水なき空に花は流るる: 華麗なる愛の歴史絵巻 (ボニータコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784253096751

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代の恋物語4話が入った短編集です。

    <水なき空に花は流るる>
    表題作でしたが、一番面白かったです。
    融が買った家にいた物の怪もそんなに悪い物の怪ではなく、物の怪の中にいたさららという子供の霊と一緒に融に取り憑いた悪霊をやっつけてくれます。

    その後、さららは左大臣の姫である元の身体に戻りましたが、大人になった姿であらわれ、恋に発展しそうです。

    <水の森の蛍>
    平安時代から鎌倉時代に変わる頃のお話。
    幼いころに別れてしまった、幼なじみの女の子に偶然再会したら、その子は内大臣の囲われ者の白拍子になってて、でも諦められずに一緒に逃げるというお話になってましたが、最後の終わり方があれ?って感じでした。

    <水炎>
    保元の乱のあと、後白河天皇に破れた崇徳上皇の墓がある村の水争いのお話。
    崇徳上皇の墓があるし、白峯という名前から、讃岐の国の五色台のあたりの話だろうなって思うと、水不足もため池という設定にも納得。

    琴音がかたくなに嫁に行かないという理由が、血のつながらない玄兎のことが好きなのかと思ったら、琴音の父が玄兎の母を人柱にしていたという理由だとは思いませんでした。

    <月のしずく>
    かぐや姫を題材にしたお話。
    ミニかぐや姫、かわいいです。針で戦ったりして、一寸法師も混じっているようです。

    月帝の使命を受けて、月帝から秘薬を盗んだ赤兎を追いかけてきた玉兎。赤兎が愛した春王を助けるため、月へ戻る羽衣を二人に渡してしまい、月へ帰らず、育ててくれた父母の元で暮らしてますが、そうなると、次の将軍はあのいけすかない松王になったってことなんでしょうか。

  • ちょっと不思議味の王朝絵巻短編集。また癒された~~。

  • 長岡先生は伝承とからめた話を描くのが上手いなあと改めて。でも今回はちょっと余韻が足らなかったかな……

  • かぐや姫を新たな切り口で描かれた「月のしずく」
    姫君の代名詞だったかぐや姫のイメージを払拭する一編。
    他、保元の乱前後の時代の物語「水の森の蛍」「水炎」時代の限定のない「水なき空に花は流るる」全4編収録

    《華麗なる愛の歴史絵巻》という副題があるけど、そんなに歴史歴史してなかった。
    長岡ワールドの好きな方にはお薦めする一冊。

  • ちょうど今大河ドラマでやっている保元の乱あたりの話が載ってます。ただ、おそらく崇徳上皇と思われる人の怨霊を鎮めに来て・・・という出だしだったのに、その設定があまり関係ない感じに話が終わってくのは大河ドラマを見て、しかも崇徳上皇ラブだった私としてはちと悲しい(T∇T)いや、話は良かったんですけどね<(; ^ ー^)

  • 平安の都が舞台の、あやかしや悪霊が出てくる4話。
    表題作が好き。「月のしずく」は竹取物語が題材。

    「水なき空に花は流るる」「水の森の蛍」「水炎」「月のしずく」

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