- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265006199
感想・レビュー・書評
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「ぼくはぼくのきもちのままでいたい」
水色の小瓶は、温かい癒しの心。読んでいると、胸がぎゅっと締め付けられたり、ふわっと温かく感じたりしました。とっても素敵な絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ようちゃんは自分の気持ちを水色の小瓶に閉じ込めて、周り友達やお母さんの顔色を窺ってばかり。
お腹がそんなにすいてないのに食べたくてしょうがない。
いやだと言える自分を周りに認めてもらいたいのだった。
過食、摂食障害がテーマ。
かわいい、ふんわりした絵をしていて重いテーマだった。 -
摂食障害について描かれた絵本。
結末が唐突な気がしたけれど子ども達にも分かりやすい内容だと思います。
主人公のようちゃんは著者自身だとあとがきにありました。
みずいろのこびんは誰にでもあると思うけれど、それがあふれる前になんとかしないと後々かなりしんどいと感じました。
ありのままの自分を自分がまず認めてあげること。
子どもも大人もそれがとても大切だと思います。 -
ぼくの心のなかには
みずいろのこびんがあるんだ。
だれにもいえない、だれもしらない、みずいろのこびん。
ぼくはそのなかに、ぼくのきもちをいれる。
こんな書き出しで始まるこの絵本。‘みずいろ’のきれいなこびんには、本当はいやなのに「いや」といえない気持ちや、「おかあさんはやくかえってきて」という寂しい気持ちを入れていき、ようちゃんはいい子を演じます。自分の気持ちを隠していく悲しい気持や、自分の気持ちをわかってくれないことに苦しんでいる、ようちゃんの気持ちが、自分と重なって、苦しい気持ちにも出会いました。
この本の作者は摂食障害になった方です。自分の気持ちを抑えてしまうことで、悲しい思いで毎日を過ごしている子供も大人もいると思います。その人たちもようちゃんのように、こびんのふたをポーンポーンと開けられたらいいなぁと思いました。