さんねん峠―朝鮮のむかしばなし (新・創作絵本 21)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 339
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265910212

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  • 転ぶと三年しか生きられないという峠。うっかり転んだおじいさん寝込んでしまうが、なんと起死回生の解決策があったのだ。朝鮮の昔話。絵の朴訥さがいい。

  • 掛け算ができるようになった頃に読み聞かせに持って行ったら楽しんでくれるかな?

  • 朝鮮のお話で、教科書にも掲載されているらしい。
    冒頭、さんねん峠と呼ばれる峠の描写が出てくるが、それがたいそう美しい。
    挿絵も、日本むかし話のような素朴な味わいがある。
    この峠で転ぶと寿命が3年に縮んでしまうという言い伝えがあるのに、石につまずいて転んでしまったおじいさん。
    悲嘆のあまり病の床につくが、水車屋のトルトリという若者の知恵で、逆転の発想にたどり着く。
    これには思わず笑ったり感心してしまったり。

    おじいさんがころころと転ぶとき、トルトリがこっそり歌っていたという歌を、調子よく楽しげに歌うと味が出そう。
    こんなに楽しい民話なのに、後書きがあまりよろしくないのだ。
    「日韓併合という 他民族を抑圧するという汚点の歴史的一時期もあって・・」
    それで日本人は長い間朝鮮民族を蔑視してきたというのだ。
    子ども向けとは思えないほどうかつな後書き。もう少しお勉強して書いてほしかった。
    ということで、読み聞かせすると約8分。小学校低学年から。
    この絵本で覚えて、素話にして語るという楽しみ方もある。

  • 物事は捉えよう。
    ポジティブに考えようと思った。
    三年峠、昔教科書に載ってた。

  • 人は「○○してはならぬ」と言われると用心しすぎ、それが裏目にでてしまうことがあります。

    このお話には「三年峠で転ぶと、三年きりしか生きられない」という言い伝えが出てきます。
    言い伝えが現実になるかどうかは、誰にもわからない。
    けれど、言い伝えを信じている人にとっては「言い伝えは本当」と捉えられてしまいます。

    さんねん峠で転んでしまったおじいさんは、この言い伝えを信じている人でした。
    「三年しか生きられない!」
    と泣くおじいさん。
    みるみる元気がなくなって寝込んでしまったのです。

    そんなおじいさんを救ったのは、水車屋のトルトリでした。
    言い伝えを別の角度から解釈したトルトリのおかげで、おじいさんはみるみる元気になっていきます。


    何事も「しすぎる」と大変なことになります。
    信じすぎると、物事を他の角度から見れなくなり、大変なことになりますよ、とこの絵本は教えてくれます。

    さんねん峠の言い伝えは、ゴロがよく、思わず口ずさんで覚えてしまいました。

    読みやすい語り口と、やわらかな絵が素敵な朝鮮に伝わる昔話絵本です。

  • 「ころぶと3年しか生きられないといわれている「さんねん峠」で、いそいでいたおじいさんがころんでしまった。さあ大変!おじいさんを助けようとした少年は・・」

  • 4年生

  • 【秋の読み語り 6分】

  • 2021-10 3年生
    2022-112年生

  • とんちが効いてる!絵も素敵。

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著者プロフィール

詩誌「バオバブ」「みみずく」同人。児童文学作家。
著書に、絵本「三年とうげ」「へらない稲束」童話「よわむしごうけつ」など多数。
「三年とうげ」は、今、光村図書など数社の教科書に掲載されている。

「2004年 『いちど消えたものは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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