- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255006642
作品紹介・あらすじ
美術館で拝むだけがアートではない。
アートは社会のリアルに切り込むための「武器」である。原爆ドーム上空に飛行機雲で「ピカッ」の文字を描き、事故直後の福島第一原発敷地内に放射能マークの国旗を掲げ、岡本太郎の巨大壁画に原発の絵を付け足す。
現代日本のアートシーンで最も物議をかもしてきたアーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)が自由を新たに塗りかえる。世界のアートの動向と共におくる生き方としての美術入門。
感想・レビュー・書評
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モダンアート、行動=アートという見方。
渋谷駅の岡本太郎作品にいたずら書きをした集団。
単なる、遊びじゃないのか?と思えるのだが。
海外の実行犯は、スケールがデカイ。
犯行映像が作品となる!?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会とアートの関わりに関してわかりやすく書かれていて、現代アート入門的かも。
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国立新美術館に行くと、地下のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」に行くのが好き。いろんな雑貨の間においてある本の中から、気になったものを手にする。今回、思わず手にしたのはアーティスト集団「Chim↑Pom(チンポム)」の活動をまとめた一冊。
一面では「お騒がせ集団」なのかもしれないけど、作品ごとにこめられたコンセプトをしっかりと把握すると「なるほどなあ」と思われる、説得力がある。現代アート、前衛アートって、なんだよ?と思っている方は是非一度手に頂きたい一冊。 -
2016年5月22日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「風」。
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一見チャラそうなルックスでありながら、被爆やフクシマの問題に真っ正面からぶつかってきたアーティスト集団chim↑pom。自身の活動について等身大の言葉で語りながら、社会のさまざまなタブーに切り込む。難解なアートがとっても身近に見えてくる本。
(選定年度:2016~) -
不快。
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評価が高い本は信者を産む。その著者が死んだ人ならまだしも、生きていてしかも、同じ言語を話すのならば自他ともにブラッシュアップするのが礼儀でしょ。
受け手はどうやら貧しい対極化した感想文、それは無関心?
芸術界というものは昔からどうやら批評もプレイと見なす世界らしい。
ファンは声を枯らして応援するだけが能か?
無知、技術無さ、センスと思いつきとパワー、一言で言えば若さ。だからそれだけでないものを彼らが中年になっていく中で、
人生をどうサバイブして行くか?
昔アーティストやってました。今は若者の応援というかそんなような事してますという道か
やっぱりもっと深く社会的な存在になる道しかないような気がするけれど、どうでしょう? -
「問題作」を発表し続けるアーティスト集団Chim↑Pomが書いた本。
作品の第一印象が「非常識」「めちゃくちゃ」「不謹慎」という強烈なものが多いアーティストですが、それはちゃんと社会の文脈の中に位置づけられており、社会に対する彼らなりの「こたえ」になっていることが、この本を読んで理解できた。
今現在の世の中で起こっている物事に対して「答えられなくても応える」という彼らのスタンスが印象的でした。
アートが社会に対する解答や明確なメッセージにならなくても、反射神経とエネルギーで、即座にアクションを起こす。出来事に対して反応するということは、その出来事を無関係なものとして切り離さず、自分たちのものとして引き受ける覚悟を示すこと。その人間としての生き様がそのまま作品になる。
プラスのエネルギーに溢れた、カッコイイアーティストだと思いました。