富江―The complete comics of To

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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本棚登録 : 309
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257903963

感想・レビュー・書評

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  • 以前、知り合いの年下の女の子に猛烈に勧められた伊藤潤二作品だったが、
    その子は一番肝心な「富江」シリーズを貸してくれなかったので、
    適当に何冊か手を出しては「残念だな、絵は好きだけどストーリーが好みじゃない」
    などと思っていたのだけれど……
    急に激しく気が向いたので、今更ながら、これを買ってしまった。

    … … 面 白 い で す … …(笑)

    人の心を狂わす美少女・富江。
    だが、彼女に惚れた男は嫉妬その他、諸々の感情を持て余して彼女を殺し、
    決まってバラバラにしてしまう。
    しかし、富江は殺されても損壊されても、
    そのたびに分裂しては再生する異形の存在だった。
    とは言っても、妖怪変化というよりは、
    愛憎の対象としての記号=イコンであって、
    しかも増殖するっていうところが、愚か者の独占欲を嘲笑うかのようで、
    心憎い演出だな、と感心。
    シリーズ全13話を収録したこの本を読んでいくと、画風や雰囲気の変遷が楽しめます。
    あまり上手いとは言えない初期のベタッとした絵も、
    読者の不安を煽るような独特の味があっていいです。
    ホラーの中では、なんだかよくわからないグチャグチャしたものが出てきて
    よくわからないまま終わるタイプの話より、
    奇怪で不可解な対象物に振り回される、
    普通――だったはず――の人間が壊れていくといった筋立ての方がずっと好きなので、
    この1冊は多分、折に触れて読み返すこととなるでしょう。

  • コレぞ恐怖漫画という圧倒的しんどさ!

  • 作者の伊藤潤二が「どんな作品でも彼女以上の美人は出さないようにしている」とさえ話す美貌の持ち主・富江。数多の男を魅了しながら、その男性に殺され、そのまま分裂して生き返る、増える……。

    不気味に増えていく富江は、伊藤潤二の世界を知るにはちょうどいい存在かもしれない。頭から復活するのはやめてくれと思うくらい、「うわぁ……」と声を漏らしながら読んだ。

    彼女の自我はどこにあるのだろうか……。

  • こんなに怖い存在はいないと思う。「いい加減死んでくれ!」と発狂しそうになる。

  • 吐く。。

    最新ホラーゲームより、
    スーファミ版かまいたちの夜のほうがこわいやん?
    そうゆうこと!

  • 伊藤氏の描く女性が好きです。すごく色気があって美しい。怖いけど美しい。恐ろしいけどついつい見ちゃう、そんなカンジ(ちょっと違う?)

  • 映画の初代富江ほどかわいいものはいないと思う。

  • とみえ無限増殖こわいね(笑
    と、本来なら怖いはずなんだろうけどなんかシュールすぎて笑えた。
    小学生の頃読んだらトラウマになってたかも。

  • 富江は恐ろしい女だべ…!
    これが伊藤先生のデビュー作とはさすが先生!!

  • ホラークイーンの全てが詰まった一冊。

    あ、厚いぜ…

    分裂、増殖、死、生、分裂、増殖…を繰り返してます。

    いやあね、こんな人いたら。

    ホラーな本て触るのがなんだか憚られるが、まさしくこの本もそう。

    富江さんのベッドサイドに置いておくのはよしましょう。でないと、朝からホラーでアンニュイな気持ちにされます。

    本の内容はまさしく見てのお楽しみ。よく考えたものですね。怖いもの見たさでも読んだ方がいいですよ。

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