- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260333665
感想・レビュー・書評
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・「理解できた」と思いこむ人間よりも「誤解したのではないか」という不安に駆られる人間のほうが、コミュニケーションにおいて本質的な経験をするだろう。(ラカン)
・夢は外界から到来して睡眠を妨げる刺激に対して、その刺激を鎮めて、睡眠を持続させるような「物語」をつくる機能がある。
・生命は危機的な局面に際会したとき、2つの選択肢のどちらかをとります。感覚を遮断するか、感覚を敏感にするか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「金継ぎ図書館」で紹介されていたので、気になって読んだ。
著者のことをよくは知らない。知らないけど、自分の中の「なんとなく胡散臭い人物」というカテゴリーに入れてきた人。そういう感覚は割と当たる。
著書は初めて読んだ。身体感覚を重視する、ということは、最近の関心ごとであり、共感する部分、腑に落ちるような部分もあるが、やはり全体的になぜだか癪に障る。ところどころ、詰めが甘いような気もするのは、講演を元にしたものだからしょうがないのだろうか。しかし、これで本にしようと決めたのは著者自身だろう。
明確に腹が立ったのは、「ユダヤ人は世界一優秀な民族」という記述。本を投げ飛ばしたくなったが、図書館で借りた本だったので、我慢した。
私の中の何が「嫌だ」と言っているのか、その理由は一体何なのか、まだよくわからないが、結局「やっぱり胡散臭い人物みたい」というカテゴリーの中に入れておく人。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/44914 -
内田先生の本をほとんど読んでいるつもりであるが、まだまだ読めていない本はある。2004年か。私はまだ内田先生を知らなかった。いつから読むようになったのか。2006年頃かなぁ。
17年後に読んだ今、「変わっておられない」と思うのは失礼なのかどうなのか⁉︎17年前から待っていてくださった⁉︎
時間が逆に流れる話が書かれていたが、ちょっと関係ある?ないかな。でも、私の知らない時から知っていた感じがする。(何を書いているのか、私)。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00119866 -
どっかで一回読んだなー、という内容もあった。『先生はえらい』だっけかな?奥義伝授の話。そりゃそうだ、初版が2004年だった。内田先生は常々、違うこといってると思わせといて全部同じ話、っていう論法をとられているから、既視感あるのは正解なのかな。うん、たぶん、そうだ。
面白かったのは、過去は未来によって作られる、っていう話。それから、居着く、の話。うんうん、そうだなって思いながら読んだ。でも、わかった気にならないように、注意、注意。「わかった!」は思考停止のフレーズだから。
やっぱり、定期的に内田先生の話を読むと、身心が整って呼吸が深くなる。ありがたい。 -
タイトルにあるような死についての記載がなかなか始まらずに、読み初めは少しもどかしさを感じていた。
読み進めれば進むほど、面白さが出てきた。どんどんハマっていってしまう。
クライマックスは、死者がいると言う言葉にあるように、生と死を宙ぶらりんにしておく、ということ。
それが人間らしさの原因か結果かはわからないけれども、宙ぶらりんにしておける、そのことが、ヒトが人であるのかもしれない。
言葉を発した時、発する前、どちらもその時点で言葉は出ていないし正確ではない。そんな言葉を紡ぐことができる著者を尊敬てしまう。 -
39 超絶名著