- Amazon.co.jp ・マンガ (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253130585
感想・レビュー・書評
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人生初の遠足に喜ぶ桃が可愛い。丘レベルの高さの山で遭難ってある意味すごい。意地っ張りだけど素直に謝るマリは本当に良い子だな。
吉良先生が語る自分の過去話、縁が自分の恐怖より吉良先生親子を優先して行動に移したのが涙もの。エコノミーな不良って単語面白すぎる。
学生時代の巽は、桃が語っていた人物像と違っていたから驚いた。なんで緑を嫌っていたのかな。
ライバルとして友達としてマリが桃に確認するシーン、友達思いゆえに、なんだよね。
「アンタが喜ぶと嬉しいらしい」のコマの緑さんかっこよすぎない?忍さんの描くおじさま本当好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱ、忍先生の組むストーリーは読みやすくて惹き込まれるな
コミカルとシリアスのバランスがいい
軽薄過ぎず、鬱屈とし過ぎず、その丁度イイとこを忍先生は他作品の連載で掴み、この『息子の嫁』でしっかり活かしているんだろう
テーマも家族や友情、恋愛、教育とごちゃまぜなのだが、どの回も質が高いので、何でもかんでも手を出しているって感じでは決して、ない
村正父子の謎多き確執が、少しずつ明かされ始めていく中で、桃の心境には変化が生じだし、同時に、縁への想いも色付き始めていく
やや変則的なラブコメが加わる日も近いのだろうか?
また、この(3)の表紙から見て察せる通り、マリとも少しずつだが仲良くなっている。お互い、意地っ張りで、要領よく生きるのが苦手な似た者同士だからか、最初こそ理由なく反発し合っていたが、何故、相手が気に入らないか、を考え直し、真正面からぶつかった事で、雨降って地固まるの理屈で絆が結ばれ出したようだ
しかし、マリが桃と縁を巡る、三角関係のライバルになるか、っつーと微妙。確かに、マリは縁にホの字ではあるが、そのキモチの根幹にあるのは尊敬や感謝だ。ある意味、吉楽のそれに近い。まあ、だからと言って、マリと吉楽がお似合いって訳でもないが
マリが恋の決闘で桃に遠慮する、これまた有り得ない話ではあるが、実際、桃が苦しんでいたら、絶好のチャンスでも彼女は縁の背中を押して、桃との友情を優先するイメージがある
やはり、個人的にお勧めなのは、吉楽のツッパっていて、なおかつ、更生のキッカケになった出来事が語られる過去パートだ。吉楽が何故、こうも縁を慕っているか、そこ自体は明らかになったが、それに合わせて、巽の言動が謎を深めた
この台詞を引用に選んだのは、縁が教師としても、男としても、人間としてもカッコいい事をこれでもか、ってくらい表しているから。こうやって、キツい境遇にいる人間へ「助けたい」って意志を示し、その手を掴み返せ、そして、明るい方向に連れていける男に私もなりたいもんだ