲劇。
    一気に読むべし。

  • 熟考してみた、一分間、じっくりと
    『KEYMAN』、殿堂入りである。ありがとうございます
    この最終巻の一撃は見事、扉をぶち開けた
    絵柄こそアメコミ風であるも、ストーリーはガッツリと、日本人が大好きなものであるように感じた
    綺麗事も、汚い事も、ごちゃまぜになっているからこそ、質の高い面白さが生まれるのだろう
    人も清濁併せて飲んでこそ、その器は様々な糧で満たされ、熟成させることで個々の旨味が生まれる
    少なくとも、この漫画は私の血肉の一片となった
    魔術師などが登場する事で、ストーリーが小難しくなっているような印象を受けるかもしれないが、一気読みすると、案外、シンプルだな、と気付ける
    ヒトの定義とは何か、善と悪を分けるモノは、命の行く先とは、最高の愛とは、色んなテーマを読み手に問いかけていた、わらいなく先生が出した結論は多分、これ
    最後の最後に、幸せをその手に掴めるのは、誰かの幸せを踏み躙る事などせず、ボロボロになりながらも、ハッピーエンドを諦めずに努力し続けたヤツ
    そんな当たり前の事が、熱く濃く烈しく真っ直ぐに描かれている、本当に最高の漫画だった。殿堂入りにする価値は、十二分にある
    ただ、まぁ、この漫画に限った事じゃないけども、好き嫌い、得意苦手が極端に二分されるだろう、とも感じる
    徳間書店だから、って言い方はマズいかもだが、コアなんだよなぁ、内容が
    雑読な私は気にならんけど、その他大勢に好まれている作品が好き、って漫画読みの琴線には触れないかもなぁ
    あくまで、個人的な意見なので参考にしなくても良いが、藤田和日郎先生の作品の中でも、特に『月光条例』が好きって人はどハマりするだろう
    もちろん、この良さが分かる俺、SUGEEEって言うつもりもない
    好みはそれぞれだ。なので、他の作品を酷評しないのが私のポリシーだ
    ラスボスたるバトラーの正体と、その真意、そして、くたばり方は中々に強烈だった。ここまで自分本位な理由で、世界をメチャクチャにしかけ、多くの人の人生を狂わせ、無様な負けっぷりを晒した奴もいない
    改めて、悪役ってのは重要なんだな、と勉強になった
    どの回も良かったが、当然ながら、最終回は見事な締め括り方であり、なおかつ、アフターストーリーは読み手の満足感をより素晴らしいものにしてくれた
    この台詞を引用に選んだのは、これこぞが、わらいなく先生が読み手に言いたかった事であり、『KEYMAN』、この作品を曇りなく表現しきっている、とファンなりに感じ入ったので。子供は無限の可能性を秘めている。そんな子供らが、いつでも好きな扉、門、戸を開けられるようにしてやるのが、大人の仕事である。当然、大人にだって、ドアを開けて、新しい世界に旅立つ権利はある

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著者プロフィール

北海道出身。『孫一がいくさ』で第9回龍神賞銀龍賞受賞。「COMICリュウ」2009年8月号にて同作品が掲載されデビュー。『KEYMAN -THE HAND OF JUDGMENT-』はRYU COMICS全13冊刊行。今作『ZINGNIZE』は「COMICリュウ」2018年5月号より連載開始。現在は【COMICリュウWEB】にて大人気連載中。

「2023年 『ZINGNIZE(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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