調理場という戦場 ほぼ日ブックス (ほぼ日ブックス # 第2弾 2)
- 朝日出版社 (2002年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255001531
作品紹介・あらすじ
日本のフレンチレストラン最高峰「コート・ドール」オーナーシェフが、全身でつかみとってきた経験を全部出しました。
感想・レビュー・書評
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人間の生き方から出るダシが、
「いちばんおいしいもの」
仕事に対する斉須シェフの姿勢がかっこいい。何年経っても甘んじる事なく、常にアップデートしていく気力と熱意。歳を重ねても常に心に持っていたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分がこの先の人生において、大切にしたいなと思える言葉が散らばっていました。
良い仕事とは、良い生き方とは、という問いへのアドバイスが詰まった一冊。 -
料理人の仕事論と纏めるにはあまりにも熱く自分自身に還元するものが大きすぎる。美味しい料理が食べれるぞと紙エプロンを身につけた私の頬を往復ビンタされて人生というお皿を出された、そんな気分。この熱さはなかなか見つからない。だから本が好き。
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目の前の仕事に誠実でありたいと思わされる。
料理人のエッセイとしても、仕事論・人生論としても読める一冊。 -
自分一人で何でも出来るわけではないことを改めて思い知りました
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4.1点
"調理場は仕事の全てがつまっている"
フランスの料理界に単身飛び込み、フランス人たちに負けず一人前になるまでの12年間勤め上げた努力の人。
料理というものを通して様々なことの考え方を学んだと書かれていたが、料理しかしていなかったからこそなのだろう。
それぐらいシンプルな方が真理に辿り着きやすいのかもしれない。
確かにキッチンでの動きは人付き合い、段取り、スピード、感覚、記憶力など全ての仕事に通じる力を発揮する必要がある。
ここまでのレベルにはもちろん到達は出来ないが、趣味で料理を始めるのもいい勉強になるかもしれない -
著者のフランスでの料理人としての修行が題材。困難な中でも道を切り拓いていく姿に、仕事への向き合い方を改めて考え直してみようと思ったし、プロの仕事とはこうだ!と教えてもらった気がする。
オールラウンダーよりも何か一芸に秀でる方がいいのかもしれない。本もただ読んだだけではだめ。自分で大事な言葉を咀嚼して、調理(行動に移すべきなのだと)することが最も重要と認識した。
個人的に心に残ったフレーズ
94頁
目の前にある課題は、自分で丁寧にとき解すしかない。1つずつ解きほぐせば、必ずうまくいくはずだ。
217頁
1つの優れた特性で、勝負をする人の方が、何でもできる人よりも、商品価値がある。あれもこれもこなせるというのは、平均から脱することができないつまらなさでもある。 -
近所のケーキ店でも、遅くまで、ケーキを作り、朝早くから仕込みごなされている。超過勤務、荷重労働。それ程の手間をかけたものだからこそ美味しいのだろう。感謝して食べなければ。