アカシア書店営業中! (スプラッシュ・ストーリーズ)

著者 :
  • あかね書房
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本棚登録 : 193
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251044242

感想・レビュー・書評

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  • 児童書コーナー存続のための解決策を仲間と一緒に考える姿が本当に励みになるなって思いました。本屋さんの経営も昔に比べてかなり厳しい状況で、子ども達の本離れや読書離れと言われているこのご時世。漫画は読むけど、字だけの本は読まないって子も多いです。そんな中、児童書コーナーや本屋を盛り上げていこうという雰囲気が好きで、私がこの本を紹介したくなりました。
    あれは出来すぎじゃない?って思う所も無いとは言わないけど、彼らが頑張っている姿はカッコイイなと思います。本屋さんに行きたくなりました。

  • 読書好きの5年生、大地のお気に入りは町でただ一つの本屋アカシア書店。児童書も充実している。ところが、その児童書コーナーが縮小されることに。コーナーの担当者と大地たち本好きの仲間は、児童書コーナーを守るために、店長との約束売り上げ10%アップに挑戦する。

    大好きな本屋さんの児童書コーナーを守るために売り上げ増に奮闘する書店員と子ども達の奮闘を描く。

    文字数も少なく話も単純で読みやすい。

    ただ、サイン会を依頼することになる人気本の作家が、大地の父親の知り合いだったり、書店のオーナーが大地の祖父だったり、最後に大地が書店を譲られることになったり、と、話がうまくいきすぎで興醒めになる点も否めない。

    また、大地が読書好きとの設定だが「飛ぶ教室」「ともしびをかかげて」「太陽の戦士」などを自ら手に取り読んでいる……とは、優等生過ぎる気がする……。
    そもそも、ハードカバーを何冊も自由に買うことのできる子どもって少ないんじゃない?それだけのお金があったら、たいていは他のことに使っちゃうんじゃない?と思ってしまう。

    表紙と挿絵はマンガ調。好きではないが、この話には合っているのではないか。

    リアル本屋が減っている中、今回活躍した大地が、将来祖父から譲り受けるこの書店をどう盛り上げていくかにも期待したい。

  • 1軒しかない書店の児童書コーナーが縮小されない為に、読書好き小学生の大地たちが奔走する。大地の父が作家のサイン会を呼べるつてがあったり、書店のオーナーが祖父だったり…それはちょっと出来すぎ感あるが、読書を推進するアイデア(読書リレーやポップ)はいいと思う。 今、本当に文字のある本を児童が読まないからなぁ…そこは勉強になるな。

  • アカシア書店がとても面白そうな本屋さんだから
    ぜひ夢の中で行ってみたいと思いました

  • 子どもの活字離れも久しく、町の本屋さんの現状はこうなのかもしれない。児童コーナーの縮小を阻止しようと奮闘する小学生の物語。

  • 本好き、本屋さんに好きにはたまらない。

  • 本屋さんを守れ!
    子どもが知恵を出し合って、街の本屋さんがなくならないように奮闘。

  • ・町にある「アカシヤ書店」で、なんと児童書コーナーが減らされる…。アカシヤ書店を救うために、大地は友達と協力して、ポップやサイン会を計画します。本が好きな人にオススメ!
    ・主人公の目立たない大地と友達、友也は本が大好きです。そこで、アカシア書店の売り上げを10パーセントアップさせるやどうやらで、本の紹介があるからです。
    ・この本は、引っこしてきた主人公が、その地の本屋さんがつぶれてほしくなくて、いろいろな策を考えるお話です。人を呼びこむために考える4人は、かっこいいなと思いました。もっと本屋さんをすてきにし、売り上げをのばしていってほしいと思います。

  • 宮原大地は本が大好きな5年生。近所の本屋さん「アカシア書店」の児童書コーナーは、他の書店にはない品揃えで気に入っている。去年引っ越して来て、影の薄い大地が、同級生の田口智也と友達になれたのも、アカシア書店で出会ったからだ。
    アルバイト店員の若林さんや、社員の内海さんも感じが良い。内海さんの娘さんの真衣も、同じクラスの読書好きな女の子とわかった。
    ところが、少し前にアカシア書店の店長が変わってから、様子が変わって来た。文具を売るコーナーが増え、児童書コーナーが減らされる方針になりそうなのだ。
    内海さんと若林さんの頑張って児童書コーナーを守ろうとするも、去年より、売り上げ10パーセントアップしたら、児童書コーナーをそのままにしようという事になった。
    それを聞いて、大地たちも、アカシア書店の売り上げアップの為に協力する事にした。

    本のポップを作る。それは他の小学校の読書部の子達にも広がった。
    1冊の本を読んだ感想をリレーのようにつなげる。10冊でゴール。
    人気の小説の作家さんたちのサイン会。(ツテがあってのでかなった)
    小さい子向けの絵本読み聞かせ会(図書館のボランティアの人たち)
    そんな甲斐あって、売り上げはアップしているみたいだけど…

    実は、大地のおじいちゃんが店のオーナー。今は経営をおじに任せているけど、おじはグループ系列のスーパーに変えようとしているのだ。大地はそれを知っても、もともと仲の良くないおじいちゃんに頼む事なく、自分たちでアカシア書店をなんとかしようとする。
    さて、結果は…

    今の子って、本好きなら本好きってだけじゃなくて、アウトプットして、結果が求められる社会に生きてる。
    いや、私たちおとなもそうなんだけど。

  •  本が好きな小5の大地。この町には半年前に引っ越してきた。前に住んでいた町には近くに本屋さんがなく、児童書コーナーが充実したアカシア書店があることがとてもうれしかった。ところが、アカシア書店の児童書コーナーが減らされるかもしれないと知り・・・。
     『少年探偵ラン丸』は、実在のものではなさそう。『白い扉の家』という本が気になった。(書名を検索したけど、これも実在しないもののよう)サトクリフとか実際にあるものは、巻末にリストでもあればいいのに…と思った。

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著者プロフィール

熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に『トーキョー・クロスロード』(第25回坪田穣治文学賞受賞)、『この川のむこうに君がいる』『with you』(ともに青少年読書感想文全国コンクール課題図書選出)、『石を抱くエイリアン』『南河国物語』『Mガールズ』ほか、「レガッタ! 」シリーズ、「ことづて屋」シリーズなどがある。

「2023年 『金曜日のあたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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