七色いんこ (3) (秋田文庫 1-59)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253173391

感想・レビュー・書評

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  • 我らが手塚大先生の漫画であります。

    読んだことがなかったので雰囲気がわかればと思い、とりあえず三巻まで。

    一方ではどんなに難しい代役でも完璧にこなす代役専門の天才役者。またその一方では代役のついでに劇場や観客の金品を盗む泥棒でもあるという七色いんこのお話。

    物語の構成やキャラクターの配置はブラックジャックをそのまま演劇版にした感じ。いんこのキャラクターも魅力的であるし、物語の切り口や、演劇という素材と物語の絡ませかたなども面白い。各話とも序盤はわりと引き込まれる。読み手の興味をぐっと引きつけるような物語の導入はさすが手塚先生。

    問題はその後。手塚先生忙しすぎて半分寝ながら描いたんじゃないか……と思ってしまうくらいに物語の筋がおそろしく雑、あるいは場当たり的なことが多い。穴がぼこぼこのトリックや不自然な展開が頻出するので、あまり真剣に読む気がしなくなってきてしまった。それでも七色いんこのキャラクターが魅力的なのでなんだかんだで読めてしまうのだが、ブラックジャックと比べると「演劇」という素材の扱いに明らかにてこずっているような印象を受けた。

  • 試しに全巻買いして読了。
    他の手塚治虫作品と比べると、このシリーズは全体的にどことなく地道な感じてしまった。
    ※ 星の数も含めてあくまで個人的な評価です。

  • 悲恋の「オンディーヌ」。父親はゲスト出演のトリトンのポセイドン王なので、オンディーヌという題の通りに、彼女は人魚だった、と思うようにする。ポセイドンは暗示させるにはあからさまかな、と思わないでもない。ただ、たまたま自分が最近「海のトリトン」読んだせいなので、それをいうのは反則かな。

    「棒になった男」で登場した謎の生物。いんこをかき回す存在として犬の玉三郎と違った相棒になるのか。

  • 「ゴドーを待ちながら」のような王道手塚節、と同時にウンディーネの話とか「SF的解釈をすればいいのかホントなのか」的な難しい話も増えたな、な印象の巻だった

  • タマザブローにますます磨きがかかります。

  • 本音が滅茶苦茶におもしろいです。
    もっとやれって感じですね。

  • インコにしか見えない、演技の邪魔をする不思議なものが登場したり・・・
    なんでか千里刑事の出番が減ってしまった。

  • 最後までわからないけどカッコイイ。

  • 玉サブローとかホンネとか...!!!

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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