ユマニチュード入門

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  • 医学書院 (2014年6月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260020282

ユマニチュード入門の感想・レビュー・書評

  • まあ、そうだよね、と思うものが書かれていた。
    が、普段はついつい忘れがちだったり思考の端に寄せられているものを改めて矯正するという意味では良い本であったと思う。
    端的に言えば、「初心に返る」ということの大切さを感じた。

  • 評者:藤沼康樹 先生
    『ユマニチュードで展開されているメソッドは,実際にはこれまで高齢者のケアに携わってきた優秀な専門職の間では常識といえる部分もある。しかし,その常識はどちらかというと倫理や価値観を基盤にしていたかもしれない。ユマニチュードはそれらを,理論的基盤から説き起こし,具体的に他者に伝えることができ,施設のシステムの改革に結びつけられる形に展開していることが新鮮である。』

    Section 1 ユマニチュードとは何か
    1 ケアをする人と受ける人
    2 その人に適したケアのレベル
    3 害を与えないケア
    4 人間の「第2の誕生」

    Section 2 ユマニチュードの4つの柱
    1 ユマニチュードの「見る」
    2 ユマニチュードの「話す」
    3 ユマニチュードの「触れる」
    4 ユマニチュードの「立つ」
    5 人間の「第3の誕生」

    Section 3 心をつかむ5つのステップ
    第1のステップ-出会いの準備
    第2のステップ-ケアの準備
    第3のステップ-知覚の連結
    第4のステップ-感情の固定
    第5のステップ-再会の約束

    Section 4 ユマニチュードをめぐるQ&A

  • 見る、話す、触れる、立つという、人の日常的な行為を大事にしながら、最後までその人が尊重されるケアを提供する。
    本でも紹介されているが、確かに友達宅を訪問する場面を考えても、ノック、挨拶から始まるなど、省略できないマナーとプロセスがあるというもの。
    介護でも、そのプロセスが大事なのに、介護者の一方的な都合で、その人の気持ちを無視してズカズカとプライベートゾーンに入っていませんか?と。
    その通りだと思いつつ、実践するのは難しい。

  • 認知症ケアの新しい技法 Humanitude の紹介。相手を人として尊重するために、見つめ、話しかけ、触れ、立つことから始める。拍子抜けするほど単純なことだけれど、今の方法を変えて、実践に向かうことの難しさは想像に難くない。

    転倒してはいけないので、過剰に保護し、結果寝たきりにしてしまう。
    ケアの現場に限らない、どこにでも見られる景色だろう。

    先回りして目先のリスクを徹底して排除してしまうために、本質的な目的が失われてしまう。「より良い健康状態を保つためには、転倒もそのなかで起こりうることのひとつである」(p.138)と、当事者も周囲の人々もマインドセットを切り替えることが必要だ。「転倒」を見守る覚悟がいるのだ。

  • 5歳の子どもの力くらいで。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:493.758||H
    資料ID:51400240

  • メディアで紹介されていたので気になっていた。こういう介護や心療ケアが広まればいいのにと思う。

    内容とは関係ないけど、書体がセンター配置で珍しいなと思った。たまに海外の本にはあるけど、日本語の本では珍しいと思った。以外と読みやすい。

  • ユマニチュードの理論が丁寧に書かれている。なぜこの技法を使うのかが書されているため、気持ちよく技法が入ってくる。TVの影響で、どこか技法だけが独り歩きしているような気がする。時折原点に戻るためにも、この本は何度も読みたい。

  • 自分のやっていることを実況中継をするってやってみようと思う。反応がない人でも会話をすることになる。

  • 介護の世界では、ユマニチュードというケア方法がちょっとしたブームになっています。
    ユマニチュードとは、簡単に言えば介護を受ける方を人間らしくケアするということです。
    あまりにも当たり前のこと、介護の基本だと思います。
    でもこれが話題になるということは、これまで基本ができてなかったということです。

  • 父はまだ認知症ではありませんが、接し方の違いで行動に変化が起きるだけではなく、互いの幸福感が増すという実感がもてました。あらゆる介護の場での実践を望むのは、楽観的すぎるのでしょうか。

  • 遠い図書館の宅配サービスを利用して借りる。こういうサービス感謝感激です♪

    いま自宅で要介護5の義祖母を在宅介護中なので、勉強のために取り寄せしてみました。

    うちの義祖母は認知症ではないけど、時々「せん妄」という状態になり徘徊があるので、かなり参考にはなりました。

    強制ケアや抑制がもたらす害にはうなづけました。人間の尊厳、高齢者や認知症の人を尊重して対応する。(←すべてにおいて余裕がないと難しいと思うけど)書かれていることが出来たら理想的。

    見る、話す、触れる、立つ。見方ひとつとっても「ポジティブな見方」と「ネガティブな見方がある」。「見ない」は「いない」と同じこと。「見ない」は「あなたはここには存在しません」という否定的なメッセージを発する。=42、43ページ=

    私、義祖母を見ているけど目を合わせないこともあるし、悪いパターンの例と似たようなことをしている……と凹む。それに対して毎日2回来るヘルパーさん(4人でローテーション組んでもらってます)達は、さすが大手企業のヘルパーさんだけあって、きちんと勉強されていて、ここに書かれていることを実践している。すごいなぁ…と思いつつ、何だか落ち込む。ページをめくるのも重く気合いが必要だった。

    参考にもなるけど書かれていることがパーフェクト&毅然としすぎていて、少し困惑。「技術」なの?と軽く混乱。真心とかじゃないの?とか思ってしまう←

    私がよくやってしまうのは「複数の知覚情報を矛盾させてしまうこと」…顔は笑っているけど小嫌味を言うとか…「ダメだよ、危ないよー」と優しく言いながら、腕をぐっとつかむとか…。ああ…ダメじゃん…って思った。=114ページ=

    取り入れることを取り入れて、出来ない無理なことはしない。そうすることにした。うちでは101歳、病気持病なし、老衰の終末期の義祖母を在宅介護して、私が看取る予定でいるので、たくさんのいい刺激になったし勉強にもなりました。


    =余談=
    途中で書かれていた病院の真夜中の看護師の見回りで、懐中電灯で顔面を照らすのはやめて~~~!というのには、強く同意しました。あれまぶしいんだよね…せっかく気持ちよく寝ていたのに…あのピカー光線で目が覚めることよくあって苦痛だった。長くつらい入院生活を思い出してしまった。

  • あたりまえのことなんだが
    現場に出るとあたりまえことが出来ずにいる

    先ずは協力してくれる職場仲間を創るところから始めよう

  • 重度の障害のないお年寄りと接する際の参考にもなる。
    (2015.5.7)

  • とっても薄くて直ぐに読みきれるけど、とっても深くて役に立つことが書かれていました。

    「驚きの介護民俗学」(六車由美)と同時に図書館に予約したのだが、あちらは一ヶ月ほどで読めたのに対し、こちらは半年もかかってしまった。つまり、それだけ介護現場に高頻度に利用されてるということなのだろう。

    書かれているのは、しかし極めて介護の基本である。基本の基本は、このようにまとめられていた。
    ●正面から近づく
    ●相手の視線をとらえる
    ●目が合ったら2秒位内に話しかける
    ●最初から「ケア(仕事)」の話はしない
    ●体の「プライベートな部分」にいきなり触れない
    ●ユマニチュードの「見る」「触れる」「話す」の技術を使う
    ●3分位内に合意がとれなければ、ケアはあとにする。

    気がつくのは、昔の近親者の介護と態度としては同じ。それに科学的な根拠を付けたしただけのように思える。それならば、これは介護労働者に必要な知識だけではなく、すべての介護に必要な知識になるだろう。また、効率という「主義」を優先させて、結果的に(さらに病状を悪化させる)不効率な介護をしている「現場」があるから、ここまで注目されたのだろう。

    「ユマニチュードは精神論ではありません。ユマニチュードは、自分も他者も「人間という種に属する存在である」という特性を互いに認識しあうための、一連のケアの哲学と技法です」(34p)
    それはつまり、「介護に人間を取り戻す運動」にするということなのではないか。ユマニチュードが時に「革命」とも言われる所以だろう。

    「全国の介護施設や療養型病院のうち少なくとも1510施設で、2012年以降の3年間に高齢者への虐待があったり、虐待の疑いがあったりしたことが、厚生労働省の補助を受けたNPO法人の調査でわかった。」(2015.4.11朝日新聞)こういうことも、介護の技術と哲学が浸透していないことと無関係ではない。また、経営的にそれしか手段がないと思わせる政策があるからだろう。

    一部の介護はプロの手からボランティアという素人に移ろうとしている。そうやって「切り捨てる」ものが「人間の尊厳」であれば、後世に悔いを残す政策になるだろう。

    2015年4月9日読了

  • 借りたもの。
    認知症のケアの中で忘れがちになってしまう、「心を通わせる」事に重点を置き、それを分かりやすく表現した本。
    介護、ケアのプロの方々に向けた入門書ながら、専門外の私にも凄く分かりやすい。
    何より、認知症を患っている人との接し方を見直すきっかけになるのではないだろうか。
    身内が認知症になると、今まで出来た意思疎通がままならなくなり、対処法がわからない不安から目を逸らすような接し方をしてしまっていたのではないだろうか……
    ここに書いてあることは、凄く寛大な精神の持ち主でないとできないのではないかと、読んでいて落ち込みそうになったが、これは認知症云々にかかわらず、人と接するコミュニケーションの、土台レベルの基礎(マナーとか礼節以前の)であることに、読み終わると思い至る。

  • 非常に役に立つ。

    だけど・・・。
    「その看護師さんが特別美しいからというわけではなく(笑)」p.15とか、p.77のコラムとか、イラストの看護師が9割方女であるとか、p.133のイラストとか・・・。
    あと、自閉症も誤解のないよう書かないと。
    う~ん、なんか。
    p.15は完全にsexual harassmentだと思うのだが。

    こんな非常に役に立つ本でもこんな感じ、というのに、絶望というか、虚無感というか、この世はつくづく地獄だな、と。

  • 書いてあることは、ケアとはこうあるべしといったもので特に目新しさは感じなかった。日々の関わりの中で意識しているものである。ただ普通にやるべきことができていないという現状があるからこの実践が注目を浴びたのかもしれない。対象者のためにと考えれば自ずとユマニチュード的ケアはできるはずである。

  • フランスで注目を集めている介護方法の一つが本書に記されているユマニチュードだ。介護現場は身体的負担が大きい割に低賃金のいわゆる3K仕事だ。声をかけても反応がないか、抵抗しかしない人たちを相手にしている介護職の人はいつしか無機質のモノを扱う感覚に陥ってしまう。接し方が悪いのではなく、それにはテクニックがいるということを提言した本だ。正常な認知機能を持たない人達へどうアプローチしたら良いかざっくりと書いてある。もう少し詳細なテクニックを書いてもと思ったが、入門書なのでさらに詳細が知りたければ、専門書を読み漁るしかない。仕事ではなく、介護する家族の一助になる本かもしれない。

  • ユマニチュード?なんのこっちゃ?という自分だったが、評判から手に取ってみて、びっくり。難しいことはなにも書いていないが、人間の尊厳を尊重した行為とは、何かということが、深い洞察と学術的な知見に基づいて書かれていました。

    ・ポジティブな見方(視線)とネガティブな見方。
    ・「見ない」はいない。
    ・散歩ですか?連行ですか?:手首をいきなり掴まない
    ・「今ケアすること」をあきらめ、次の機会を待つことは、本人の意志を尊重する事にほかなりません。
    ・いきなりケアの話しはしない:人との関わりを求めてきたことを伝える
    ・「この人は嫌なことはしない」という感情記憶を残す

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