バビル2世 (5) (秋田文庫)

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著者 : 横山光輝
  • 秋田書店 (1995年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253170802

バビル2世 (5) (秋田文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ロプロスはロボットだったが、じゃあロデムってなんなんだろう?

  • 恐るべきパワーアップと用心深さを見につけたヨミが復活し2世を苦しめる。

  •  ヨミの復活を確認したバビル2世が、今後の対策を国家保安局局長・五十嵐らと話し合うところからはじまります。
     が、宇宙ビールスで復活したヨミ様をどう発見するかについて、バビル2世はとんでもないことを言い出します。ヨミ様は宇宙ビールスを部下に感染させないよう、普段は筒状のカプセルに入っているのですが、
    「ヨミだって
     いつも
     カプセルにはいってい
     いるわけには
     いきますまい

     カプセルから
     出た時
     必ずや
     ビールスに
     おかされ 変死体が
     現れる
     はずです

     その変死体の
     出る所が
     ヨミの行動範囲
     だとみれば
     いいのです」
     無辜の民の死をもって敵発見の契機としたヒーローがかつていたでしょうか!? ベンサムもビックリの功利主義的発想です。
     また、これに何の倫理的疑念も抱かず、
    「わかった
     すぐ各国の
     領事館に
     連絡をして
     おこう」
     と応じた五十嵐。私が左翼なら「ほら見ろ! 国家は国民を守らないのだ!」と金切り声で叫んでいるところです。

     ヨミ様の秘密基地を探そうとやってくるバビル2世と3つのしもべ。一方、秘密基地で製造中の秘密兵器完成までにはもうしばらくかかる。困り果てた部下たちは、いつものように「ヨミ様!」「ヨミ様!」とすがるだけ。
     何としても秘密基地を守り抜かなければ勝機のないヨミ様。ついにヨミ様は「こうなればあとはわしの超能力のみ」「ここで息絶えようとも最後の力を振り絞ってみせる」と命を賭して超能力を使うことを決意。どう考えてもラスボスの行動じゃないですよ、これ(笑)。

     最後の力を振り絞ってバビル2世に幻影を見せたヨミ様は、何とかバビル2世を騙して帰還させることに成功します。その後程なく昏倒するも、しばらく休息して回復。宇宙ビールスが部下に感染するといけないので、ガラス張りの部屋の向こうで一人食事をとりながら、ガラスの向こうの部下と話をするヨミ様。何だか観察対象の実験動物のようで可哀想ですらあります。

     幻惑されていたことに気づいたバビル2世は、再びヨミ様の秘密基地を探しにやってきます。岩肌に化けてバビル2世を隠してしまうロデム対策に、人体から発するアンモニアを検知するRFFロボットを向かわせるヨミ様。エネルギー衝撃波を放ってもなかなか壊れないRFFロボットを倒すため、バビル2世がロプロスを呼び寄せた刹那、ヨミ様は叫びます。
    「ロプロスが降下した先にバビル2世がいる! そこに爆弾を集中投下しろ!」
     ナイス頭脳プレイ! そのままロプロスは1週間の沈黙を守ります。

     が、1週間後、ポセイドンが現れます。バビル2世が死んだのではなく、地下で身動きがとれないために1週間かけてポセイドンを呼び続けたのだ、と握り拳を作って力説するヨミ様。そのヨミ様の目の前にあるモニターには、大きな岩を片付け始めたけなげなポセイドンが映っています。あかん…ポセイドンが可愛すぎるっ!

     遂に秘密兵器・V号が完成。それはロプロスそっくりの怪鳥型の飛行兵器でした。3つのしもべとも渡り合える実力を有するV号ですが、ヨミ様は更に恐ろしいことを考えます。
     何と、V号で各国を爆撃し、そのままバベルの塔近くの地中深くに潜伏。各国の軍隊にバベルの塔を爆撃させるという頭脳プレイ。今回のヨミ様はかなり冴えています。
     そしてここから、まるで将棋の名人戦を見ているかのようなバビル2世とヨミ様の駆け引きがはじまります。
     宇宙ビールスに冒された超能力者をバベルの塔に放つヨミ様。彼らは侵入を果たすも、超能力者の苦手なニンニクによってバビル2世に退治されます。
     バベルの塔から放たれたミサイルを、超能力で軌道を反らすヨミ様。しかし、このミサイルは沙漠の砂地をコンクリート状に変えてしまうもので、V号を地下に封じ込めるのがバビル2世の狙いだったわけです。やむなく地中から姿を現すV号。バベルの塔に強襲をかけるも、バベルの塔が放つ催眠光線によってヨミ様以外の全部下が昏倒…って、これ前にもあったよね(笑)。
     催眠光線の効かないヨミ様が手ずから操縦桿を握り、催眠光線を出す装置を破壊します。が、この間にバベルの塔はV号の弱点を発見。爆弾の投下口にレーザー光線を放たれ、V号はダメージを受けます。炎上するV号。またヨミ様の負けが確定してしまうのか…もとい、バビル2世がこのピンチを切り抜けるのかと思ったとき、新たな危機が迫ります……

  • ロプロス計画V号開始→ヒマラヤ秘密基地襲撃→幻覚に騙されバビル2世撤退→ヒマラヤ再襲撃→バビル2世1週間生き埋めに→脱出→完成したV号にバビル2世惨敗→周辺国のバベルの塔爆撃→バベルの塔対V号まで。バビル2世がピンチの連続になる巻。これまでは基本的にヨミの上位互換だったので新鮮。

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