花鬼扉の境目屋さん 2 (ゼノンコミックス)

  • 徳間書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199801839

作品紹介・あらすじ

心優しい妖怪たちに現世での生活をサポートする職業・境目屋の実くんの元に、今日も新たな妖怪がやってくる。
“もでる“になりたいとやってきた単眼の女の子・小鞠。
憧れの人のように生きたいと現れた人魚・澄子。
暴力でしか関われない荒くれ者の雷獣・夜彦。
超が付くほど純粋な妖怪たちがひたむきに、一生懸命、人間を学びます。
心の奥が温まる、優しい妖怪奇譚、待望の第2巻!

感想・レビュー・書評

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  • 百々目鬼の小鞠ちゃんが可愛い。雪緒くんとの恋、うまくいってほしい。雷獣の夜彦くん、おばあさんとの出会いで成長していく様子を、息子を見守るような気持ちで読んでいました。大きな子供って感じで。とっても優しい作品です。

  • 作者さんの妖怪愛が伝わってくる。
    人間世界で一生懸命夢に向かって頑張る妖怪たちに心打たれる。
    強い雷獣の話、おにごっこがしたい髪鬼の話、いろんな妖怪がいて楽しい。
    アニメイト新宿にてサイン本購入。

  • 漫画が好きで良かったー、と思わせてくれる一冊
    やっぱ、この妖怪漫画、イイっっ
    噛み応えも味わい甲斐も、十二分にある。久しぶりに、ガツンッ、と心が満たされて、飢えが和らいだ一冊に逢えた。普段は、うまさがある漫画を読むと、逆に、「もっと、面白い漫画を読ませろ」、そんな焦燥が湧き上がるのだが、これを読んだら、緊張が緩まって、漫画を読む際の『姿勢』を整え直す余裕を取り戻せた
    (1)は素朴な甘みがある一方でしつこさがない黒砂糖を連想させてもらったが、(2)では、鼻かぜをこじらせかけている時にだけ飲みたくなる、黒胡椒を少し強めに効かせたホットワイン、が浮かんだ
    柔らかな、けど、ナヨナヨはしてない画が、朗らかだが甘すぎもしないストーリーの、深みのある温かさをスッと自然に引き出している
    じんわりと、心の芯まで優しさが伝わってきて、気付かない内に無理をしていた自分を反省したくなった
    この感想を書くまで、他の方の感想を何度も目にした
    雷獣の夜彦が主役である『本当の強さ』を推して、ベタ褒めしている読み手の方が多かった
    私も、(2)ではこの話が最も心が緩んだ。しかし、単純に、夜彦が意地でツッパっていた自分の器の小ささを、避けられない別れで思い知らされ、一皮剥けていく『本当の強さ』が良いだけでなく、その後に、失敗に打ちひしがれている出雲さんが澄子(人魚)と向き合う事で、自分を見つめ直す『憧れの人』があるからこそ、一層に『本当の強さ』を好ましく感じられた、私にはそんな風に思えた。もちろん、自分は、自分の為に、そんな君でいて欲しい、と言ってくれる大切にしたい人の為に、自分らしくいよう、と決意できる小毬(百々目鬼)の『百々目鬼が見つけた世界』も、グッと来た
    先巻もそうだったが、どのエピソードにも、読み手をハッとさせ、自分の有様を思い知らす深さと澄みがある
    これが、『花鬼扉の境目屋さん』をまだ読んでいない人の興味を惹ける、好い例えなのかは微妙な気もするが・・・藤田和日郎先生の代表作、『うしおととら』から、バトルアクション要素をごっそりと抜いた作品、そう言える、自信を持って
    ストーリーに華美がないが、余分なものがないので、むしろ、十分に心に刻み付けられる
    人間だろうが、妖怪だろうが、関係なく、自分が望んで訪れた場所にいたい、と心の底から渇望するのならば、「自分らしさ」を失わないのを前提で、その場所を知り、恐れず、馴染む、自分を変えずに自分を変える努力をしなきゃいけないんだ、とも気付かされた
    また、妖怪のデザインに奇抜すぎない独創性が滲んでいる点も、妖怪が登場する漫画のランキングで上位にしたい理由
    間違いなく、これはイイ漫画で、キャラの素の笑顔を描けるオイカワ先生はイイ漫画家だ

  • 雷獣の話で思わず涙。。。

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著者プロフィール

■オイカワマコ・・・・・・代表作に『花鬼扉の境目屋さん』『グレンデル』など。

「2018年 『伊能栞の明治大正洋食記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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