なみだひっこんでろ (おはなしトントン)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 211
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265062980

感想・レビュー・書評

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  • 児童文学というだけでひとくくりにされてしまうけど、児童文学の中にもエンタメ系と純文学系がある。
    岩瀬成子は明らか純文学系。子どもの心の陰影や懊悩をこれほど巧みに描く人はいないと思うが、器用な人ではないので、どんなタイプの作品も注文に合わせて書きます、ってわけにはいかない。
    これも体裁は幼年童話だけど、内容は深く、やっとまとまった文章を自力で読めるようになった低学年の子には理解できない。
    お姉ちゃんと妹の関係。内向的で自分なりのルールに従わないと崩れるようなもろさを持ったお姉ちゃん。それがわかっていて、おしつけがましくならないように気を使いながら姉に寄り添う妹。介護度の高い妻の面倒を見るため、飼い犬の世話がおざなりになっている老人。心の中を表現する術を失った老女(妻)。構われたくてさびしい犬。これらの交流を幼年童話で書くというのはかなり難しい。
    限られた語彙と文字数で、ここまで表現できたこと自体はすごいと思うが、きちんと書きこめば「そのぬくもりはきえない」みたいな、もっといい作品になったのではないかという気がする。
    これは読書感想文の課題本に選ばれていたが、低学年にこれで書けっていうのはちょっと酷。内容的には高学年でもいい。
    (p44から46は特にわかりにくい。44までが幻で、46からが現実だとしても、切り替える場面がないと。)

  • よく泣くお姉さんと一つ年下の妹が登場します。お姉さんが泣くと「涙ひっこんでろ」と妹が言います。色々あって、あるおばあさんの目に涙がたまっているのき気がついた妹が「涙ひっこんでてくださーい」と言いました。なるほど題名になっていましたね。

  • 課題図書にもなったことがあるそうだが、場面の時系列と、夢なのか現実なのか、誰目線の風景なのかが、分かりづらくて、ひらがなが多い本だけど、低学年には読み解くのは難しそう。

  • ごろーっていう犬がボールを飲み込んでしまって、死んだと思ってビックリした。

  • 八さいのおねえさんはすぐに泣きます
    そのたびにわたしは「なみだ、ひっこんでろー」といってあげます
    おねえさんはふじまるさんちのいぬがボールをたべたとしんぱいです

  • おねーちゃんといもうと

  • 泣き虫だけど心優しいお姉さんとちょっとおしゃまな妹の様子がほほえましいです。

  • [ 内容 ]
    みきは学校から帰ると近所でかわれている犬やネコの様子を見に行くのが日課です。
    ある日近所の犬のゴローに事件がおこりました!

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 読み聞かせ。

    1年生、2年生では、印象に残っているのは、ボールを食べた犬。
    なぜ、「なみだひっこんでろ」かはあまり印象がないよう、、、。

  • 簡単だった

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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