鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 439
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253255578

感想・レビュー・書評

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  • これほど食欲を刺激されないマンガがあっただろうか?
    出てくる言葉は嘆きとぼやき。
    食べるという行為を楽しむ事も無い。
    ただ生きる為に食事をするだけ。

    これは正に裏孤独のグルメ。

    • 深川夏眠さん
      やばい、また気になるマンガが増えてしまいましたよ~(>_<)
      現実問題として、私は美味しく楽しく食べたい派ですが、
      あまたのグルメ物の逆...
      やばい、また気になるマンガが増えてしまいましたよ~(>_<)
      現実問題として、私は美味しく楽しく食べたい派ですが、
      あまたのグルメ物の逆を行くってところに興味を惹かれます。
      第1巻ってことは、まだ連載中なんですかね?
      いろんな意味で悶々します(笑)
      2013/05/21
    • darkavengersさん
      花丸、コメントありがとうございます。

      機会があれば是非読んでみてください。

      尚、連載は2010年からチャンピオン烈で連載されてい...
      花丸、コメントありがとうございます。

      機会があれば是非読んでみてください。

      尚、連載は2010年からチャンピオン烈で連載されていて、1巻が出るまでに3年かかってます。
      だから、2巻が出るのは又3年後なんですよね。
      2013/05/21
  •  就職浪人生、鬱野たけし。
     人と食事をするのは好きじゃない。
     そもそもたいして食に興味がない。
     (裏表紙より)

    けれど人は食事をしなければ
    死んでしまう生き物なのである。
    ドーナツひとつ選ぶのに悩みまくり
    ハンバーガー店で水をもらうか逡巡し
    自炊したらしたで考え過ぎて
    いろいろ失敗するハメに。

    そういうことね〜(笑)
    主人公が…というよりも
    読んでいるこちらがウツウツとする
    ネガティブひとり飯(^◇^)
    自意識が過剰すぎて孤高になれない男、たけし。
    でも、この脳内思考もクセになりそう。

  • 就職浪人の主人公が、日々食べる何でもない食事を、食に興味のない主人公があえて解説する。

    普通はグルメ漫画はいかにおいしいかを表現するが、この漫画は食べ物を礼賛しない。
    鬱屈する若者としての哲学的なつぶやきとその対象の軽さのギャップが面白い。

    単行本でまとめて読むと読んでるこちらもなんとなく鬱々としてくる。雑誌で色々な漫画があるなかで読む方がほかの漫画とのテーストの差があってより面白いのではないか。

  • 簡単に読める。 メンタルが疲れた時に見るように読んだ。

  • 1巻あたりはひたすら理不尽で、だんだん変わって、3巻あたりは日常のなかのちょっと素敵な瞬間を切り取ったみたいになってて、どっちも好き。軽い気持ちで読めるし、何度も読み返したくなる。

    でも食事の前に1巻を読むのはやめたほうが良いような気がする。

  • 驚愕するほど面白い。

    4ページのうちに一度か二度は必ず笑ってしまう。
    ひきつった笑いを。

  • 最近にわか流行りのオシャレぶってるグルメ漫画とは明らかに一線を画している。というより元からそれらの仲間になろうとはしていない。だって鬱だもの。
    ごはんを食べるというだけなのに無闇矢鱈と理屈をこねてヨブ記とかダンテとかゲシュタルト崩壊とか七つの大罪とかまで出してくる、これはもうただの「一人ごはん漫画」ではなくて、人間の三大欲求の一つである「食欲」の根源に迫る哲学書なのだ。
    グルメ漫画なのに、描かれている料理にはシズル感がないし、キャラクターにリアクションもない。しかしこの漫画に描かれている料理には、他にはない渋みと深みがあるのだ。これに比べたら最近にわか流行りのグルメ漫画なんてただテンションが高くてオシャレぶってるだけにしかみえないじゃないか。

  •  レジを打っていて非常に気になったので購入。自分の現在と絡めながら見ているとお腹の真ん中あたりがキューとなって、これから食べるメシが非常にまずくなりました。

     食マンガの逆を行く作品。普通は食を扱う作品ならば最大限食べ物の美味さを描いていくと思いますが、この作品はまったくの逆。メシを最大限悲惨なものにして、一人で考えすぎる男の鬱屈な思想を垂れ流し、こちらにその思想をぶっかけてくる。考えすぎだろと思う反面、多少わかってしまう自分が憎くなるほどイヤになりました。自分の冷しゃぶカーペットに転がしてホコリだらけ毛だらけの肉を水で洗って食った思い出がフラッシュバックしすぎて…あの時の気持ちがどんどん心の底から浮かび上がり、また就活中フリーターの自分が見るには波長が合いすぎてちょっと胃が荒れました。

     こんな作品は絶賛され、大々的に宣伝されてはいけない。けれども、自分みたいに波長が合う人間はたくさんいるはずです。だからこそ、そういった人間達に細々と読まれていってほしい。

  • 鬱ごはんとは鬱病の人が食べるご飯の事なのかと思っていたが、鬱野という就職浪人が鬱々とした気分で食べるご飯の事であった。読みはじめてその事がわかりやや拍子抜け。ただ回を追うごとに、この鬱野のひねくれきったモノローグが何だか癖になるというか抜け出せなくなるというか…私自身にも確かにある、ひねくれて悲観的で自意識過剰な部分をじわじわと刺激され続け、なるほど確かにこれは面白いかもしれない。ただ読む時を選ぶ漫画ではある。空腹時でも満腹時でもしっくり来ない。なんだろう…深夜?

  • なんか切なくなってきたぞと思いながら読んでいたけれど、あとがきを読んでハッとさせられた。

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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