光とともに・・・: 自閉症児を抱えて (2)

著者 :
  • 秋田書店
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253104340

感想・レビュー・書評

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  • 2011.1 再読
    読み返してみたら、海七太君はここからもういたんだね。いきなりぽっとでたのかと思った…。絵里ちゃんもお義母さんとのもめ事も、もうこれで解決したのかと初めて読んだときは思ったけれど。

  • 光くんが小学校に入学してからのこと!
    周りの人の理解によって少しずつでも
    成長していくんだと改めて思った。

    小学校の先生だけでなく
    関わってくれる方、地域の人の理解って
    本当に本当に大事だな、、。

    乗り越えていく様子が分かるから
    涙なしでは読めれない。

  • 光くん小学校入学編


    心配なことは盛りだくさん!

    だけど、近所の人や、周りの子たちにささえられてるのが感動する

    漫画も読み応え抜群だけれど、
    巻末の実際の自閉症の子のお母さんの文が
    また、とてもいい

  • この内容でキラキラの絵ってのが、逆にちょっと斬新。とはいえ、本作は別に新しいものでもないし、自分がこれまでに読んだ、最近の同系統のものの方がアウトローなのかも。こういう作品は、自身のこととして追体験できるのが魅力。本作も、読みながらいろいろ考えてしまいます。

  •  自閉症の障害を持った光くんが小学校低学年に。小学校での初めての運動会。担任の先生たちのおかげで,個走を走りきり,一緒にダンスを踊り…,両親のよろこびが伝わってきます。
     その後,妹が誕生し,兄妹の世界がはじまります。
     光くんが「ママ」と言ったときのことを鮮明に覚えているお母さん。でも,妹の花音(かおん)は,いつのまにか言えていました。それに気づくことができなかった母親は反省します。でも,そういうもんなのかもしれないね。
     続編も楽しみです。

  • 1巻は保育園の卒園式で終わったので
    2巻は小学校入学以降の光くんについて主に描かれていた。

    幸子は妊娠し、出産準備・育児・仕事と手いっぱい。
    そんな中、小学校のあさがお教室(支援級)に光くんは入学したものの
    その生活は決して平穏なだけではなかった。

    DVを受けており家庭がうまくいっていない片倉さんに妬まれ
    集団登校の時間を10分遅く伝えられたことがきっかけで
    光くんが迷子になったり、片倉さんの娘の絵理ちゃんは
    そんなお母さんの様子を見て、光くんが体育倉庫の中にいるのに
    鍵をかけられてしまったことを、担任の若林先生に伝えられず
    光くんは大けがをしてしまったり。

    それでも、運動会では青木先生たち周囲のひとの配慮のおかげで
    ひかる君はダンスや50m走を頑張ることができた。
    絵理ちゃんも、50m走の途中で転んでしまったけれど
    お母さんに怒られず「頑張ったね」と言ってもらえてよかった。

    そして、運動会が終わってしばらく。
    幸子は夫の出張と台風が重なってしまったときに、お産が始まってしまう。
    ボランティアのひとや家族の支えで無事に出産を終え
    光くんは花音ちゃんという妹ができるが
    赤ちゃんの泣き声が苦手な光くん。赤ちゃん返りもでてきて
    少し不安定な様子を見せ始めていた。
    それでも、コミュニケーションの障害だからこそ
    光くんに「いやだ」と「ちょうだい」は表現していいのだと
    光くんとのかかわりを幸子は大切にしようと奮闘する。
    そんなことを描いていたら、いきなり光くんは3年生になり
    花音ちゃんとも少しずつ折り合いをつけて生活できるようになった。

    最後のほうで幸子が、与えても返ってくるものがなくて
    逃げだしたかったけれど、産みの親だからできなかった。
    それだけでひたすら頑張ってきたけれど、今は心から
    子どもたちがかわいいと思えると言っていたのが印象的だった。
    子育ての困難さと、喜びを教えてくれる素直な言葉だと思う。

  • 小学校低学年編。
    光君、キラキラしてかわいいです。
    家族にもある変化が…。

  • 2002年刊行。自閉性スペクトラム障害を抱えた子供を育てる母、そして父。その家族の関係性と教育の実をリアルかつシビアに描く秀作マンガ。

     実は1巻がかなり駆け足である。本当は幼児期(幼稚園・保育園通園期)もなかなかシビアーな問題が隠れているはずであるのだが。
     しかし、本巻からは描写が丁寧。長期連載が決まったからなのかなぁ。

  • 次女(小5)が図書館で気に入って、引き続き借りてきた。
    小学校低学年編。家族、親身になってくれる専門家や学校の先生、同じ自閉症児を育てる仲間、近所の人に支えられる一方で、偏見や無知に傷付けられることも繰り返される毎日のなかで、小学校に馴染み、下の子が生まれ、光くんもゆっくり成長していく。
    さまざまなエピソードから、障害の有無とは関係なく、ささえあえる家族とはどういうものか、暮らしやすいコミュニティはどういうものか、考えさせてくれるし、巻末に自閉症を育てる親の手記が載っているので、いろいろ学ぶことも多い。

  • 一巻に引き続き。

    自閉症児・光の小学校低学年のおはなし。
    入学式、怪我、運動会、妹の誕生。

    周りの人たちの理解と協力があたたかい。
    ほんとうに大事なのは人だな、とつくづく感じる。
    そして、自分の意志を伝えられない・伝わらないことは、障がいの有無に関わらずストレスなのだと確認。
    マンガの途中に、「●自閉症の人が困っていたら助けてください●」という1ページが挿入されていた。
    ・やさしい言葉でゆっくりと話しかける
    ・伝わらない時は、文字・絵・身振りを使って、外国人に話しかけるように
    ・パニック状態になったら、収まるまで待つ
    ・パニックが収まったら、これから何があるかを伝える
    マンガを物語としてよんでいたけれど、自閉症の人は実際に1000人に1人以上いるらしい。
    自閉症と決めつけるのもどうかと思うけれど、そのような人は見かけることがあるので、対応の参考にしよう。
    自閉症にかぎらず、誰かに使いやすいようにすることは、色々な物事のボトムアップだ。

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