喰う寝るふたり 住むふたり 4 (ゼノンコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 1196
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199802270

作品紹介・あらすじ

「出不精たちの一泊旅行」「リツコ、風邪を引く」「同窓会」など5話収録。
恋人以上、夫婦未満の三十路直前カップルのリツコとのんちゃんが直面する「旅行」と「病気」と「同窓会」のお話。

感想・レビュー・書評

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  • ワカコ酒に続いて
    同じくゼノンコミックスから
    こちらもひさびさのレビュー。

    同棲中の三十路直前カップルの
    心理や行動を
    男側女側、両方の視点から丁寧に描いていて
    初めて読んだ時は
    なんとも斬新に感じて
    当時手放しで褒めた漫画。

    今回冷静に四巻まで読み直してみたけど
    やっぱコレ面白いわ(笑)

    作者自身、キャラの絵もこなれてきて
    ドラマ化にベストセラーと
    まさにノリに乗ってる感じですね~♪


    今回のストーリーは
    出不精な二人が
    初めての日帰り温泉旅行に行く話。

    俺に任せろとのんちゃん、
    大見栄きっておきながら
    大雑把で杜撰な旅行プラン。
    反省のない、なるようになるさの楽観主義。
    そりゃあ、リツコも怒るわな…

    はぁ~、まるで自分を見ているようで胸が痛い…(汗)( ̄。 ̄;)


    しかし、のんちゃん、
    どこまでツいてへんねん!(笑)

    雨の貸し切り露天風呂のシーンは爆笑必至!

    けど、ケンカしてブチ切れても
    必ずあとでクールダウンして反省し、
    あとあと尾を引かないリツコは
    やっぱ、のんちゃんより大人やわ。


    あと、リツコが風邪を引いてダウンする話も面白かった。

    それにしても普段気の強い女が、
    病気になった途端
    分かりやすく弱気になるのは
    なんとも可愛い(笑)

    コレがいわゆる
    ギャップ萌えというヤツか…(笑)


    冷蔵庫に病人用の水分と食料をこれでもかと買い揃え、
    手の届く所に着替えとタオル、
    そして病人へのグッとくる手紙と、
    まるでオカンのような
    のんちゃんの痒いところに手が届くスーパー気遣いに爆笑やったし(笑)

    あとあと、学生時代の
    のんちゃんとリツコが付き合うことになった馴れ初めの話が
    お互い『らしくて』良かったなぁ~。

    まるでプロポーズのように
    あなたのおにぎりが食べたい!と叫ぶ男子と(笑)、
    恋に落ちたことにも気付かず
    無意識に相手好みな髪型に変えちゃう女子(笑)

    いや、ホンマ昔から
    何も変わってへんところが微笑ましいし、
    そこんとこブレずに描けるのは
    作者自身、二人に対して
    凛とした思いがあるからに違いない。

    あと最後の高校時代の担任が
    のんちゃん、リツコの母校を去るエピソードも
    素直に泣けた(T^T)


    いやぁ~、それにしても
    一巻読んでレビュー書いた当時は
    まさかこれほどまでの人気漫画になるとは
    思いもよらんかったし(笑)

    作中に出てくる
    『同棲、それは男女間異文化交流』とは
    まさに言い得て妙。

    お互いの出会いや経験の中から
    お互いが持ち寄った常識や習慣を
    いかに摺り合わせて
    それを受け入れ、
    お互いが得てきたものを認め合えるか。

    なんにせよ、他人と暮らすには
    相手への思いやりと気遣い、
    そしてコミュニケーションが一番大事なんやろな。

    同じく同棲中の身としては
    この作品を通して
    毎回女心を勉強させてもらってます(笑)(^^;)


    喰う寝るふたり住むふたり

  • 今回は、「一泊旅行編」と「リツコ風邪をひく編」と「同窓会編」とその流れでリツコとのんちゃんの恩師のお話が入っております。
    この作品、りっちゃんとのんちゃん双方の視点から同じ物語が描かれているザッピングストーリー。
    なんだけど、ちゃんと男目線、女目線でどっちか目線で読んでたら、読み手が気づけないような視点から相手側の心理なんか描いてくれるもんだから時々びっくりさせられるんですよね。
    読んでいて、こんなにも違うんだとか、こんなに思考にズレがあるんだとか気づかされるんだけど、でも愛ある二人が落ち着く結末はいつも一緒。
    愛のある生活はあったかくていいですねー。

  • 個人的なことを言えば、胸が痛いエピソードがひとつ。
    それは、旅行のエピソード。

    善意、しかし中身というか外堀を埋める重要性。
    期待するが故の…。


    そして今回の目玉。同窓会。
    学生時代から長く付き合っている二人だからこそ、なんとも言えぬ不得手なイベント。

    学生時代の二人の関係性、物語が非常に新鮮で色鮮やかで面白い!
    馴れ初め。
    人生観の転換。

    そして今回もある巻末のエピソード。
    何気ない良くある一コマでありなが、秀逸という矛盾しているがそう感じるエピソード。

    本編の面白さが大きな振りとなっているからこそ活きる、この構成がたまらなく好きだ!

    ただの後日談ではなく、切なさや哀愁、希望をはらむ小さなエピソード。
    今回もまた、大変楽しませて頂いた。

  • 交際10年、同棲生活8年目。高校時代の「同窓会編」など5話収録。懐かしの級友や先生との再会を恋人以上、夫婦未満の三十路直前カップルの両方の視点から描いた玲奈井ザッピングストーリー。(裏表紙より)

    同窓会編もよかったけど、今巻は風邪の看病をするのんちゃんがすごくよかったです!ひとり暮らしでの病気でとても心細くなった経験は私にもありますが、のんちゃんのような経験を活かしつつも絶妙な距離感を保った看病ってなかなかできないと思う。一緒に住むということは、自分なりにできることで精一杯相手を助けてゆくことなんだなぁと改めて思いました。自分も近々一緒に住む相手ができますが、無理しない程度に相手を思いやっていけたらいいなと思います。

  • 些細なケンカ、
    風邪と看病
    同窓会

    2人の視点でみる、
    それぞれの出来事。

    ケンカだって、
    それぞれ思うことがあっておきる。

    そう思うと、小さなことでも
    相手の言動を考えられる。

    相変わらず、
    すごくすごく面白い。

  • りっちゃん、のんちゃん。
    年を重ねるほど、味のあるふたりになっていくんだろうな。
    徐々に育まれる愛は、じれったいように見えて実はしっかり積み重ねられているのですね。

  • 安定している2人のように安定して特別なことも起こらないです。(いい意味で)

  • 相変わらずまったりな2人。
    女と男ってやっぱり感じ方が違って、
    でもそれを折り合わせて付き合っていくのがいいんだよね、きっと。

  • 同棲=異文化交流ってほんとだな〜

  • またいい題材を持ってきているなー…という感じ。
    同窓会シリーズでは2人の馴れ初めも描いていてほっこり。
    恋愛成就して一段落も二段落もしているのに物語はきちんと成立しているのが良い。

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著者プロフィール

日暮キノコ:第29回別冊フレンド新人まんが大賞で佳作を受賞しデビュー。主な著作に『喰う寝るふたり住むふたり』『個人差あります』『モンクロチョウ』など。

「2023年 『喰う寝るふたり 住むふたり 続』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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