統計的因果推論: 回帰分析の新しい枠組み (シリーズ予測と発見の科学 1)
- 朝倉書店 (2004年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784254127812
作品紹介・あらすじ
相関関係と因果関係はどう違うのか回帰分析の正しく有効な使い方へ有向グラフを用いてアプローチする。
感想・レビュー・書評
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因果ダイアグラムの手法を手順立てて学ぶ教科書で,Pearl本と合わせて読むのが良さそう。本書では,Boxによる回帰分析のabuseを問題の起点に,パスダイアグラムの作成とバックドア基準の適用を目標に進む。
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他の類書と違う表現や、体系的な説明手順が異なったりして理解しづらかった。(なぜこういう流れで説明する?とか)
統計的因果推論勉強したい人には他の本をおすすめする。 -
統計学を勉強し始めた人なら必ず因果関係と相関関係を混同しないことを指導されるはずである。
では統計学では相関関係しか調べることはできないのか、というとそうではなく、この本はそうした問題意識に応える統計的因果推論の手法を説明している。
広く行われているA/Bテストの基礎となっている無作為割付に始まり、実験計画ができない観察研究に適用するための因果ダイアグラムに基づいた総合効果と擬似相関の分離や介入効果の推定、そして総合効果を推定する回帰モデルの選択方法が例を交えて説明されている。
実際に利用する上では、因果ダイアグラムを決定することや与えられた因果ダイアグラムの妥当性の検証が必要となるので、それに関する説明がもう少しあればよかった(数値例にすこしある) -
厳.
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2014 3/28数式部分を除いて(著者の意図には大いに反するけれども(汗))パワー・ブラウジング。借りた本。
パスダイアグラムを作成し、バックドア基準を適用することで、回帰分析によって処理変数Xから目的変数Xへの綜合効果を導くことができる、ということを段階を追って論じていく本。
実際にどうやるかとかどういうソフトを使うとかは別に参考書とか買うとして、統計的に因果を推論するってどんなことで、何が困難で、それを克服するにはどうする、って部分についてはよくわかった(気がするだけか?)。
借り物だけど大事な話だし自分でも買っちゃおうかなあ・・・。