洞窟で待っていた (21世紀空想科学小説 7)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 22
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265075072

作品紹介・あらすじ

地下オタクたち、世界をすくう?
洞窟好きのアジマと女の子なのに土木技師に憧れるコマキは、幼なじみ。6年生になり、変わり者の転校生イーダを誘って地元の地下歩道へ行くが、そこで思わぬことが起きる!

感想・レビュー・書評

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  • ★★★★☆
    「穴」が大好きな3人組の前に現れたのは・・?
    ザSFを堪能いたしました。
    「あれ」が前ふりかなあ?と思ったらそうでなかった。
    ラストは怒涛です。
    (まっきー)

  • トンネルや穴や洞窟がたくさんある町に住む主人公。当然それらが主人公は大好きで、幼い頃隣に越してきた女の子とともに、同級生たちがアニメや宇宙開発(ができるくらい未来という設定)に夢中な傍ら、日々トンネルや洞窟の冒険・研究に勤しんでいる。ある日、転校してきた冷めた男の子もきっとトンネルや穴好きに違いないと思った二人は、転校生を洞窟探検に誘うけれど…

    「地下」を物語の中心にしたSF小説。近未来を舞台にしつつも古典的要素を取り込んで物語が展開していきます。内容はむしろ普通のファンタジーに近い?同級生たちとはちょっと違った主人公たちの描かれかたがあからさまに「マニア」的な描き方ですが、しかし彼らをマニアたらしめている調査力や発想の鋭さは同世代である子どもたちには無いものを感じさせるように思います。ただ、古典的要素が子どもたちにわかるかどうかが少し気になるところ。

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著者プロフィール

1972年茨城県生まれ。東北大学理学部卒。2010年に「あがり」で第1回創元SF短編賞を受賞。著作に同作を収録したSF連作集『あがり』のほか、『架空論文投稿計画』『5まで数える』『イヴの末裔たちの明日』などがある。

「2022年 『シュレーディンガーの少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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