吃音のこと、わかってください クラスがえ、進学、就職。どもるとき、どうしてきたか

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著者 : 北川敬一
  • 岩崎書店 (2013年10月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265802128

吃音のこと、わかってください クラスがえ、進学、就職。どもるとき、どうしてきたかの感想・レビュー・書評

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  • その立場になってみないとわからないことが、たくさんあります。相手を思いやり理解しようとする気持ちがあれば、世の中のたいていのことはまるく収まる…でもそれが一番難しいのも世の中。
    だからこそ、あらゆる立場からどんどん声を上げていくことは大切だと思うし、その声に耳を傾ける謙虚な姿勢も大切だと思います。
    映像作家、プロデューサーとしてご活躍の著者さんご自身も吃音があり、そういう方が声を上げてくたさるのは、とても素晴らしいことだと感じました。
    偏ったものでなく、あらゆる角度からの吃音観を伝えてもらえました。良書。

  • 当事者、家族の話が読めてよかった。
    自分も子供が吃音だから本の中に出てくるお母さんたちの話にとても共感できた。
    また子供がどう思ってるかを読んでとても参考になった。

  • 北里大学医学図書館OPACへ
    http://saosrv.kitasato-u.ac.jp/webopac/newexe.do?pkey=BB10120330

  • この本は、吃音と生きる人々の言葉が詰まっている本でした。
    吃音をもっている小学生、中学生、高校生、大学生、社会人…。また、吃音をもっているお子さんのお父様、お母様、そして治療や指導の立場にある方々のお話。それぞれが、ご本人も吃音で悩まされ、今は映像制作、監督として活躍していらっしゃる北川敬一さんとの対談で進んでいきます。あえて、吃音を入れることなく、きっとこの文章を言うのに何分もかかったんだろうなと想像して読みました。
    私も物心がついた頃から、吃音でした。もちろん幼い頃は、吃音ということはわかりませんでしたが、言いたい言葉が頭ではわかっているのに出てこなかったり、たまに両親と大学病院に行ったりしているうちに、吃音という言葉を耳にすることが多くなり、私は吃音という症状なんだと知りました。
    幼稚園生の頃は、まわりの子も言葉がまだ発達途中にあったため、目立たず、特に何も指摘されませんでしたが、小学生になり、まわりの子は普通に話せるようになっていました。しかも、吃音は3:1の割合で男子の方が多いとされ、女子である私は校内一人の吃音者でした。
    本当に暗黒の小学生時代を送ったと思います。ちょうど10年前、私は小学生の低学年でしたが、今でも吃音はあまり認知されている病気、障害ではありませんが、その頃は今よりも認知されておらず、理解してもらえることはありませんでした。
    おはよう、ありがとう、さようなら、はい、わたし、ごめんなさい、自分の名前の「あ」…。言えない言葉を挙げたらきりがないくらいでした。普通の人にとって当たり前のお礼の言葉、挨拶、返事、自己紹介…常識のこと。それがどうしてもできませんでした。毎日出席取る時に、大きな声ではいっと返事をしなければならない時。音読を当てられた時。いつ自分の番がまわってくるかと生きた心地がしない。
    学校には吃音者であることを母から伝えてもらっていましたが、認知度が少なかったため、当時の先生には、そのうち治るし、ゆっくりと話して、人見知りを解消すれば大丈夫ですよと言われました。
    1番悔しかったことは、音読の宿題があって、家で何十回、何百回も練習したのにも関わらず、学校の発表の時には言葉を発することができませんでした。その時の先生の言葉は忘れません。「どうして練習してこなかったの?ひらがな、読めないの?宿題はやってこなきゃダメでしょ」と…。絶対クラスの中で一番練習してきたのに!他の子よりも絶対努力しているのに!ひらがな読めるし、漢字だって読めるのに、心の中では言えるのに…って心の中で、理解してくれない先生への怒り、また練習を発揮できない自分への怒りで渦巻いていたのはよく記憶にあります。また友達とも、うまく話せず、どうしてそんな変な喋り方なの?ときっと悪気はなかったと思うのですが、授業などで心がズタズタだった私にとっては刺された感覚でした。
    大学病院に定期的に通い、治療というよりはトランプをして先生と遊んだり、学校のお話をしたり、面白かったことや楽しかったこと、悲しかったことなどお話をしている感じだったのは覚えています。
    吃音には波があり、良くなり通院をやめたり、再発していじめられると通院したり…。
    この本に出てくる方々の吃音への向き合い方、考え方は様々ですが、私の場合は吃音が出る言葉を意識的に避けてきました。似た単語をたくさん勉強したり、言えそうにない時は無口になる…など隠す方向で来ました。そのために読書してたような感じです。
    どうして私だけなんだろうって常に思っていました。吃音がなかったら、こんなに苦労しなかった、いじめられなかった、もっと知名度のある病名なら周りも理解してくれた、頭を常に回転させずに気楽に喋ることができたのに…って日々思う毎日でした。
    でも、症状が改善された今は、吃音になって良かったとも思っています。吃音がなかったら、私は本との出会いはなかったと思うし、読書好きにはならなかったと思います。また、自分が好きなことを続けられていることも良かったですし、努力の大切さや、あれほどの辛い経験をしたから、これ以上つらいことがあったとしても、乗り越えられると自信がつきました。
    今でもたまに、どうしても言葉が出ない時や、あ、どもるなって思うことがあるので、おそらく完治はしていないのだと思います。小学生低学年までに治れば完治が多いと言いますが、私の場合は中学生まで吃音の症状が重かったので、きっと一生吃音と付き合うことになるでしょう。
    でも、しっかり向き合って前を向いていけたらなと思います。言葉が出ない時、似てる単語に変換するのは幼い頃からの習慣なので治せないかもしれないけど、吃音だからどうとか考えず、今の自分を生きたいです。
    世の中には、吃音で苦しんでいる人々が沢山います。理解されない、いじめられるのではと恐怖を抱えている人が多いと思います。吃音の症状は本当に人それぞれで、原因もわかっておらず、治療法も確立されてません。でも、もっと吃音について知って頂けたらいいなと思う一冊です。吃音をもっている方も、またその保護者の方々、全く吃音とは関係のない方、誰でも読んで頂けたらいいなと思います。DVDもぜひ見てみたいと思いました。また、この中で紹介されている重松清さんのきよしこ、英国王のスピーチも読んでみたいと思いました。

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うちの子、吃音!? そう気づいたら読む本
わが子の吃音は自分のせい、と責めていたり、吃音の子どもとどう接したらいいかわからない親御さんに読んでほしい、吃音の人の思いが詰まった一冊。専門家のアドバイスも。

どうやって、吃音を軽くするか、という専門書はたくさん出ているが、親御さんの知りたいことは、「この先、うちの子はどうなっていくのか」「どう接して、いったらいいのか」ということ。小・中・高・大学生、社会人、専門家、そして、吃音の子どもをもつ親たちにインタビューを重ね、その重い胸の内を語ってもらった一冊。

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