まぼろしの薬売り

著者 :
  • あかね書房
3.25
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本棚登録 : 98
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251073037

作品紹介・あらすじ

薬売りの時雨と、おともの小雨。病いにむきあい、旅を続けていくふたり。けもののふるまいを見せはじめた娘の生い立ち。はやり病いで全滅した村で悪人がねらうもの。まぼろしの動物がもたらす奇跡…。そして明らかになる時雨の秘密とは?

感想・レビュー・書評

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  • 明治維新頃,薬売時雨と小雨の旅物語。
    無医村では薬が宝物より有り難い。
    ・椿屋敷の狂った娘の正体
    ・涙病の生残者が襲われる
    ・「土もこ」と盲目少女

  • 薬売り時雨と小僧小雨が各地を渡り、様々な人たちと出会い助けるおはなし。

    と書くとよくある物語のようだが
    一話完結のエピソードが連作になっているのは読みやすいし
    実は、の秘密や、少し不思議な要素もあり
    私は楽しんで読めた。
    なんだか漫画を文章で読むような感じで
    特に女の子が好きそうな本。
    エピソードはまだまだ続くと思われ
    これからの展開が楽しみです。

  • 薬売りの時雨と小さな弟子の小雨が村から村へ旅をします。
    時雨の薬は魔法のようによく効いて―。
    いろいろ伏線というか仕掛けがあるんだけど、何というか…感情移入しにくかったかなぁ。
    ちょっとライトノベル的な匂い?がしました。

  • 薬売りの時雨とお供の小雨。行く先々で病と向き合う旅路。

    展開が早く、読みやすくて、サラサラと読めましたが、私にはちょっとライト過ぎたかも。もう少し掘り下げても良いのでは、と思いながら読みました。セリフで一気に動く感じで「え、あ、そうかな?」と置いていかれることも。

    中越が舞台になっているお話があって、方言がわりとリアル。

  • 普通に面白かった。
    明治という時代や薬について、もう少し記述があっても良いようにおもった。
    続編があるようなので、まだ出だしということなのか。

  • 舞台は明治のはじめ。美しい薬売りと旅をともにする少年。
    仙人直伝の魔法のような薬を医者のいない村や、まさに薬を必要としている人びとに届けるが、
    救える者とそうでない者がいる。
    なんだかとても切ないし、町や村の人びととのふれあいも心にジーンとくる。
    お話はまだまだ続いていけそうなのに、これでおしまいだともったいないな。
    4年生以上かな。

  • このお話を執筆されたのは、ほんなら堂二巻より後でしょうか。
    救いたいのに救えない、手放したくないのに手放さなくてはいけない切なさをなんとなく・・
    (まっきー)

  • 江戸から明治にかわってまもないころ、まだ田舎では江戸がおわっていないようなそんな時代が舞台のファンタジー。
    (という設定が書いてあるけど、地の文以外では感じられない)
    よっつの話がある中のふたつめまで読んだ。

    児童書というよりはラノベ。
    絵が漫画っぽいのはともかく、設定もストーリーも文章レベルも悪い意味でラノベっぽい。
    漫画やラノベだけを読んで育った中学生が、萌える設定を拾い集めて趣味でネットに書いてそうな話。
    萌えに特化したって趣味に走ったっていいんだけど、それしかないからスカスカしてる。味も香りもないでがらしみたいだ。
    これは栄養にならないや。

    全体的に、「時代考証が面倒だから時代劇風ファンタジーにしました」みたいな、基本がなってない人のごまかしを感じる。
    文章もまるで作文。目につくひどさはないけれど良さもない。
    たとえばりんごがあったなら「りんごがあります」と書くような、工夫のない表現がつづく。


    一話の印象は「可愛い子犬を拾ったけど予想外に大きくなっちゃって飼えないので山に返します。自然の中でたくましく生きてね」
    安易な返還に映画の外の「フリーウィリー」を思い出した。あのシャチはファンに「殺された」んだよな。

    絵はかわいいけど漫画。
    ファンタジー漫画ですと言われたら読みたいけれど、設定どこいった?

  • 旅の薬売りの話。
    きれいにまとめられたお話。続いてもおかしくないような終わり方。
    軽く読めた。

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著者プロフィール

第45回毎日児童小説・中学生向きにて優秀賞受賞。2005年、『神さまの住む町』(岩崎書店)でデビュー。『小さな命とあっちとこっち』(毎日新聞社)、『ばあばは、だいじょうぶ』(童心社)など著書多数。

「2017年 『走れメロス/くもの糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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