伝説巨神イデオン (1) 覚醒編 (ソノラマ文庫 (193))

著者 : 富野喜幸

• 朝日ソノラマ

感想・レビュー・書評

[楊業さんの感想 · 2023年11月9日]

既読本

[reinouさんの感想 · 2016年12月14日]

１９８０年刊。

　「機動戦士ガンダム」総監督たる奇才富野喜幸氏が、ガンダム終了直後に制作した作品のノベライズの三巻中の第一巻。
　これは人間のエゴ、業を画面に叩き付けた怪作アニメーションだが、本作はそのＴＶ版の１、２、１２、１３話、または映画版接触編と符合させる。

　ただし台詞内の感情描写が丁寧かつ大人びているので、この歳で読むとかえってしっくりくる。
　特にギジェ。ＴＶ版前半ではその個性が掴みにくかった。しかし、本書では、彼自体、聖人君子や生真面目な武人とは程遠く、逆に彼の仮面を被っていたことが露わにされる。それが人間としての生々しさを醸し出しており、良い感じである。

[nekobeckさんの感想 · 2014年12月1日]

学生のころに飛び飛びで放送を見たSFアニメのノベライズ1巻目。子供向けとは思えない難解なお話部分もあったので見た層は限られていたのではないだろうか。
アニメを見ていたので頭の中で映像化が簡単にできているが、見ていない人には小説だけでは伝わらない。あくまでもアニメを見ていたファン向けの小説。
評点は、懐かしさで1点プラス。