どろろ (2) (秋田文庫 1-18)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253169981

感想・レビュー・書評

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  • 内容が濃くって読み終わるのに時間がかかった。
    醍醐景光がとうとう百鬼丸と再会して、百鬼丸が血の繋がった弟を殺してしまうシーンの「どギツネめ!きさまがおれによけいなことをいわなければ…おれは…おれはなんにも知らずにすんだんだっ」というシーンで、クールに見える彼のとても人間的な弱い心が見えて、すごく印象的だった。
    昔の漫画は描き方が不思議で、今の漫画は映画でも見ているように辻褄が合っていて時間軸がしっかりしているけど、どろろはコマ内で同時多発的に出来事が起こっているようにみえる。水木しげるの鬼太郎でも同じように思った。読み慣れないから時間がかかるけど、慣れればするりと入ってきそう。

  • 個人的に好きな手塚治虫作品。
    陰鬱な雰囲気もあるので、好き嫌いはあると思います。
    打ち切り感のある終わり方なのは残念。

  • アニメ化に向けて再読。
    ばんもんの巻。白面不動の巻。鯖目の巻。地獄変の巻。
    コマに太陽が入り込む凄まじい場面。構図も。

  • 百鬼丸もどろろも、報われないよなぁ… たとえ善行をしても、自分達と違う存在を、ムラの中では認めないのは、現在でも変わりないように思う。
    盗みをやめたどろろが、どんな風に成長して行くのだろう…

  • 主人公ふたりが嫌味なく好きだな

  • どろろが、1巻の248ページで「ふざんけんない!!おいらあ人間だい!!どんなにみじめっぽくたって いためつけられたって おいらあ人間だぞ!!人間だぞ 人間だぞォ!!」と叫ぶように、人間讃歌、生きることの素晴らしさが根底にある作品だと思うのですが、他の手塚氏の作品と同じように、人間のどうしようもない駄目さ加減も、もれなく描かれていて、その部分が僕は好きです。ただ、そのダメダメな人間達は、たいがい”死”でもって己の行為に報いを受けるのですが、このダメダメな人間も、何らかの形で、ー主人公達のよう眩しくとは言わないがー生きてほしい、と思う。人間のダメさ加減を、死という有無を言わさぬ圧倒的な力で断ち切るのではない道筋を見つけられたら、と思う。

  • 今でこそ名作のひとつに挙げられることの多い「どろろ」も、連載中は暗く陰惨な内容が読者に受け入れられず打ち切りの憂き目に会っていたそうな。今読み返すと、「ばんもんの章」(ベルリンの壁や板門店に対する風刺)に代表されるように反戦色の強い一面も見て取れます。

    ラストのどろろ号泣から別れに至る一連のくだりはかなりの名シーン。ニヒルな百鬼丸の性格や容姿は、そのままブラック・ジャックに受け継がれています。

  • 最初はホラー漫画だと意気込んで購入したのに、これがまた人間愛☆満載 「ブッダ」の次に好き。

  • 父親と再会する下りが一つも救われない……。

  • 20220501

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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