- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251073051
作品紹介・あらすじ
イギリスの十二歳の少女チャーリーは、母が木でつくられた古い犬のおもちゃ「リトル・マンフレート」をとても大切にしているのをふしぎに思っていた。チャーリーの疑問は、一九六六年、イギリスへサッカーのワールドカップを見に来たドイツ人と出会ったことで、明らかになる。戦争の悲劇と友情の記憶が、長い時をへて次代の子どもたちに語られる。切ないほどにあたたかな物語。
感想・レビュー・書評
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長い時を経て、次世代の子どもたちに語られる、戦争が生んだ悲劇と堅い友情の記憶・・・『世界で一番の贈りもの』『モーツァルトはおことわり』の<マイケル・モーパ-ゴ>作、<マイケル・フォアマン>絵のコンビによる、実話をベースにした、切なくもあたたかさに包まれた物語。(原題:LITTLE MANFRED)
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本当に辛い事は、なかなか人に話す事は難しい。
酷い戦争において、ドイツ兵捕虜と英国人との友情が生まれたのは良かったと思う。時を経て再会でき、子ども達の世代へ伝えられた事は素晴らしいと思う。 -
マイケル・モーパーゴの本の中で結構好きな本です。
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1966年、サッカーのワールドカップがイギリスで行われた。
盛り上がったワールドカップ。
それを見にきていたあるドイツ人と出会った、イギリスの少女チャーリー(12歳)は、母が大切にしていた古い木の犬のおもちゃ「リトル・マンフレート」と、そのドイツ人とのつながりを知る事になる。
第二次世界大戦後、ドイツとイギリスの意外な交流があったことを知る物語り。
サッカーとひとつのおもちゃが、その時をつなぎます。 -
日本の戦争ノンフィクションはなんとなく聞いたり読んだことがあるけれど、海外のものは意識しないと読む機会がないように思う。
この作品はおそらく、実話を元にしたフィクションかと思うのですが、戦争捕虜のドイツ人が、イギリスでどのように過ごしたのか垣間見ることのできるお話だと思う。 -
奇跡的なことは起きるべくして起こるものだな〜
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とても感動する。
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戦争の記憶を繋いだのは、おもちゃと、そしてサッカーだった。
きっとかけがえのない体験、思い出だったんだろうな。
そのおもちゃが壊れたとき、泣きわめかなかったお母さんを褒めてあげたいです。
私が早く読んじゃったからでしょうか。内容の割には軽く読めてしまう気がします。