あたらしい子がきて (おはなしガーデン 41)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265054916

作品紹介・あらすじ

一つちがいの姉妹の下に、歳のはなれた弟が生まれたことで、微妙に変化していく心境を、ときにコミカルに、ときにせつなく描き出します。やっぱりきょうだいっていいな。

感想・レビュー・書評

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  • ズレてるのにピッタリはまってる、そんな子どもの感覚をそっと捉えていて、すごい。

  • 【図書館】新しい子とは弟のことね。弟が生まれて、心境の変化の中、成長していく、姉妹のお花。

  • このお話はお姉さんのみきと妹のるいと弟のけんちゃんのお話です。またよしえちゃんというおばあちゃんが出てきます。しゅじんこうのみきちゃんとるいちゃんが公園にあそびに行った時に、よしえちゃんに会いました。そのよしえちゃんが広こくの紙を小さく切って一つ一つおってポシェットに入れていました。おり紙にはそれぞれ歌の名前がつけてあります。これが一番心にのこっている場面です。このお話を読んで、ふしぎなことをするおばあちゃんだなと思いました。みきちゃんは色んなふあんをかんじている女の子でした。

  • みきとるいの姉妹に、新しい家族ができました。
    弟のけんです。
    お父さんもお母さんもおばあちゃんも、けんにかかりっきりで、二人はおもしろくありません。

    そんな時みきが出会ったのが、よしえちゃんとあきちゃんの姉弟でした。
    二人はおばさんとおじさんなんだけど、よしえちゃんは子どものようなかっこうをしています。

    仲の良い二人とふれあううちに、みきとるいは、けんのことを思いやることができるようになります。

  • 弟がうまれたことで、周りの大人からじゃまもの扱いされている気持ちになるみきが、公園でおばさんなのに子供みたいなよしえちゃんと出会って…。

    兄弟が生まれたときに感じる複雑な気持ちを優しく描いた作品。

    イラストのふんわりした雰囲気も良い。

  • 弟が生まれて里帰りしている母親を待つわたし(9歳)と妹のるい。おばあちゃんと帰ってきた弟・けんに母親はかかりっきり。けんは新しい子でわたしは古い子。もう子どもじゃあないの?

    あたらしい子とは、転校生の事ではなく赤ちゃんの事だった。弟が生まれてそれまで出来上がっていた家族の関係が微妙に変わっていく。その過程に不安を感じる姉妹の様子を描いています。
    始まりは母親が姉妹と父親を捨てて家を出ていったかのような書き出しでびっくりさせられます。実は、出産後の里帰り中なのですが…。妹が生まれた時は、きっと幼すぎてあまり感じなかった不安が、9歳ともなると複雑に理解できるようなできないような、もやもやした気持ちが少しづつこなれていきます。

    良かったけれど、何歳くらいの子が読んで共感を感じられるのだろうか。同じ9歳くらいの子に、わかるかなあ。もう少し大きくなって、高学年か中学生くらいで読むと共感できるのでは??

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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