- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265038664
感想・レビュー・書評
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「わたしのせいじゃない」
「わるいのはあの子」
最初にやったのはあの子だから。
変わってるあの子が変だから。
私は被害者だから。
ほんとうにわるくない?
戦争でなく子の写真。
戦争で怪我をする子の写真。
戦争で崩れた家の上を飛ぶ鳥の写真。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぼくも、サッカーをしていて、友だちがなかま外れにしているときに何も言えなかった。とめてあげられたらよかったのに、何も言えなかった。そんなときに「わたしのせいじゃない」って思っちゃった。今度からはとめてあげたいな。
せんそうは大人がやるもので、子どもはやらないと思っていたから、少年へいの写真を見てびっくりした。こわかった。ぼくが日本に生まれていなかったら、ぼくもせんそうに行っていたかも。
ごみ問題のことは知っていたけど、もっと少ないかと思ってた。ぼくはできるだけ、物を大事にしている。でも、なんとなくほしいなと思って買ってもらって、ちゃんと使わないものもある。
ぼくは、いろいろなことが「自分のせいじゃない」って言えない。(小3) -
ページそれぞれに大きな変化は無いものの、一人ひとりの気持ちと、存在の大切さを思い出させてくれる。尊い命はみな、平等で、包まれているべきである。道を踏み外したり、迷ってしまったときに、手に取って読んでみてほしい。そんな絵本。
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男の子が泣いています。
どうして始まったのか、知らない。みんな、やっていた……クラスメイトの言い訳は続きます。責任について考えさせられる絵本。
読むのがつらい。
クラスメイト一人一人の理由は、答えている人からすれば「たった一人の気持ち」でしかないのかもしれないが、泣いている男の子からすればクラスメイトたちからの「たくさんの人の気持ち」だ。彼は泣くほど追いつめられている。
最後に暗転したページで問われる。
わたしのせいじゃない?
この本の終わりには、モノクロの写真が掲載されている。「わたしのせいじゃない」がどこにつながっていくのかを示している。
では何から変えていくのか、を考えるきっかけになる1冊。 -
2020.10.24
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クラスの「誰か」が泣いている。この状況に対して、
「自分は関係ない」
「見てただけ」
「あの子が悪い」
「あいつが始めたからやっただけ」
こういった自分を正当化することばは簡単に生まれる。
学校では当然「見ているだけなのは加害者」と指導するけれども、そのことばだけでは傍観者である子どもたちの心を上滑りしていくことが多いと思う(実際自分もそうだった)。
でもこの本なら、今あげた「言い訳」を封じることができるかもしれない。
その他大勢の子ども達の心にも響くかもしれない。と、大人になった自分は期待してしまう。本当に響くかどうかはもう子どもではない自分にはわからないけれど。
この本をテーマにした授業を、一回本気でやってみたいものだ。 -
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【『絵本で学ぶSDGs』(平凡社)掲載絵本】
【講座「多文化・コミュニケーション保育演習」関連】