ユマニチュード入門

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  • 医学書院 (2014年6月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260020282

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ユマニチュード入門の感想・レビュー・書評

  • 新聞の書評で気になった一冊。介護の現場で支援する側と受ける人たちの関係性によって、驚く程の機能回復を導くことができるという、ゆえに”Humanitude ユマニチュード”は魔法か?との表現にもなる。

    基底となる考え方は、個人への尊厳と、慈愛の情、介護という立場ではなく人と人との対等な関係性。イラストと簡潔な文章で書かれる内容は、言われてみると至極当然なのでが、これが実際にできているか。

    印象に残る内容が一つ。生まれたての赤ん坊とあなたはどのように接しますか。伝わる伝わらざるにかかわらず、目を見て話しかけ、これから意思を持って育っていくであろう柔らかく小さな存在に、敬意と慈愛を持って接しているではないか。介護を要する人々も同じ。

    既に他界した母の最期は、意識なく寝たきりの状態で、特養にて支援していただきました。訪れるたびに介護していただいた方から、「昨日お話していたら、目の反応がちがうのよ、声も出たのよ」と。改めて皆さんのご支援に感謝申し上げたい。

  • 遠い図書館の宅配サービスを利用して借りる。こういうサービス感謝感激です♪

    いま自宅で要介護5の義祖母を在宅介護中なので、勉強のために取り寄せしてみました。

    うちの義祖母は認知症ではないけど、時々「せん妄」という状態になり徘徊があるので、かなり参考にはなりました。

    強制ケアや抑制がもたらす害にはうなづけました。人間の尊厳、高齢者や認知症の人を尊重して対応する。(←すべてにおいて余裕がないと難しいと思うけど)書かれていることが出来たら理想的。

    見る、話す、触れる、立つ。見方ひとつとっても「ポジティブな見方」と「ネガティブな見方がある」。「見ない」は「いない」と同じこと。「見ない」は「あなたはここには存在しません」という否定的なメッセージを発する。=42、43ページ=

    私、義祖母を見ているけど目を合わせないこともあるし、悪いパターンの例と似たようなことをしている……と凹む。それに対して毎日2回来るヘルパーさん(4人でローテーション組んでもらってます)達は、さすが大手企業のヘルパーさんだけあって、きちんと勉強されていて、ここに書かれていることを実践している。すごいなぁ…と思いつつ、何だか落ち込む。ページをめくるのも重く気合いが必要だった。

    参考にもなるけど書かれていることがパーフェクト&毅然としすぎていて、少し困惑。「技術」なの?と軽く混乱。真心とかじゃないの?とか思ってしまう←

    私がよくやってしまうのは「複数の知覚情報を矛盾させてしまうこと」…顔は笑っているけど小嫌味を言うとか…「ダメだよ、危ないよー」と優しく言いながら、腕をぐっとつかむとか…。ああ…ダメじゃん…って思った。=114ページ=

    取り入れることを取り入れて、出来ない無理なことはしない。そうすることにした。うちでは101歳、病気持病なし、老衰の終末期の義祖母を在宅介護して、私が看取る予定でいるので、たくさんのいい刺激になったし勉強にもなりました。


    =余談=
    途中で書かれていた病院の真夜中の看護師の見回りで、懐中電灯で顔面を照らすのはやめて~~~!というのには、強く同意しました。あれまぶしいんだよね…せっかく気持ちよく寝ていたのに…あのピカー光線で目が覚めることよくあって苦痛だった。長くつらい入院生活を思い出してしまった。

  • NHKでも特集番組がありましたが、今注目されている認知症ケアに関する本です。医療者は認知症の人の行動を「異常な行動」、「問題行動」と捉えがちですが、その行動には何らかの理由があるはずです。認知症の人の行動を押さえつけるのではなく、その人の抱える「痛み」に寄り添うことで持っている力を引き出すことが出来るならば、それは本人にとっても医療者にとっても喜ばしいことではないでしょうか。この本には、理論的なことだけでなく実践的な内容も書かれているようでしたので、看護学生の学習に役立つと思い選ばせて頂きました。

    地域保健学域 2年生

  • フランスで注目を集めている介護方法の一つが本書に記されているユマニチュードだ。介護現場は身体的負担が大きい割に低賃金のいわゆる3K仕事だ。声をかけても反応がないか、抵抗しかしない人たちを相手にしている介護職の人はいつしか無機質のモノを扱う感覚に陥ってしまう。接し方が悪いのではなく、それにはテクニックがいるということを提言した本だ。正常な認知機能を持たない人達へどうアプローチしたら良いかざっくりと書いてある。もう少し詳細なテクニックを書いてもと思ったが、入門書なのでさらに詳細が知りたければ、専門書を読み漁るしかない。仕事ではなく、介護する家族の一助になる本かもしれない。

  • ユマニチュード?なんのこっちゃ?という自分だったが、評判から手に取ってみて、びっくり。難しいことはなにも書いていないが、人間の尊厳を尊重した行為とは、何かということが、深い洞察と学術的な知見に基づいて書かれていました。

    ・ポジティブな見方(視線)とネガティブな見方。
    ・「見ない」はいない。
    ・散歩ですか?連行ですか?:手首をいきなり掴まない
    ・「今ケアすること」をあきらめ、次の機会を待つことは、本人の意志を尊重する事にほかなりません。
    ・いきなりケアの話しはしない:人との関わりを求めてきたことを伝える
    ・「この人は嫌なことはしない」という感情記憶を残す

  • 本当にそのとおりだと思う。
    そしてこのように出来れば「困った利用者さん」では無くなる方が実際いると思う。
    でも現場では「送迎に時間かかりすぎると他の利用者さんに迷惑かかる」と時間かければ歩けるのに車イスに乗せてしまうし、ヘルパーさんも自分で食べれる利用者さんでも時間かかりすぎて次の活動に差し支えるからと食べさせてしまう。
    利用中に歩こうとする利用者さんを「立たないでください。転ぶといけないから」と座りっぱなしにしてしまう。
    時間に追われ利用者さんの目を見ることも無く言葉かけも適切ではないことも多い。
    でも自然にユマニチュードを実践している介護士さんもいて、「なぜかわからないけどAさんはあのヘルパーさんの言うことだけはよく聞く」ということも実際ある。
    ユマニチュードは特別新しい考え方ではなく、こうすれば良いということはみんなわかってるんだけどなあ。

  • 介護職員初心者研修課程テキストに書いてある内容を踏襲した実践本。これが今話題になっているということは、従来の介護がいかにひどかったかの裏返しか。

  • 人にやさしく、といううたを昔から知っていて、うたそのものももちろんすきなのだけれど、そのタイトルはつよく心にきざみこまれていて、ひとにやさしくしよう、しなければ、というときには決まってこのうたのタイトルを思い出すのである。

    自分よりよわいひとにはやさしく、つよいひとには(ときに多少はげしくなろうとも)つよくあらがっていければよいな、と思ったりもするけれど、そういうことはなかなかむつかしくて、たいへんなようである。

    まあそういうことは置いといて、たとえば今は施設に入っている祖母はわたしからみればよわいひとのような気もするし、なんだかここまで生き延びてきたバイタリティというか粘りづよさというか、そういうところからみると、祖母は圧倒的にわたしより強い人間なのだろう、と思う。

    それでもやはり祖母はいろいろな動作のひとつひとつがたいぎい(大儀い。とでも書くのかしら、祖母の郷里のことばでしんどいとかそのあたりの意味合いがあるよそうだ)のであり、わたしたちよりもずっと不安にとりこまれやすいし、ひとの感情を自分の皮膚感覚で偏った処理をしていまいがちだったりする。ように思える。

    そういうときにどういったことをすればよいのか、ということが技術として書いてある本。といきなりこの本について書き出すことにしたが、なんかもういろいろ思い出すことがあって長くなりそうになったからである。あしからず。

    「わたしがおこなっていることはひとからはどういうふうにみえているのか、おもわれているのか」ということを知るうえではとてもよい入門書だといえる。わたしが経験からまなんだ、祖母への接しかたのうちいくつかもここには技術として(ここ大事。テクニックね。だからその通りにすれば誰でもできるよ、って意味合いが強くなる)紹介されていて、なので、いろいろ嫌な思いをしながら、させてしまいながら、どうにかこうにか心地よい距離感を探していたあのときの試行錯誤はそう間違ってはいなかったのだ、と思うことができた。

    (眠くなってきたのでここで終了。書き出すことは大事。書き終わらなくてもまあよし。あたりからやっていこうかと。たぶんこの本は折りにふれて読み返すことになりそうだし。)

  • 「ユマニチュード」とは”人間らしくある状況”を満たす状態を指すそうです。NHKで特集された認知症番組で見た方もいるでしょう。イヴ・ジネスト氏が認知症患者に語りかけ、見つめ、患者が持つ力を引き出していく、その技法と心構えについて解説した本です。挿絵と字体がとても読みやすい。構成も明確なのでどこから読んでも入りやすく迷いません。
     認知症を患う人に向き合った時、介護が必要な時に感じる脱力感、無力感が軽減されます。

  • まわりで話題になっていたので読んでみました。
    「ユマニチュード入門」
    認知症ケアの新しい技法として注目を集めているそうだ。実践の中身としたら、アタリマエのことかもしれないけれども、これを多忙な業務の中で実践していくのはかなり覚悟がいると思う。
    そういう意味で、「技術」と言うよりは「運動」であるとも言える。
    日常の実践の中で自分なりにユマニチュード風に、透析のシャント穿刺に応用してみたところ、「いつもより痛くなかった」との感想をもらった。これだから臨床ってやめられないんだよね。

  • ユマニチュードは、哲学であり、技法である。

    「介護」についての本ではあるのですが、人としてどのように人と接するか、について考えさせられる、とても素敵な一冊でした。

  • ユマニチュードの4つの柱「見る」「話す」「触れる」「立つ」のうち、最初の3つは一人でもできることなので、仕事の現場でやっていることなのですが、起立ができにくい人に対しては「立つ」は2人で介助する必要があり、まだ試していません。
    仕事の現場には立てない人がたくさんいらっしゃいますので、機会があったらぜひ試してみたいと思っています。

  • 介護現場において、人間の尊厳を大事にするケアということはどういうことか、それを技術化したのものがユマニチュードだと理解した。

    日本にも優れた介護者はたくさんいるのだろうが、そういう人々のケアの手法は技術化されておらず、またそうしようという努力もほとんど行われていないのではないか。

    優しい心が大事など、精神論が語られるばかりで、ケア手法や業務改善や環境改善の工夫が行われないため、もっぱら看護師や介護士に過剰な負担がかかり、燃え尽きてしまうのではないか。

    優しい心も技術化・メソッド化してしまえば、伝達可能となる。
    優れた技術として、たくさんの介護者に教えることができると同時に、介護する相手にもそれを伝えることができる。

    高齢化の先進国であるはずの日本が、まずやらなければならなかったことのはずである。

  • 資料番号 : 00010086
    請求記号 : 369.26||HON
    配架場所 : 上階書架
    NCID : BB1578322X

  • 認知機能の衰えた人との接し方が分かりやすく書かれた、介護士さん向けに書かれた本。
    運動機能は大事と知り、それがわかっただけでも良かった。

  • そうだよね、と思うものが書かれていた。
    が、普段はついつい忘れがちだったり思考の端に寄せられているものを改めて矯正するという意味では良い本であったと思う。人はいくつであっても自分というものを他人にどんな形であれ承認されるということが人格を形作るうえで重要なものであると感じた。

  • WY152

    評者:藤沼康樹 先生
    『ユマニチュードで展開されているメソッドは,実際にはこれまで高齢者のケアに携わってきた優秀な専門職の間では常識といえる部分もある。しかし,その常識はどちらかというと倫理や価値観を基盤にしていたかもしれない。ユマニチュードはそれらを,理論的基盤から説き起こし,具体的に他者に伝えることができ,施設のシステムの改革に結びつけられる形に展開していることが新鮮である。』

    Section 1 ユマニチュードとは何か
    1 ケアをする人と受ける人
    2 その人に適したケアのレベル
    3 害を与えないケア
    4 人間の「第2の誕生」

    Section 2 ユマニチュードの4つの柱
    1 ユマニチュードの「見る」
    2 ユマニチュードの「話す」
    3 ユマニチュードの「触れる」
    4 ユマニチュードの「立つ」
    5 人間の「第3の誕生」

    Section 3 心をつかむ5つのステップ
    第1のステップ-出会いの準備
    第2のステップ-ケアの準備
    第3のステップ-知覚の連結
    第4のステップ-感情の固定
    第5のステップ-再会の約束

    Section 4 ユマニチュードをめぐるQ&A

  • 見る、話す、触れる、立つという、人の日常的な行為を大事にしながら、最後までその人が尊重されるケアを提供する。
    本でも紹介されているが、確かに友達宅を訪問する場面を考えても、ノック、挨拶から始まるなど、省略できないマナーとプロセスがあるというもの。
    介護でも、そのプロセスが大事なのに、介護者の一方的な都合で、その人の気持ちを無視してズカズカとプライベートゾーンに入っていませんか?と。
    その通りだと思いつつ、実践するのは難しい。

  • 認知症ケアの新しい技法 Humanitude の紹介。相手を人として尊重するために、見つめ、話しかけ、触れ、立つことから始める。拍子抜けするほど単純なことだけれど、今の方法を変えて、実践に向かうことの難しさは想像に難くない。

    転倒してはいけないので、過剰に保護し、結果寝たきりにしてしまう。
    ケアの現場に限らない、どこにでも見られる景色だろう。

    先回りして目先のリスクを徹底して排除してしまうために、本質的な目的が失われてしまう。「より良い健康状態を保つためには、転倒もそのなかで起こりうることのひとつである」(p.138)と、当事者も周囲の人々もマインドセットを切り替えることが必要だ。「転倒」を見守る覚悟がいるのだ。

  • 5歳の子どもの力くらいで。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:493.758||H
    資料ID:51400240

  • メディアで紹介されていたので気になっていた。こういう介護や心療ケアが広まればいいのにと思う。

    内容とは関係ないけど、書体がセンター配置で珍しいなと思った。たまに海外の本にはあるけど、日本語の本では珍しいと思った。以外と読みやすい。

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ユマニチュード入門の作品紹介

認知症ケアの新しい技法として注目を集める「ユマニチュード」。攻撃的になったり、徘徊するお年寄りを“こちらの世界”に戻す様子を指して「魔法のような」とも称されます。しかし、これは伝達可能な《技術》です。「見る」「話す」「触れる」「立つ」という看護の基本中の基本をただ徹底させるだけですが、そこには精神論でもマニュアルでもないコツがあるのです。開発者と日本の臨床家たちが協力してつくり上げた決定版入門書!

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