明け方に止む雨 (キャラコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 763
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199605680

作品紹介・あらすじ

アパートの隣室から怪しい香り…? マジメと正義感が空回り気味の裁判所事務官・山田は、謎の香りの正体を突き止めるため、胡散臭げな隣人・高天と言葉を交わすようになるけれど…!?

表題作ほか、『ある青年の死を巡り行動をともにすることになった刑事と裁判所書記官』、『村はずれに隠遁する風景画家と青年の物語』など、芳醇な夜の香り漂う珠玉の作品集。巻末描き下ろし漫画大増量!

感想・レビュー・書評

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  • エモい話だったけどそのオシャレさ故に分かりずらさが先行してしまった。。理解力の乏しい自分のせい

  • 真面目で融通がきかない裁判所事務官が怪しい隣人のタバコが大麻かと疑うことがきっかけでなんやかんやある話。

    弟の自殺を信じられない裁判所書記官が理由を探すためにその理由を知ってて隠している刑事と二丁目をうろうろしてなんやかんやある話。

    右のおふたりともが正しい人で、それは時として危ういものだけれど、それに気づけたのが事務官で、受け入れてくれる人がいたのが書記官ということであってるのかな。
    行間を読ませる作風の作者さんなので、その行間を読むのが苦手な自分にはなんやかやとまとめるしかできないが雰囲気は好きなんです。


    もう一つの連作短編は中世欧州っぽい時代もので、絵描きを夢見る領主三男坊が良くない噂で爪弾きにされている天才絵描きに魅せられて逃避行する話。
    ポールへの救済があってよかったが、心理描写とは別のところでの行間が読めず(墓守の犯罪に加担している自覚はあったのか、じいさんのお金の出所はなんだったのかとか)、なんだか感情移入がしにくかったのが残念。
    何度も読み込めばまた違ってくるかしら。

  • 2013-10-27

  • 刑事、裁判所事務官、絵描きと絵に魅入られる青年

  • もう好きです草間さん。表題、刑事・結城×裁判所書記官・里村。表題のスピン、料理人・高天×裁判所事務官・山田。短編、初の海外もので画家のお話。どのお話も面白くて一冊ずつで読みたい。山田くんの思い込んだら一直線な感じも、里村先輩の冷静で上品な印象だったのが、こちらも熱くなると何をしでかすか分からない大胆さがあって、登場人物一人一人が本当に魅力的。最後の画家のお話はちゃんとポールを救い上げてくれる所も良いなぁと思った。改めて草間さんの素晴らしさを実感…

  • 雰囲気すごく好きな一冊。
    特に刑事×書記官のお話がいいな。
    重いテーマを湿っぽくならずに仕上げてあってすごくいい。

    画家同士の話もいい。
    バーッと全部捨てて逃避行ってお話、好き!

  • 表題作のお兄ちゃんが、割とツボ。正しさは凶器なんだという教え(笑)狂気とも言う。
    お堅い職業の人が乱れるのって良いですよねー。3本目の画家のお話も、ディテールはあんまり気にせず、依存感だけ楽しんでしまいました。

  • 事件ものが読めてとても嬉しい……事件より手前の人間関係が主だけどそれでいいです。歌わない鳥もすんばらしい。人と人とが胸の内を曝け出す瞬間てほんとうにいいですね。

  • 短編集。
    ①事務官とお隣さんのお話
    ②警察官と裁判所職員の話
    ③坊ちゃんと墓守り

    ②のお話が一番好きかも。
    しかし、一つのCPを追いかけたい私には物足りず。
    ③のお話はその後が気になるところ。
    ボリューム的にもさっくりしててなんだか物足りない。
    お話としては好きだけど、話に入り込む前に終わってしまう。

  • 装丁:川谷デザイン

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著者プロフィール

草間 さかえは、漫画家・イラストレーター。主にボーイズラブ誌にて活躍する。

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