マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

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  • 岩崎書店 (2014年10月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265860135

マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女の感想・レビュー・書評

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  • 読書感想文全国コンクール高校の部課題図書。
    ページを開いてびっくり。
    字が大きい。ふり仮名つき。
    これ小学生でも読めるじゃん。

    読んで納得。
    小学生でも読めますが、高校生にも読んでほしいと思います。

    マララが生まれたパキスタンでは、男の子が生まれると盛大にお祝いしますが、女の子が生まれても誰も祝福してくれないのだそうです。
    そんな中、マララのお父さんは心からマララの誕生を悦び、過去300年にわたって女性の名前が記されたことのない家系図に、マララの名前を書き入れました。

    マララの、信念に基づいた行動力の元は、父に愛されている自信なのだと思いました。

    けれど彼女の周りの女性たちは、男性の家族の付き添いがなければ外に出ることができなかったり、小学校を終えると結婚させられたりと、男性とは全然違う人生を送ることを強いられます。
    優しくて賢いマララのお母さんも、字を読むことは出来ません。

    “クシャル学校の塀のなかでは、知識の翼に乗って飛べた。女の人がひとりで外を歩いてはいけないといわれる国で、わたしたちは、本のページの中で広く世界じゅうを旅していた。多くの女の人が市場で値札を読むのにも苦労している土地で、わたしたちはかけ算もできた。女の子がティーンエイジャーになったとたんに顔をかくし、遊び仲間だった男の子たちの前から姿を消さなくてはいけない国で、わたしたちは風のように自由だった。”

    敬虔なイスラム教徒であったとしても、それでも女性だって勉強がしたい。
    そのマララ達の声を踏みにじったのがタリバンです。

    それはアフガニスタンに跋扈する一部のイスラム原理主義者たちであったはずなのに、いつのまにか自分たちの周辺が、タリバン達のテロによって息苦しいものになってきます。

    アフガン大地震の影響でパキスタンも甚大な被害を受けた時、真っ先に駆けつけ支援したのがタリバンたちだったのです。
    アメリカ軍や国連の人たちがやってくれなかったきめ細やかな支援に、パキスタンの人たちは救われた想いだったのでした。

    だから、マララ達の主張の方を悪であると思う人たちも大勢いました。
    それでも勉強したいという彼女たちの心からの思いは少しずつ広がっていきます。
    だから彼女は狙われました。

    “どうしてタリバンは、学校をそんなにおそれるの?”

    人々を従わせるためには、余計な知識を持たせないに限ると思っている人は確かにいます。
    けれどマララは、学ぶことは楽しいというだけではなく、教育を受けられない人は結局貧困から脱出するすべをもてないと言います。

    タリバンに殺される人が多数出る中、マララは自らの声を世界に発信することを決めます。
    父は「タリバンといえども子どもを殺すことはないだろう」と信じていました。
    母は「嘘はほろびなくてはならない」「真理をかくしてはならない」と娘を応援します。

    しかし、学校帰りにマララは襲撃されます。
    瀕死の重傷を負ったマララ。

    “タリバンは、私をだまらせようとして襲撃した。ところが、どうだろう?今、全世界がわたしの声に耳をかたむけている。”

    気持ちの強い子です。
    アメリカでオバマ大統領に会ったとき
    “大統領への敬意は忘れなかったと思うけれど、パキスタンでの無人爆撃機を使った軍事作戦には反対だと伝えた。悪い人をひとり殺すために、罪のない人が何人もまきぞえになり、かえってテロリズムを広げてしまうから。もし、アメリカが兵器や戦争に使うお金を減らして、教育にもっとお金をつぎこめば、世界はもっとよくなる、とも話した。”

    でも弟と喧嘩をしたりもして
    “わたしは、世界の言論の自由と人権のために活動しているけれど、弟といっしょにいるときには、正直いって、独裁者も悪くないと思う!”
    ごくごく普通の女の子なのです。

    この本を読んで、当たり前の生活ができることに感謝しろとは言いません。
    でも、こういう生活、こういう生き方があるってことも、知ってもらいたいと思いました。

  • すごい人だ。
     
    頭部を銃で撃たれた後の状態や心境のことが冷静に書いてあって興味深かった。
    病院で緑色に見えていたテディベアが実は白色だったとか。

  • マララさんがどういう経緯で有名になったのかが分かった。さくっと読めた。世界にはまだまだ恵まれないこどもたちがいるとわかり、自分が普通に暮らせていることが有難いことだと思った。

  • ノーベル平和賞を受賞したマララさんの自伝。まさに彼女の言葉で書かれたシンプルな文章の力強さに圧倒されました。
     この本の前にマララさんの国連での演説とジャーナリスト石井さんの文章からなる絵本を読んだけれど、今一つ響かなかったのです。その理由がこの本を読んでわかったような気がします・・それは、私が平和な日本のものさしで見ていたから。

     マララさんは教育が必要だと訴えます。なぜなら、日本では考えられないような思想がはびこっているから。映画をみてはいけない、ダンスもいけない、女の子は家にいないといけない、でなれけば神が我々を懲らしめるためにまた地震を起こすだろう・・。
     そんなバカな、ということが現実に起きている。そのためにも教育が必要だと。女の子であるというだけで勉強の機会を失われるなんておかしい、と声をあげたのです。
     はっとさせられるのは、マララさんは「ネットが普及し外国の情勢を知った上で比較し、判断しているのではない」ということ。自分のまわりで起こっていることに対して自分で判断していたということ。
     実際、タリバンに襲撃されて治療のため渡ったイギリスで初めて、外の世界からみた自分を認識しているのです・・私たちはその随分前から彼女の行動を知っていたはずだけれど。
     どうしたらこんな信念の強い子どもが育つのかしらん・・と思っていたけど、やはりご両親あってのことだと納得。弟たちとのやり取りをみていると本当に普通の女の子なんだとホッとしました。あまりに大きなものを背負いすぎているような気がしていたから。

     命をかけて教育の機会が欲しいと訴えたマララさん。訳者の道傳愛子さんは「日本に住んでいる私たちには何ができるでしょうか」と問いかけています。読み書きができる私たちにこそ、よりよい世界をつくるために力を貸してほしいと思っているに違いありません、と。
     小5の娘が先にこの本を読み、図工の読書感想画の題材に選びました。残念ながら私たちの世代では解決できそうにないこの問題。これからの世界を担う子どもたちに、こういう視点をもって日本を、そして世界をみて欲しいと思います。

  • 名前や襲撃されたことやノーベル賞を受賞したことなど、テレビでふわっと見聞きした以上のことを知らなかったので読みました。想像以上に(いや想像なんてしていなかったのかもしれない)強い信念に触れて、読みながら驚きました。教育の大切さを実感するようになるのも、命を狙うと脅迫されても決して屈さなかったその強さも、学校を運営する責任感の強い親の元に生まれた彼女には自然だったのだろうか。いや、そんなことないよね。うまく表現できないけれど、教育を受けることができる人間としての使命を感じているのかな。
    大地震が起きたあとに過激派組織が台頭していく過程を語る視点の鋭さにもはっとしました。

  • こんなにも毎日恐怖と戦わなきゃいけない世界があるんだな、と驚いた。
    そんな中で声をあげつづけたマララさんは本当に強いんだな、と思わされた。
    マララさんの素晴らしさを改めてよく分かりました。

  • 2015年79冊目。

    2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの自伝。
    すべての子どもたちが教育を受けられる世界を作るために奮闘する彼女は、まさに教育によって形作られてきたのだと分かった。
    教育を受けられることへの喜びがひしひしと感じられるし、実際に成績も優秀というところに説得力がある。
    父親がタリバンに反対して学校運営を続けるなど、家庭環境も大きく影響していると感じる。
    それにしても、銃撃があっても屈しない、それどころか益々意志を強くするマララさんの力強さはすごい。
    数々の受賞歴に「それに値する自分でいなければ」という気負いも見受けられたので、身の安全も十分に考慮して、ご無理のないペースで頑張って欲しいなと個人的には思う。
    といっても、彼女は駆け抜けていくのだろうけど。

  • 少女のどこにそんなパワーが…と思いながら読む。恵まれ過ぎた環境で、考えることも学ぶこともなんとなくそれなりに…そんな過ごし方をしてきたのかもしれないと自身を省みつつ読破。

  • 2015.02 市立図書館

  • ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイの自伝。
    どこにでもいるような女の子。自分の考えたことを貫き通す強い意志を持った女の子。

    ありきたりですが、パワーと希望をもらった一冊です。

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マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女の作品紹介

女の子が学校に通う権利を訴え、タリバンに襲撃され重症を負ったマララ・ユスフザイさん。
いまイギリスで暮らす彼女が若い読者に語りかけます。
幼いころの思い出、家族のこと、タリバンの侵攻、命をかけて訴えてきた「女の子が学校に通う権利」、襲撃を受けた「あの日」のこと、そして故郷から遠く離れて暮らす現在。
信念を持ち続けるマララさんにだれもが心を揺さぶられます。

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