子どものための精神医学

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著者 : 滝川一廣
  • 医学書院 (2017年3月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260030373

子どものための精神医学の感想・レビュー・書評

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  • 2階書架 : WS350/TAK : 3410160979

  • 児童精神医学の専門家である滝川一廣先生が子供の精神障害についてわかりやすく解説した良書。発達障害や精神障害は不登校やいじめなどの問題とも密接につながっている。発達障害や精神障害の子供たちと関わる可能性がある人にはとてもおすすめできます。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:493.937||T
    資料ID:95170518

  • フロイトやピアジェなど心理学の知見を使いながらも、日本人の特質や日本の社会状況に合わせて、主として未成年の心理失調を分析している。この、未成年に見られる心の現実を明らかにした分析は圧巻で、子供の発達過程を辿りながら、社会倫理も絡めて、現状を浮き彫りにしている。従って、現状分析は極めて独創的で、この分野に興味があるなら必読だ。ただ、問題の所在を明らかにした後に、対処法を示すが、それがあまりにも定式化され過ぎていて、これが現実の解決に一役買うとは思えない。これが科学としての心理学の限界で、未来を切り開く上での理想は、いにしえの思想を、時代の風雪に耐え得た思想を参照しなければならない。その意味で、仏教かキリスト教か儒教かなど、選択の余地はあるものの、現代の科学が単独で解決を目指すのではなく、古きを温める必要がある。西洋では心理学もキリスト教と地続きかもしれないが、日本では違うので、その点で古と新を架橋しなければならない。

  •  発達障害など様々な精神疾患や不登校などについて書かれた一冊。

     精神における病気や障害とは何かから始まる。この部分は確かに非常に重要だと思う。丁寧ながらやや難解さもあるか。一般向けには厳しいか。
     発達障害を精神分析的な理解を交えて説明していた部分はなるほどなぁと唸った。
     一方で不登校やいじめなど社会的な背景を絡めて説明する部分では以前と同じく雑な印象を受けた。

  • 子どもに関わる全ての人に読んでもらいたい本。

  • 仕事で必要なところを少しずつ読み、参考にしながらいろいろ考えています。
    認識と関係の発達、という整理もわかりやすいし、体験世界ということが書かれているのがありがたいです。

  • 子どものこころのケアに関わる人たちに向けて書かれた本のためか、450ページ近くの大著であるが、値段はその割に安い。
    臨床的な本である。
    発達障害の診断は「行動」からなされるが、ケアに取り組むには「体験」に入っていかなければ、適切なケアにならない。それぞれの行動の意味、そして彼らがどのように体験しているかをくどいくらいに解説。
    育つ側のむずかしさとして発達障害をあげ、育てる側のむずかしさとして、子育て困難のグループをレベルアップした現代の子育てが生み出す問題と、そのレベルに達していない子育てから生む問題として、整理して解説。前者の代表として、家庭内暴力から引きこもり、摂食障害など、後者の代表として虐待問題など。
    この本は、1.子どもは育ちつつあるもの、成長途上の存在である、2.子どもは社会の中を生きている存在である、3.子どもの育みもケアも、マニュアル通りにはいかない、という観点を基本に書かれており、そして実践に役立つ土台が提供されている臨床的な本である。
    何回も読み解くことで味が出る本と思うが、子どもの臨床に携わる人にはかゆいところに手が届く本と思われる。

  • 493.937-タキ
    300556875

    「子どもの育ち」の名著です。著者の滝川一廣さんは児童精神科医で学習院大学教授。発達とおくれについて、わかりやすい普通の言葉で書かれています。
    とくに「いじめ」に関する項は「目から鱗が落ちます」。
    私は病院でご一緒に働いたことがあり、子どもの話を根気よく聴くのでみんなに慕われていました。子どもが肯定的にみえてくる本です。

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子どものための精神医学の作品紹介

名著『看護のための精神医学』のなかで、著者の中井久夫氏は次のように書きました。 「本書では児童青年期という重要な時期の患者を独立にとりあげることはしていない。それは、良き著者を得て別の一冊が生まれるのを待っていただきたい」 ――中井氏に“指名”された著者による待望の書が、ようやく刊行される運びとなりました。 発達障害、知的障害、ADH等々、診断名を解説する本はたくさんあります。しかし「発達のおくれとは一体何なのか?」そして「この子のために何ができるのか?」を、読めば分かるように書いてある本は、意外に少なかったのです。 本書は、熟達の児童精神科医による画期的基本書です。………【序文より】 この本では、子どもの精神障害を扱う。 とはいっても、「児童精神医学」の網羅的な教科書や啓蒙的な解説書をめざす本ではない。日々の暮らしのなかで子どもたちと直接かかわる人たち――教員、保育士、看護師、心理士などをはじめ、さまざまな子どもにかかわる職域にある人びと、そしてもちろん親たち――にとって、子どものこころの病気や失調、障害を理解したりケアしたりするために役だつことをめざす本である。 子どもの診療にあずかる医師にも役にたてばと願っている。(中略) 人生とは一人ひとりに個別的であり、しかも一回かぎりのものである。子育てとは、そうしたとりかえのきかぬ人生でのかかわりである。こうすればかならずOKという模範解答はない。太郎くんでこうだったら次郎くんでもこう、ともかぎらない。 この本では、できるだけ具体的・実践的に考えていくけれども、ハウツー的な「マニュアル」やマスターキーのような「公式」を示すものではない。それよりも、子どもというもの、子どもの精神障害というものへの「基本的な考え方」や「基本的なかかわりの姿勢」を、一回かぎりの人生を歩みはじめている子どもたちとのかかわりに生かせるかたちで伝えられたらと願う。 「基本」とは要点やさわりではない。基本的に考えるとは、基(もと)や本(もと)から考えること、土台から考えを積むことである。実践に役にたつ土台を提供するのがこの本の大きな目的で、しっかりした土台さえあれば、臨機応変や応用が可能。 マニュアルやハウツーは、そこに書かれたことしかできず、臨機応変や応用が効かない。急ぐ読者にはもどかしいかもしれないけれども、ていねいに土台から積んでいきたい。

子どものための精神医学はこんな本です

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