ヨルとネル: ヤングチャンピオン・コミックス (ヤングチャンピオンコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253142090

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  • 不自由だけど自由な小人のふたり旅。
    小人の視点から見る人間世界は毎日が冒険だ。
    人目を避け、全て巨大サイズとなった物どもを乗り越え、食料をチョロまかし…。
    しかし、楽しげに見える生活は常に終わりの予感を漂わせる。
    追跡者の存在、変異体である不安、二人っきりの孤独。
    海へ行くことはできたのだろうか?
    短い生であっても悲劇であるとは限らない。

  • おなじみ楽しい作者流漫才と発見は、ここでは「日常のひとかけら」として暗い予感の中に埋まり、笑い事ではなくなってしまう。読んだ後も後を引く、見事に苦しい読書体験だった。

  • 理屈をこねるヨルも、気弱なネルも健気で、笑いながらジーンとくる。この感じは施川ユウキならでは。

    それにしてもヨルが神林さんに見えてしかたがない。

  • ほのぼの小人もの、と思いきや、
    糸ようじで鯉をノコギリのように!? といったブラックも織り交ぜつつ、と思いきや、
    なんと人間に捕まってしまい、さらには……。
    「オンノジ」に続き、ドライで居心地のよいギャグの裏には極めてウェットな感情が潜んでいた。
    「キャラクターが役割から解放される」といった高度な創作思想を経ているからこそ、本作のキャラクターは作者の想像を離れて読者の心の中に住まう。

  • あらすじ読んだ時に覚悟はしていたけど、実際そうなってしまうと切ない。

  • あとがきの形式からの解放というところで、全く逆ベクトルの『これは学園ラブコメです。』を思い出したり。読みたびのことだが施川ユウキは本当に凄すぎる。

  • 家具屋に行ったカップルか!ってツッコミ好き。
    小さくなった時の不便なこと楽しいことよく思いつくなあ。磁石の話とかびっくりしたので、作者は小さくなったことがあるのではなかろうか。

  • 購入読了後、図書館に寄贈。

    夏休みの学生たちを念頭に。

  • こんなラストなんて、途中のふざけて、笑ってのところは楽しかったけど、なんとも言えない終わりでした。バーナード嬢からこの話だとちょっとキツイな・・・。

  • 「かわいい闇」みたいな展開があるなーと思っていたら、やはり一種のオマージュだった。

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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