群言堂の根のある暮らし: しあわせな田舎石見銀山から

著者 :
  • 家の光協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784259562656

感想・レビュー・書評

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  • 群言堂の創設者の松場登美さんの本。丁寧な地域に根付く暮らしと、そこで幸せに生きることが書いてある。とにかく素敵!と思う本だった。

  • どこでもなく、「ここ」で見つけて行く幸せ。

  • 石見銀山、島根県で2年間勤務したとき何度か訪れました。静かで落ち着いた佇まいの小さな町と記憶しています。世界遺産に登録(2007年)される前のことです。松場登美 著「群言堂の根のある暮らし しあわせな暮らし 石見銀山から」、2009.9発行です。江戸時代は20万人、今は500人ほどだそうです。そんな町で古民家を再生し、衣料品と生活雑貨ブランドの店、群言堂をオープン、「仕事においては美しさのものさしを、地域においては豊かさのものさしを、暮らしにおいては幸せのものさしを」をモットーにされているそうです。

  • 世界遺産である石見銀山。
    その地で暮らし、商いをしている著者。
    彼女の人生哲学には、学ぶところがある。
    消費時代に、もっと大切なものがあると、ご主人の地元に移り住んで、地方の良さを地方から発信し、今では全国的に販売の拠点を持っている。
    そして、地元の古民家を買い取り、修繕し、住み、保存し、先人からのものをしっかりと受け継いでいる。
    ものもなるべく捨てない。
    簡単なことのようだけれど、ものの多い消費社会においては、難しいこともある。

    群言堂とは、著者のお店の名前。
    その素敵な写真も掲載されている。
    素敵なお店だ。

  • 石見銀山に行って偶然入ったお店が群言堂で、気に入った人が購入した本。行く前に読んだ方が良かったかもしれないけど、田舎の生活の中から自分なりの生き方みたいなものが出ていて素晴らしい。私も自分なりのものを見つけたい。

  • 島根県は石見銀山に本店のある、衣料品・生活雑貨ブランド「群言堂」
    これを立ち上げた松場登美さんが、買い取り改修して、
    宿泊施設として活用している町内の武家屋敷「阿部家」。

    ここから発信される「田舎の豊かさ」について書かれています。

    昔から伝わる道具の合理性。
    新品には出せない、傷や汚れがかもしだす味わい深さ。
    文明の排除によって、五感が研ぎ澄まされ考える力がつくこと。
    八百万の神を認める日本の精神の懐の深さ。
    自然物の曲線や影の美しさ。
    そして、土地が引き寄せる不思議な縁。

    こういった、日本人として誇るものなのになおざりにしている価値を、
    この本は思い起こさせてくれます。

    阿部家のテーマ「復古創新」
    家は、ただ建物を保存するだけじゃ意味がない。
    そこで暮らして新たな価値をつくっていくことで家が喜ぶ。
    伝統や生きる知恵が引き継がれていく。

    「この町で、心地よい暮らしがしたい。」
    「We are here!」
    どれだけの人が純粋にこう思えているだろうか?

  • 2011、4、5月はエクシブ京都~山中湖、箱根と新緑新規開拓。明智鉄道にはまり山菜列車に乗る。車での農村風景日本一にはホント心洗われた思い。雨が降ってたのも良かった。幻想的な風景の中、静かで雨に香る村。明智に暮らしたい・・・そんな思いに駆られていたかもしれない。そして引き寄せた5月22日深夜12時~TVサーフィンしててBS朝日、働くフィールドで偶然みてしまった群言堂、松場登美さん紹介の石見銀山の暮らし。わぁぁ!!!と深夜心がザワザワした。これじゃん、これ求めてたんじゃん!と思った。早速図書館で予約、一気に読んだ。群言堂、島根行きたい!誰かと行けるかな?1人で行くか?婦人画報4月号にも載ったと知り図書館で借りた。はぁ~心は石見銀山に奪われてしまった。起業は山間から。石見銀山四季暮らしものづくり。

  •  群言堂の松場登美さんの著書。大森まちづくりカフェの一行で島根県大田市大森築を訪れて松場さんのお話しを伺ったのだが、伺う前に本書を読んでおけば良かったとつくづく思った。まず基礎知識として、本書に書かれている群言堂の生い立ちは押さえておくべきだった。本書を読んでから松場さんのお話しを伺えばもっと有意義な時間になったのではないか、そんな風に思う。

     松場さん達の取り組みは、都会人が忘れてしまっている「清貧の生活」の体現だ。無駄のない生活、今まで受け継がれてきた生活スタイルを守り伝えていくこと。日本人は昔から自然とうまくバランスを保って生活してきたといわれている。それが島根県大田市大森地区には息づいている気がする。そして、それが観光資源ともなっている。

     松場さんのこの本から忘れてはいけないことが感じとれるのではないだろうか?

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著者プロフィール

群言堂デザイナー。1949年三重県生まれ。
81年、夫のふるさと島根県大田市大森町(石見銀山)に帰郷、94年、アパレルブランド「群言堂」を立ち上げる。
98年には株式会社石見銀山生活文化研究所を設立、代表取締役所長。
2001年、大森町内の武家屋敷「阿部家」の修復を開始。
08年に「他郷阿部家」として宿泊施設営業を始める。
群言堂では、国産素材を使った着心地のよい衣料や、雑貨を全国に発信。
古民家再生などで町おこしにも尽力している。

「2020年 『これが登美さんの“福吹く”暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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