とびらの向こうに (物語の王国II)

  • 岩崎書店
4.20
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265057832

作品紹介・あらすじ

突然ピアノのレッスンをやめてしまった彰のもとに不思議な手紙が舞いこむ(「春の章…日暮れの手紙」)。「これはきみのたまごだよ」はりねずみのルーチカは美月にそっとさしだした(「夏の章…ルーチカ」)。小学校のそばにある児童書専門の貸し本屋は、木曜日が定休日。(「秋の章…木曜館」)。算数ができないと、宇宙飛行士にはなれないの?(「冬の章…星空トライアングル」)。転校する前の小学校にあった話す木。もう一度会いに行こうと芳子は決心した(「旅立ちの章…話す木」)。それぞれの季節ごとに小学六年生の少年少女たちの心情を不思議な出来事をからませながら描いてゆく短編連作集。

感想・レビュー・書評

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  • 「突然ピアノのレッスンをやめてしまった彰のもとに不思議な手紙が舞いこむ(「春の章…日暮れの手紙」)。「これはきみのたまごだよ」はりねずみのルーチカは美月にそっとさしだした(「夏の章…ルーチカ」)。小学校のそばにある児童書専門の貸し本屋は、木曜日が定休日。(「秋の章…木曜館」)。算数ができないと、宇宙飛行士にはなれないの?(「冬の章…星空トライアングル」)。転校する前の小学校にあった話す木。もう一度会いに行こうと芳子は決心した(「旅立ちの章…話す木」)。それぞれの季節ごとに小学六年生の少年少女たちの心情を不思議な出来事をからませながら描いてゆく短編連作集。」

  • 連作短編5編
    どの話も子供の心に寄り添って,優しくて切なくて,抱きしめたくなる様なものばかり.お話の木のどんぐりの実,どんどん育つ事でしょう.

  • ある日突然、四歳から習っていたピアノを辞めてしまった彰。彰のいとこで、一日一枚手帳に☆型のシールを貼っていく美月。離婚して遠くに行ってしまったお父さんがくれたくまのぬいぐるみをお母さんに捨てられてしまった詩帆。宇宙が大好きで、宇宙飛行士になりたいのに算数が苦手な潤。友だちだった木に会いに行くことにした、美月の親友の芳子(ほうこ)。
    季節ごとに、一人一人のストーリーが描かれていく、ちょっと不思議な短編連作集。


    それぞれの話は最後まで読むとハッとさせられたり、面白かったり、じわりといい話なのだが、オチまで行き着くまでが少し退屈。
    彰の話では、足の折れたバレリーナが直してもらうところがいいし、美月の話では未来の自分からの手紙に感動する。木曜館ではお母さんがてんくまを捨てていなくてよかった。潤の話では、潤と話していたおじさんは未来の潤自身か。芳子の話では、芳子と石田先生の祖父、詩帆が間接的に結びついたところがよかった。美月のその後の話も分かり、よかったと思った。彰の話で出てきた、男子しか入れない秘密基地に、潤の話で、美月が参加しているところもとてもいい。
    だが、どの話も少し弱い。素敵な話だが、インパクトに欠けるので心に残りにくいのが残念。

  • 短編でゆったり読めます。
    ちょっと不思議な話で好きです。

  • 小学校6年生の男子と女子が主人公の連作短編小説です。
    不思議な出来事、思春期の不安定さ、透明感がミックスされて
    なかなか面白い物語に仕上がっていると思います。

    作者自身のこの本の紹介がありました
    http://blanclotus.blog.fc2.com/blog-category-5.html

    2012/12/31

  • 深い話や深くない話(いい意味で)。すごくリアリティがあるんだけど、そこにほんの少しの不思議があって、思春期の不安定さと一歩一歩前へ進んでいく爽快感が絶妙です。
    挿絵も、雰囲気があって、話によくあってると思います。
    ただ、学校図書館へ入れる前に先生方のご意見を伺いたいかなぁ…。

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業。児童書に、 「ソラタとヒナタ」シリーズ(絵・くまあやこ)、「はりねずみのルーチカ」シリーズ「りりかさんのぬいぐるみ診療所」シリーズ(ともに絵・北見葉胡)(いずれも講談社)、 『とびらの向こうに』(絵・みやこしあきこ/岩崎書店)など。 絵本に、『はるねこ』(絵・松成真理子)、『はこちゃん』(絵・江頭路子)、プラネタリウム番組にもなった『星うさぎと月のふね』(絵・田中鮎子)(以上、講談社)などがある。

「2023年 『はりねずみのルーチカ 精霊たちのすむところ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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