デビルマンG(4) (チャンピオンREDコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
3.86
  • (3)
  • (6)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 81
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784253231794

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  永井豪の『デビルマン』は、悪魔を正義の味方にし、逆にデビルマンが守るべき人間の悪魔性を描くという転倒をやってみせた。『デビルマンG』ではそれを踏まえて、最初から価値観は転倒しまくっている。デビルマンは不動アキラのふりをしているだけのデーモン=アモン、望みはただミキを守ること。シレーヌは人間とデーモンの間を揺れつつも、最後に地上の覇者となることが目的。ミキは人間の意識を失わないまま悪魔の力を身につけた悪魔人間=デビルマンとなる。そして本巻ではデビルマンたちが集結して、デビルマン軍団を結成し、人間を食糧にして細々と暮らしているデーモンたちを狩る。原作では悪魔人間と人間という立場だったアキラとミキは、『G』では悪魔と悪魔人間という異なった立場にシフトしている。
     表紙はゼノン。原作ではサタンに次ぐナンバー2として、人類への宣戦布告に登場するわけだが、『G』では、デーモン族の裏切り者であり、かつて神の手先としてデーモンの追放に一役買ったという設定。現代にはデビルマンとして登場し、デビルマン軍団の総帥となっている。人間体はダンテの異名をとる演出家。つまり、魔王ダンテ。しかもダンテ=ゼノンが本当にデビルマンなのか、神の手先なのかは不明。
     そして話は早くもデーモンから人間への宣戦布告に進む。原作からそれまくったところで、強引に原作に引き戻された感じ。ただし世界各国に巨大な姿を現すのはゼノンではなく、オリジナル・キャラの首領級デーモン。
     つまり戦争は〈悪魔〉〈悪魔人間〉〈神〉とからみ、残るプレーヤー〈人間〉がどのような悪魔的姿を見せるのかは、以下次号。しかも、各プレーヤーの階級は相互移行可能のようでもある。さらにぐちゃぐちゃになるのを期待する。

  • 個人的には、デビルマン派生マンガのなかではベスト3に入る傑作。登場人物やエピソードの、オリジナルとはいい感じに違うアレンジがファン心をこそばゆくつついてくる。

    マンガは手元に置かない主義を曲げ、現在唯一所有しているシリーズ!

  • いろいろどこかで見たようなキャラが引用・アレンジされて登場してるような気がするけど誰か分からん・・・。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

『デビルマン』のほか『マジンガーZ』『ハレンチ学園』『凄ノ王』『キューティハニー』『激マン』などギャグからSFにまで至る、多彩かつ膨大な作品によって、後続のクリエイターに多大な影響を及ぼし、今なお現役で描き続ける巨匠。多くの作品が映像化されているが、海外でも放送された『マジンガー』シリーズ等々により、外国人のファンも多い。

「2016年 『サイボーグ009 VS デビルマン -BREAKDOWN-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

永井豪の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×