空からのぞいた桃太郎

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著者 : 影山徹
  • 岩崎書店 (2017年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265812042

空からのぞいた桃太郎の感想・レビュー・書評

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  • えっと、どうしてこれを読むことにしたのか忘れてしまったのですが(^^;)。

    「空からのぞいた桃太郎」というと、桃太郎が空からのぞいてるのかい、と思ってしまいますが(いや、思わないか(^^;))、「桃太郎」のお話を全場面、空から、つまり鳥瞰図で見てみました、という絵本です。
    おじいさんとおばあさんが山と川に出かける様子。
    桃がどんぶらこっこと流れてくる様子。
    桃太郎がすくすく育つ様子。
    鬼退治をすると鬼ヶ島に旅立つ様子。
    犬・猿・キジと出会う様子。
    そして、鬼ヶ島で鬼たちをばたばたとやっつける様子。

    比較的、淡々と描かれていくのですが、インパクトがあるのはやはり鬼ヶ島の場面でしょうかね。
    楽しく賑やかに暮らしていた大勢の鬼たちがばったばったとやられ、最後は死屍累々の有様。
    いや、ふつーに考えて、こんなムキムキの強そうな鬼たちに勝てるわけないだろ!?と思うのですが、なんでか桃太郎、勝ってしまうのですねぇ。

    宣伝文句では「『桃太郞』の価値観を根底から覆す、衝撃の一冊」ということのようなのですが、どうでしょうかね?
    アイディアとしてはおもしろいし、画力もすごいんだろうなと思うのですが、個人的には価値観がひっくり返る、というほどではなかったように思います。
    空から見たから桃太郎の暴虐さが際立つ、というものでもないような。
    このあたり、人それぞれなのかな?

    うーん、これ、ほかの話で鳥瞰図昔話シリーズというのはありなんでしょうかね。
    はなさかじいさんはちょっとおもしろいかな? うらしまたろうじゃ海の中だし、かぐや姫とかは部分的におもしろいかも?

    ・・・いや、まったくオチがなくてすみません(^^;)。こんな本を読みました、という記録です。

  • 桃太郎強すぎでしょ。
    桃太郎伝説やりたくなりました。

  • 本の文章は所謂一般的な桃太郎の物語だが、絵がそれ以上のものを語っている。
     しかし、「解説」は余計じゃないの。なくてもいいというより、ない方がいい。おせっかいな解説はあの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の岩崎夏海で、「なぜ?」と思ったら、昨年岩崎書店の社長になったらしい。(祖父が創業者)
    岩崎書店が変な方向になっていきそうでちょっといやな感じ。

    犬、猿、雉が痩せた住みにくい土地に住む貧しい民族で、少ない報酬で「傭兵」となった、なんて解説、要る?
    黍団子を「少ない報酬」と考えるのも一つの考え方ではあるけれど、社会学的捉え方もできるわけだから、押し付けるのはどうかと思うし、桃太郎はサンリオキャラみたいな可愛さでありながら、刀一本(+犬の噛みつき、猿のひっかき、雉の目つぶし)だけで、武器を持ち、体格的には圧倒的に勝る鬼たち(それもすごい数の)をどうやって倒したのか。
    あまりに鬼の数が多すぎるため、納得は全くできない。
    鬼の死体が累々と積み重なっている様子はぞっとする。

     しかし、岩崎夏海の解説が先にあり、影山徹はそれに沿って描いたのだろう。岩崎夏海の解説が大いに面白いと感じられる人にはいいのかもしれない。

     子どもに読ませる必要は全くない。福音館書店の松居直のでよいと思う。

  • 書籍の装丁画を手がける影山徹さんの絵本と知り読了。昔話の桃太郎を、物語に沿って空から撮影したかのように描いています。メリハリがある画風です。桃太郎たちが鬼ヶ島へ向かうまでの道が苛酷すぎる(笑)鬼ヶ島で暮らすたくさんの鬼たちはとても平和で楽しげなので、家を壊され火を放たれたら怒るのも無理はない。また、おばあさんたちが暮らす場所と比べ、人口密度高すぎる。付録の解説は本作を読了後に必須なので、図書館本でも付いていて良かったです。

  • 俯瞰すると物語が別の様相をおびてくる。

  • 文だけ読めば皆さまご存知の普通の桃太郎ですが、タイトルのとおり、空からのぞいた桃太郎の話。

    ゲームのマップ画面がお好きな方には是非一度手に取ってほしい、簡易RPG桃太郎な印象を受けました。
    桃太郎のストーリーが繰り広げられる場面の外側、同じエリアの物語の外れの空間がとても好きです。時間の経過や村に蛍が集まるような場所があったり、桃太郎が現れる前までの鬼ヶ島内情など。
    個人的には倒される鬼のあまりの数に、少し悲しい気持ちにもなりました。画面いっぱいを使っての広い空間を見ることが出来る、からこその感じ方の違いが楽しめます。

    シンプルで不穏な帯が付いていますが、解説書を読むことでその問いに繋がります。鳥瞰図になってる普通の桃太郎として読むこともできますし、解説書と併せて桃太郎とは? を改めて考えてみるのもいいと思います。昔話や童話には、自然に受ける教訓と考察の楽しみなどそれぞれありますので。

  • 桃太郎の話を空からのアングルで見る。

    解説の冊子も入っていて、桃太郎のおかしなところについて書かれている。
    突然鬼退治に行ったり、いぬさるきじは傭兵扱いだったり。
    でも昔話って理由なんかいちいち説明されない気がする。

  • 語り継がれてきた物語にも、先人の教訓もあれば、俯瞰することで思いもよらない別世界が見えてくる。

    この絵本に限らないが、視点を変えることで物事の本質を見極めることの大切さを実感した。最近一人称の昔話絵本も出版されていて、いち読者として大変興味深い。

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