- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265812042
感想・レビュー・書評
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桃太郎のお話を俯瞰図で語る。
思っていたよりも可愛らしいフォルムのイラスト。
かこさとしの川が頭にあったためか、あまり変化のない風景が残念な感じ。四季は描かれるんだけど。
そうか、犬,猿、キジは過酷なところで暮らしていたからきび団子に釣られたのか、とか。鬼ヶ島の賑やかな様子に、桃太郎たちは正義だったのか微妙な空気になる。
なんかこれ、キジはけっこう良い暮らししてるから、きび団子いくつで着いていったのかね。1個じゃないな。
俺が知ってる桃太郎は最後、鬼ヶ島の宝はみんなに返してた。なんだこれ。桃太郎、ひどくね?
おいおい、奪った宝も自分では運ばねえのかよ。S16詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまり面白くなかった。
他のコメント書いてる人たちと同じように、
発想はいいんだけれど、
絵の中にもう少し空からでは見られない
ところなどを取り入れて欲しかった。
ユーモアをまじえて?っていうか、
たとえばおばあさんが桃を発見したシーン、
おばあさんの見えていないところで
みかんも流れてた、みたいな発想なかったのかな… -
本の文章は所謂一般的な桃太郎の物語だが、絵がそれ以上のものを語っている。
しかし、「解説」は余計じゃないの。なくてもいいというより、ない方がいい。おせっかいな解説はあの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の岩崎夏海で、「なぜ?」と思ったら、昨年岩崎書店の社長になったらしい。(祖父が創業者)
岩崎書店が変な方向になっていきそうでちょっといやな感じ。
犬、猿、雉が痩せた住みにくい土地に住む貧しい民族で、少ない報酬で「傭兵」となった、なんて解説、要る?
黍団子を「少ない報酬」と考えるのも一つの考え方ではあるけれど、社会学的捉え方もできるわけだから、押し付けるのはどうかと思うし、桃太郎はサンリオキャラみたいな可愛さでありながら、刀一本(+犬の噛みつき、猿のひっかき、雉の目つぶし)だけで、武器を持ち、体格的には圧倒的に勝る鬼たち(それもすごい数の)をどうやって倒したのか。
あまりに鬼の数が多すぎるため、納得は全くできない。
鬼の死体が累々と積み重なっている様子はぞっとする。
しかし、岩崎夏海の解説が先にあり、影山徹はそれに沿って描いたのだろう。岩崎夏海の解説が大いに面白いと感じられる人にはいいのかもしれない。
子どもに読ませる必要は全くない。福音館書店の松居直のでよいと思う。 -
図書館本。読売子ども新聞イチオシ100冊から。ツッコミどころ満載だよね、桃太郎って、って話が巻末にある。長女に読んでいたら桃太郎好きの次女も走ってやってきました。