- Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251092625
作品紹介・あらすじ
若い日に踏み出した一歩が、ケニアの村での図書館作りにつながった。-子どもの本の世界で活躍する著者が、行ったり来たり、アフリカとの30年を越す付き合いを愛をこめて語ります。若い人におくる、書き下ろしノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ブルキナファソ(西アフリカ)の親友がいる。
彼のおかげで
今まで全く知らなかった
アフリカという未知の大地への扉が
開かれることになった
そして
アフリカに関することを
興味を持って調べ始めた時に
必ず 登場する人物のお一人が
さくまゆみこさん であった
「エンザロ村のかまど」
「アフリカの子」
「わたしは歌う」
……
これまで、
訳書としては、何冊か読んできましたが
この「どうしてアフリカ?どうして図書館?」
のような形のノンフィクションの形で
さくまゆみこさんの「本」に出逢うのは
始めてである。
ー世界のあちこちで、文字の文化が語りの文化を衰退させてきた歴史をみれば、この点(図書館を作って無理に本を押し付けようとすること)についてはこれからも注意していかなくてはならないと思っています
という視点をきちんともっておられる
さくまゆみこさんは やはりたいしたものだ
と感心しながら読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資料番号:020230231
請求記号:294/サ -
★★★★★
日本ではないどこかで何かをするということは、ひとまず日本の「モノサシ」を置いてこなくってはいけないんですね。
アフリカの風土や暮らしや文化について知り、その中から押し付けるのではなく要請があったときに図書館を作るお手伝いをする。
読んでいると、結構いろんなことがあったみたいだなあと察せられるのですが、文句をいったりあきれたりするのではなく、そのままそんなこともあるかもねと受け止めてらっしゃることにすごいなあと!
アフリカの「語る・聞く文学」、西洋の「読む・書く文学」、両方を大切に活動をされているそうです。
どちらもアフリカに必要なものだから^^
(まっきー) -
8月にアフリカ子どもの本プロジェクトの絵本展とさくまゆみこさんの講演会を予定しているので予習。確かにさくまさんがなぜアフリカに図書館?と思っていたので、この本を読んで納得。私も色々なモノサシを持ちたいものだ
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翻訳者のさくまゆみこさんが、
ふとしたご縁のつらなりから、アフリカに興味をもち、
やがて、仕事を通しても携わるようになり、
さらに、「アフリカ子どもの本プロジェクト」を立ち上げ
アフリカの小さな村に図書館を作るようになった
そのいきさつや、さくまさんの考えが、
とってもわかりやすく書かれています。
写真も載っています。
もっとたくさん、載せてほしいな。
人の表情に、吸いよせられます。
アフリカ子どもの本プロジェクトの会員であった
沢田としきさんも、表紙や挿絵を担当しているだけでなく、
図書館のシールを作ったり、壁に絵を描いたり、何度も登場しています。
この本は、沢田さんが旅立たれて、
数ヶ月後に発行されたのでした。
バオバブの絵も、図書館の外観も、すごくいいな!