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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「純粋美」という抽象の追求が、人間性を否定する方向を指してしまうのではないか。
― 200ページ -
芸術には毒が含まれていることがあるし、美は善悪を超越し、時に不吉でさえある。
― 220ページ -
それにしてもその死の、なんと甘美なことか!
― 54ページ
みんなの感想・レビュー・書評
膨大な西洋絵画の中から、その背景などが怖いと感じられる絵を集めて解説した一冊。以前に話題になっていたのは知っていたのですが(好評なのか、第三弾まで登場しているらしいです)、西洋絵画にはあまり興味がなかったですし、オカルト系な絵を紹介する紹介する内容だと思っていたため敬遠していました。しかし、図書館の返却棚にあったのを偶然見つけて読んでみたら、これがかなり面白かったです! 西洋の中世の絵画を見... 続きを読む »
見ただけで「怖い!」絵もあれば、描かれた素材や時代などの背景事情を知って「じわじわ」怖くなる絵もあり、絵自体は怖くないけれど、描かれた人のその後を知ると偶然の符合に「ぞわ~」と怖くなる絵も。
絵画は知れば知るほど面白くなるけれど、どこまでハマッてもまだ先がある底なし沼の面白さ。
それも怖い。
文字どおり怖い絵もあるが、みたところ全く怖くないが説明を読むとしみじみ怖くなる絵というのも結構あって、そういうエピソードは覚えておいて人にいいたくなる。
「これって、ホントは怖いんだよ」って語り口は人をひきつけるものがありますからね。
とはいえ、なんといっても「我が子を喰らうサトゥルヌス」だね。子供がみたら夢に出てきそうだ。
図書館の美術関連の棚で発見。
ドガの「踊り子」の作品の時代背景には驚いた。続編いくつかあるようなので読んでみたい。
NHKのBSで放送された「怖い絵」の前半を見逃したので本で読む。
中野京子さんはテレビ画面でも堂々たる解説振りだった。
この本も硬派な文体が、本のテーマにあっていて読みやすい。
どれもインパクトのある絵ばかりだった。さすが怖い絵。
クノップフの「見捨てられた街」。
ルドンの「キュクロプス」。
ゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」。
ホルバインの「ヘンリー8世」が印象的だった。
絵画ばかりではなく、その裏に隠された物語が興味深い。
特にギリシャ神話は神々が人間より人間臭くて驚く。
絵画に興味は無かったけど面白い
上から目線のうんちく披露やら説明も苦手だったんだけどすごくよみやすかった
絵画が描かれた時代背景、作者の境遇… 色んなことが合わさって絵画を理解できるのかと
歴史は好きだから興味深かった
ただ、色んな知識がなければホントに楽しめないのならどんなに優れていてもいけすかない
その印象は強くなった
2012/01/26 読了
テレビも映画もアニメもなかった時代、プロパガンダのひとつとして絵画は存在したのかもしれない。
人間の業の部分を表現するために描かれたものも多かったのだろう。
当時の社会情勢、細かに描かれた部分を読み解くことにより、絵の人物が語りかけてくるようだ。
序文にも述べられているが、知的好奇心を満足させる一冊である。
絵心まったくなく、絵にもまったく興味がなく、ただ「怖い」というフレーズだけに引かれ読んでみました。予想に反して面白かったです!!!時代背景も含めて絵の端から端までにいろんな意味が!あまりに面白かったので続編も読んでみたいと思います。
西洋名画にまつわるゾッとする裏話や著者の解釈を歴史的背景を交えて紹介する美術エッセイ。
美術好きな人はもちろん、怖いもの好き、歴史好きな人なども楽しめる一冊だと思います。
紹介されている絵は全部で20点と読み応えも十分。
全ての絵のいたるところにモチーフがちりばめられていて読み解いていくと驚くべき事実が明らかになり、思わず「そういうことか!」と言いたくなってしまうほど解釈が見事。
始めは絵の美しさにしか目がいかないものの(なかには見るからに恐ろしいものもありますが)、本文を読んでから改めて見返してみるとその含みに背筋が寒くなります。
これ一冊でもう中野さんのファンになってしまいました。
ひとつ欠点があるとすれば見開きの絵などが少し見づらいことですかね。
ちょっと間が開いちゃったけど、読了。
絵の見方が変わるなぁ。
というか、絵画展に行くときは、絵のバックグラウンドを下調べして、
あるいは絵についている説明をしっかり読んで1つずつじっくり見ると
全く違う見方できるんだろうな。
怖い絵の意味はそれぞれ現実にあったらしい、怖い時代、その時代への風刺、などぞくっとした。
本書で西洋絵画の面白さに目覚めました。
名作と言われる数点の絵画を取り上げ、
「本当は怖い絵なのだ」と主張。
予備知識がなくても十分に楽しめる。
つまり一枚の絵だって、小説になり得るってことだと思う。
それを読み解いていくのがおもしろい。自分の想像だけでも楽しいが、真実はもっとおもしろいものだ。
前に一度読んだのだけど、鳥頭で忘れちゃったので再度。絵画鑑賞って本当に教養を必要とする分野で、歴史や背景を知れば知るほど分かるので面白い。この本はそれぞれの絵にまつわる歴史や背景、画家の生涯などを「怖さ」というキーワードの元に紹介していて、読み終わるとなんだが絵が分かった気になる素敵な本。感じとしては斎藤美奈子女史に近いかも…あんなに身もふたもない書き方じゃないけど、絵画という俗に高尚な趣味とされてるものについてとても品の良い高度な野次馬的見方を教えてくれるという感じ。あまり知らなかった作品に出会えるのも魅力です。
ドガ「エトワール、または舞台の踊り子」、ティントレット「受胎告知」、
ムンク「思春期」、クノップフ「見捨てられた街」・・・など20点。
表紙は、ラ・トゥール「いかさま師」
パッと見て怖い(というか気持ち悪い)と感じる絵もあるけど、
描かれた時代背景や画家の生涯を知ると恐怖が・・という感じで
へぇ~~と思うことが多かったし、ちょうどそういうことが知りたいと思っていたので面白かった。
特に、ドガ「エトワール・・・」とブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」の話が興味深かった。
他のレビューにも多いけど絵がわかりにくいのが難点。
わかりやすい「怖い」よりも、文化的な背景を引っ張り出してきて、「こういうことがあったこの時代は怖かったんですよ」みたいな、解説ありきの「怖い」が多かったです。
一見しただけではわからない隠されたモチーフを読み解いていくような部分は、読んでて興味深かった。
絵そのものが怖いというより、作品や作者の人生、あるいは絵が描かれた時代背景にまつわる「怖い」裏話を集めた解説本という趣。中世ヨーロッパなどは暗黒時代と言われるだけあって、ペストなどの死病や支配階級からの搾取など数々の試練に直面する庶民は普通に生き延びること自体が難事であったわけで、今の我々の感覚からすると恐怖を覚えて当然ではある。また、作品にこめられた寓意を読み解くには相応の知識と教養が必要であり、当時のヨーロッパにおける芸術は特権階級のためのものであったことがよくわかる。おもしろい。
最初のうちは、またまたー作者の考えすぎじゃないですかー?と笑ってたんですが、そのうちじわりじわりと人の恐ろしさや底知れない悲しみなどが見え隠れしたり堂々と突き付けられ曲解と笑っていられなくなりました
2と3をよんでようやく1を読む事が出来た。サトゥルヌスやいかさま師のように有名どころの作品を紹介している。しかし、あらかた既出さらた本を読んだり、またNHKで放映された怖い絵の番組を見た自分にとっては目新しいものは殆どなかった。こういう怖い絵というジャンルを生み出した中野京子さんの原典をみるのには良かったと思う。
なぜその絵が怖いのか、その時代背景や絵にまつわるエピソードに筆の迷いの無きこと素晴らしい。もともとおどろおどろしい絵ならいざ知らず、ただ美しいと思っていた絵が怖くなるとは・・・。
それにしても、魔女狩りだの、老女や働く女性への蔑視が甚だしい。ルネッサンス期は女性にとって生きにくい時代だったと知る。なのに絵は美しいという皮肉。
「怖い絵」というタイトルはキャッチーなセンセーショナルさを狙ったものだと思うのであまりとらわれないほうがよいかも。この本の面白さの本質は「眼(まなこ)」の獲得だと思う。名画の奥にマグマのようにふつふつと沸いている、人間の欲望、怒り、畏れ、不安、恍惚、あざけり、という、ありとあらゆる生々しい感情。それを覆い隠すヴェールを剥ぎとって視る「眼」。作者の言葉に導かれた私たちが、宗教・文化・国境の違いも、時空さえも超えて、想像力の翼で羽ばたくとき、現世の眼のうろこはぽろぽろと剥がれ落ちて、私たちは疫病に苦しむ北フランスの貧民となり、独裁者におびえるイギリス国民となり、血なまぐさい内戦の狂気を飲み込んだゴヤになる。解釈が正しいか、正しくないか、は重大じゃない。想像力で時空を超えた旅をするその興奮は、「怖い」というより蠱惑的。

もともと絵画には興味があったが、この一冊でさらにさらに絵画が好きになった。
もともと恐怖を感じたい、味わいたいという欲求は誰よりも強いつもりだったし。
この一冊には、パッと見た瞬間からしておぞ...





