- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253172301
感想・レビュー・書評
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何故ダストなのかは最後まで読んでもよくわからず。
旦那の思惑がよくわからなかったが、途中で判明。
それもあまり意味はなさそうだが。
唐突に出てくる新能力といい、行き当たりばったり感もかなりある。
そんな能力あるなら最初から使えというオチといい、どうもな。
まあ凡作かな。今読むと余計に。
人工知能の描写も時代的に仕方ないとはいえ稚拙。
どうやら元の話では8ではなく18人分のエピソードを予定していたが、不人気打ち切りで6人で連載は終わったらしい。
後に2人分追加して描き下ろしたのがこの形らしい。
なるほど事情を聞けばちらかり方もまあ納得ではある。
もうちょっと練らないとなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旅客機墜落事故。生存者は8名。彼らは生命の石の力で復活してしまった、本来死んでいる人間たち。彼らから、生命の石を取り戻すために送り込まれたキキーモラの2人。石を手放したとき、再び死んでしまう。
石の力で生きている彼らたちが、その真実を知ってしまったとき、どのような行動をとるのか、がテーマなのか。
8名それぞれの生きる価値観を、死を告げるキキーモラという人外の存在を通して描きたかったのか。
生への執着。死を恐れず行動する覚悟。他者を生かすための自己犠牲の死。死ぬことで二人だけの生を得る心中。
「火の鳥」に通じるものがある。10年前、10年後、読んでいる時の自分によって、感想や感覚が変化しそうな話。 -
原題は「ダスト18」。18人出て来る予定だったらしい。
うーん。評しにくいです。
個人的にはあんまり思い入れなし。 -
モチーフが巧みで、8つの連続短編をぐいぐい読ませてくれる。手塚治虫が火の鳥でも追求している生と死という永遠のテーマを取り上げている。生も死も重い。だけど、ちっぽけな感傷など吹き飛ばす冷静なまなざしで描かれている。