- Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251040657
作品紹介・あらすじ
パンを焼くにおいにさそわれて、森のくまの子が町はずれのパン屋にやってきました。パン屋さん夫婦とくまの子の愛情あふれる物語。
感想・レビュー・書評
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5月のある日、おじさんとおばさんが営んでいるパン屋さんに、
くまの子がやってくる
最初は、お金を持っていないけどパンを買いたいというくまの子にとまどう二人だけど、くまの子があまりにかわいくて、クロワッサンをひとつ持たせて帰す
「お家に帰るまでたべちゃだめだよ」
という言葉をちゃんと守って帰ったくまの子は、翌日お父さんに途中まで送ってもらって、おいしいはちみつをお礼のお土産にくまの子はやってくる
そうして始まったパン屋さんとくまの子の交流。
子どもたちが独立して、二人っきりの夫婦にとっては、もう一度子育てをしているような愛しい時間。
くまの子は、子どもらしく好奇心の赴くままにパン屋のお手伝いをして成長していく。
くまの子には、お母さんがいないということが途中でわかって、寂しくはないかと心配したり、おじさんとふたりっきりで釣りにいったり、3人のわんぱく坊主のやきもちからのいじめにあって、パン屋に来るのが怖くなったり……
最後は、くまの子が帰っていった山で火事が起きる。
迎えにきたお父さんと会えたのかどうかもわからないまま、2か月の間パン屋さんに来なくなってしまう。
そんなある日、やっとくまの子がやってきた。無事だったのだ。
思わず駆け寄る二人は、くまの子を抱きしめようとして、抱きしめられる。
くまの子は、大きくなったのだ。
無事だったけど、今までより3倍も遠い場所に住むことになったらしい。
今は、秋。
春になったら、またおいでと、言いかけて、この2か月で大きくなったくまに思い当たり、春にはもう大人になってしまって、一緒にはいられないかもしれないと悟る。
親以外の大人と子供の交流を描いた物語。
そっと成長を見守る大人がいるのは、とてもよい。
でも、ずっと一緒にいられるわけではない。
いつか子どもは成長して、離れていくものだということを、喜びながらも寂しく思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数年ぶりの再読。
あったかい本。
大人になって読むとまた
ぐっとくるものがあった。 -
「ほほう、よくにあってる。パンやのくまちゃんだ」
ーおじさん
素敵な児童書。くまちゃんがとにかく可愛かった!
エプロンを作ったり、釣りに行ったりとパンやの2人のくまちゃんへの愛情などすごい感じた! -
パンのおいしい匂いにつられて、森から子ぐまがやって来た。
パン屋のおじいさんとおばあさんとも仲良くなったし、おいしいパンも食べられる。
でも、くまちゃんはなぜか狙われたり、住んでる山が火事になったり、楽しいことばかりじゃないみたい。
もう、すべてがかわいすぎて死ぬ…。 -
パンやにひょっこりやって来たくまの子ちゃん、とってもお利口さんなんです。読んでいるうちにパンおじちゃん、パンおばちゃんの目線と一緒になって、くまちゃんのことが愛おしくてたまらなくなります。おやすみ前の読み聞かせにぴったりの優しい一冊。
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久しぶりにびっくりした。心をつかまれた。あらためて児童よみものってすごい、と思わせられた。表紙の雰囲気からほのぼのしたかわいい話だとばかり思い油断してたら、すごくたまらなくいい話で本当におどろいた。やさしさと愛情とせつなさがたっぷりで大人にもぐっとくる要素が満載のおはなし。低学年向けの本だけれど大人にも読んでほしい。
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幸せなときは気付かないけれど、時はどんどん経つのだという
ことを感じさせてくれる本。
表紙も愛らしくてとても好き。
「またね」と言いながらも別れを知っている切なさがあり、
初めて読んだときは号泣だった。 -
はじめて図書館で借りて読んだ本
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2008年1月8日(火)145p
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小学生向けの本だけどほのぼのしてて今でも大好きな本。