鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)

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著者 : 施川ユウキ
  • 秋田書店 (2013年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253255578

鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)の感想・レビュー・書評

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  • これほど食欲を刺激されないマンガがあっただろうか?
    出てくる言葉は嘆きとぼやき。
    食べるという行為を楽しむ事も無い。
    ただ生きる為に食事をするだけ。

    これは正に裏孤独のグルメ。

  • 最近にわか流行りのオシャレぶってるグルメ漫画とは明らかに一線を画している。というより元からそれらの仲間になろうとはしていない。だって鬱だもの。
    ごはんを食べるというだけなのに無闇矢鱈と理屈をこねてヨブ記とかダンテとかゲシュタルト崩壊とか七つの大罪とかまで出してくる、これはもうただの「一人ごはん漫画」ではなくて、人間の三大欲求の一つである「食欲」の根源に迫る哲学書なのだ。
    グルメ漫画なのに、描かれている料理にはシズル感がないし、キャラクターにリアクションもない。しかしこの漫画に描かれている料理には、他にはない渋みと深みがあるのだ。これに比べたら最近にわか流行りのグルメ漫画なんてただテンションが高くてオシャレぶってるだけにしかみえないじゃないか。

  •  レジを打っていて非常に気になったので購入。自分の現在と絡めながら見ているとお腹の真ん中あたりがキューとなって、これから食べるメシが非常にまずくなりました。

     食マンガの逆を行く作品。普通は食を扱う作品ならば最大限食べ物の美味さを描いていくと思いますが、この作品はまったくの逆。メシを最大限悲惨なものにして、一人で考えすぎる男の鬱屈な思想を垂れ流し、こちらにその思想をぶっかけてくる。考えすぎだろと思う反面、多少わかってしまう自分が憎くなるほどイヤになりました。自分の冷しゃぶカーペットに転がしてホコリだらけ毛だらけの肉を水で洗って食った思い出がフラッシュバックしすぎて…あの時の気持ちがどんどん心の底から浮かび上がり、また就活中フリーターの自分が見るには波長が合いすぎてちょっと胃が荒れました。

     こんな作品は絶賛され、大々的に宣伝されてはいけない。けれども、自分みたいに波長が合う人間はたくさんいるはずです。だからこそ、そういった人間達に細々と読まれていってほしい。

  • 就職浪人の主人公が、日々食べる何でもない食事を、食に興味のない主人公があえて解説する。

    普通はグルメ漫画はいかにおいしいかを表現するが、この漫画は食べ物を礼賛しない。
    鬱屈する若者としての哲学的なつぶやきとその対象の軽さのギャップが面白い。

    単行本でまとめて読むと読んでるこちらもなんとなく鬱々としてくる。雑誌で色々な漫画があるなかで読む方がほかの漫画とのテーストの差があってより面白いのではないか。

  • 就職浪人中の鬱野たけしが妄想上の猫型妖精と共に日々の一人飯を淡々と綴った漫画。
    グルメ漫画が沢山生まれる中でこれはかなりの異色な作品ではないか。如何に美味しくみせる為に努力するのが普通なのに逆をいく凄さ。
    出て来る飯も美味そうに見えないというかチェーン店の飯だったり、ジャンクフードだったりするので当たり前にはなってくるのだが、そこに加わってくるのが主人公の肥大化した自意識の思考で孤独で味気ない一人飯を演出する。

    流動的に流れる日常に作業的に食事を済ます。そこには見知ったいつもの変哲もない食事。お金さえ払えば用意される食事。そこには加工された空洞化した死が並ぶ。生を頂くという有り難みは希薄化し、ただ腹を満たすだけの為に箸を進め、また、流動的な日常を生きる為だけに補給作業をするのだ。私達の生はこの死の上に築かれている。
    読んでいる間、石田徹也「燃料補給のような食事」の絵を思い出した。あと、イベント性を求めてさ迷う様や主人公の変化しないが年だけとっていく様が共感とともにゾッと恐怖した。

    気になった台詞:尊厳なるブタの「死」は一瞬の電気信号に消える。 「今」できない奴に「後」なんて無い!!

  • 最初はご飯のことに縛ってるので共感もできるが、段々と、単に、意地っ張りで卑屈過ぎるために損をしてる若者の日常だと気づく。

  • 就職浪人の鬱な食事模様が展開されるギャグ漫画。孤独のグルメの対極ともいえる。

  • 「サナギさん」に出てくるサダハル君を大人にしたような主人公。ちょっと鬱陶しいキャラクターだが、こういう人、結構いると思う。
    主人公は就職浪人でアルバイトで生活している割りに、あまり経済的に追い詰められている感じはない。就職浪人より、派遣社員などの非正規雇用者の方がリアルじゃないかとも思うが、そうすると職場での苦労の方が、食べ物云々より比重が大きくなってしまうから仕方ないか。
    こういう人って、恋人できたり結婚したりすると、ごくごく普通になるんだけど。
    孤独な青春物語。

  • 他人事として読んでいれば、くすっと笑える。
    でも、自分と重ねて見ちゃうとちょっと切ない、だけどあるあるネタでやっぱり笑っちゃう。
    毎日のご飯、手間を考えたらやっぱりめんどくさいけど、こういう風に鬱々と考えてる人がいるんだなぁって思ったら、それもいいかなって。笑

  • こんな不味そうにごはん食べる漫画も珍しい。こじらせてる。

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